toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「しゃばけ読本」 畠中恵

2019年01月07日 | 読書日記
某サイトで当選して献本されたのですが、すっかり勘違いしてました。
畠中恵は何冊も読んでいましたよ。
で、送られてきた本を見たとき、最初に思ったのは「あ、違う!!」(笑)。
何と私の中で高橋由太のオサキシリーズと畠中恵のしゃばけシリーズが混乱してました。
読んだのは高橋由太のオサキシリーズ。
畠中恵のしゃばけシリーズはまだ未読でした。
どこでどう間違えたものか、すっかり勘違いしてたようです。

と言うわけで、しゃばけシリーズを一冊も読んでいないのに何と「しゃばけ読本」を読むことに・・。
まあ、シリーズを読んでなくても何か不都合があるわけじゃないし、何の問題も無いのですけど、実に惜しい。
やっぱりこの手の本は、元のシリーズを読んでないと楽しさ半減ですね。

所謂、よくあるシリーズの解説書のわけですが、シリーズを読み続けてる人には「あーそうね。」とか「そういうことだったの!」と言う内容でしょうが、読んでない私にはただただシリーズへの興味が湧いてくるだけの本でした。

で、早速本屋さんに行こうと思うのでありました。





新潮文庫
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「ながい坂」 山本周五郎

2019年01月07日 | 読書日記
徒歩組の平侍の家に生まれた阿部小三郎(のちに三浦主水正)の物語。

複雑な人間関係は最初に主要登場人物一覧があるし、用語の注解も有って分かり易くて良い。
ただ、注解は要らないだろうという用語まで解説されているのはちょっと余計。

向上心旺盛で文武両道の小三郎の少年時代は、考え方が生意気すぎて共感できないが、何故か殿様に気に入られて役人に登用される。
それからの行動はすごい。ただ凄すぎて、現実感が乏しいところもある。
しかし、それは物語が進むにつれて気にならなくなっていく。
ちなみに時刻の表記も「午後3時」とかになっているけど、これも最初は違和感が有ったもののこれはこれで分かり易くて良い(笑)。

前半は「巳の年の騒動」及び「拾躒紀聞(しゅうれききぶん)」の失われた7巻の謎解きにもなっている。
後半はクーデター勢力に対抗するための隠密作戦と言ったところか。。

なんだかあっちに行ったりフラフラしてストーリーの流れが良くつかめないまま話が進んでいくけれど、最終盤になってテーマがはっきりしてからは面白くなる。
行動を起こす場面は感動的ですらある。


そもそも役人になりたいという動機が、今まで有った橋が突然毀されて(壊されて)しまったから・・・ということだと何度も繰り返し語られるけど、これが理解できない。
まぁさして重要な項目ではないし、ストーリーには何の影響もないからどうでも良いけど・・。

章が変わった時、突然物語が動いていることが多々有ってちょっと分かりにくい。
一番驚いたのは、三浦姓に変わって、あんなに嫌っていたつると結婚していたこと。
巻頭の主要登場人物一覧で結婚することは分かっていたけれど。

突然、江戸の長屋で一人暮らしを始めていたことも。。
そんな感じでストーリーがワープしてたりして、それが関係の無い人の会話でようやく繋がったりと構成が凝り過ぎで分かりにくいところが多いけれど、それがいかにも文学らしくていいって言う人も居るのかも。
個人的にはどうも分かりにくくて、読んでいて嫌になりかけたことも何度か・・。

昔から名作だと評判の本だけど、私にはそうでもなかったです。





新潮文庫
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