創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

商品企画入門

2017-08-31 04:27:57 | Weblog

 おはようございます。今日の題名は本の第1章の題名です。まずその先頭の説明を転記します。

『本章は、本書の説明範囲と新規商品の企画の要点を説明しています。「継続型の商品」の企画と「革新的な新規商品」の企画では、担当者に必要な知識と能力が違います。

 革新的な新規商品の開発で問題が起きれば、問題の本質の所在もわからず、因果関係もわからないままに、次々起こる問題にモグラ叩きのように振り回されかねません。対処療法が環境を悪化させ、問題の本質を変化させます。新規商品の企画業務は柔軟性と創造性が必要です。各節のまとめを以下に、一言で示し、個々に詳しく説明しています。

1)新規商品の企画担当者には創造性が必要である。

2)新規商品の分類はチャネルの経験の有無で決める。

3)新規商品の仕様はチャネルのニーズを優先する。

4)新規商品の効果は担当者の創造性開発をできることである。

5)新規商品の企画には多様で楽観的なシナリオを作成する。

6)新規商品を好きな部門長が成功の要件である。

7)新規商品の役割分担を各自が自分で定義する。』

 富士通とシャープの経験について、私が覚えている記憶そのものが抽象的に書かれている一文と箇条書きだと思いました。大学や高校の非常勤から学んだ知見に置き換えるのも容易でしょう。たとえば部門長を校長に換え、それに応じて他の用語を少し変更すれば、学校改革の指針にすぐ転用できる箇条書きでしょう。

 この箇条書きはオブジェクト指向、目的志向に近いから、目的語を明確にして、先頭に置き、他の言葉に換えただけで、簡単に色々な他分野にも適用できます。koderaの箇条書きの法則の事例になります。学校改革に使うなら、1)から7)まで、単に用語を置き換えただけでも、成り立つでしょう。でも、そんな学校は例外でしょう。そのように信じられます。私が大学と高校でそれぞれ10年間、非常勤をした結果です。

 タラレバですが、勤めた大学も高校も、私の言う通りに、校長や理事長がしていたら、簡単に改革できたはず。麻雀で、改革できた陽明学の先生がいるくらいです。麻雀ベースの改革に比べたら、情報と創造性と自己推薦小論と4項目箇条書きの教育を基本にすれば簡単です。校長が信じたら良かっただけだ、と改めて思いました。

 でも今となれば笑うだけ。学校も大学も、南無大師金剛遍照。ですから戒名も学園長や理事長や校長に必要なのです。

 今日はここまでにします。

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本の謝辞が重い

2017-08-30 04:22:31 | Weblog

 おはようございます。

 さて本文の紹介と思い、ページをめくりました。所が見開きに謝辞と目次の先頭ページが並んでいました。謝辞は後ろが普通かも。目を通して、びっくりひゃっくり。驚き桃の木山椒の木。謝辞が売りの本でした。忘れていました。

 凄い先生方の名前が並んでいました。お礼は謝辞だけ。宣伝に使って出版してしまった図々しい奴。嘘でない、貧乏人だから、仕方ないと自己弁護。改めてまた謝辞をコピー。このブログにその全文を転記します。本当に凄い人たちでした。

『謝辞

 本書を書けた私の知識は、東京大学名誉教授千々岩健児様、東京大学名誉教授石山昱夫様、東京大学名誉教授井口雅一様、任天堂副社長浅田篤様、女子栄養大学教授武藤志真子様などの諸先生方の公私にわたるご指導の賜物だったとこの場を借りてお礼を述べさせていただきます。また、富士通株式会社の顧問中村洋四郎様と常任顧問田中益男様、元シャープ株式会社副社長佐々木正様と元専務森弘様からいただいたご指導の賜物でもあると感謝の念にたえません。そして本書の内容に対してアドバイスを頂いた日本機械輸出組合山本哲三様、格言の選択にアドバイスをいただくと同時に図案をまとめていただいた富士通ラーニングメディア加藤雅子様にもこの場を借りてお礼を述べさせていただきます。さらに富士通株式会社とシャープ株式会社の方々と本書の編集に携われた財団法人社会経済生産性本部の方々にも本書の発行にあたりお礼を述べさせていただきます。

                   2003年3月31日 kodera tsuguo』

 無名の著者なのに、謝辞は著名な方々、当時の肩書とお名前が記されていました。ありがたかったと思うだけ。もし皆さんにお時間があれば、お名前をネットで情報検索してください。ウィキだけでも、勉強になるかも。でもそれは彼らの業績のごく一部です。

 先生方は名前を売るのは好きでないようでした。おまけに肩書が変わった方がほとんどです。引退した方も、鬼界に入られた方もいるようです。今は検索しても見つけられない方も多いようです。なお、謝辞の先生方以外にも、私がお世話になった人は数知れません。

 私は皆さんにお世話に成りっぱなし。お礼はこの本を郵送しただけ。もう会えない方がほとんどです。残念です。心から、南無大師金剛遍照とお祈りいたします。

 今日はここまでにします。

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含意の説明が面白い

2017-08-29 04:01:36 | Weblog

 おはようございます。新規商品と創造性の本のはじめにを紹介し始め、数日、余談を書いてしまいました。改めて仕切り直ししたく、はじめにの項を箇条書きします。

『はじめに

 ■本書の狙い

  ・新規商品が成功する第一の要件は営業チャネル

  ・新規商品の担当者には創造性が必須

  ・本書の手法は体験からのオリジナル

  ◆本書が想定している読者

  ・企業情報システムを学びたい学生

  ・就職に役立つ知識を学びたい学生

  ・自分を磨きたいわかて社員

  ・新規商品の経験がない商品企画の担当者

  ・新規事業に成功したい管理職と経営者

 ■本書の構成

  ◆第1章から第9章までの概要

    第1章 商品企画入門

    第2章 商品戦略の要点

    第3章 プロジェクトのスタート環境

    第4章 プロジェクトの前提条件

    第5章 商品化計画の立案

    第6章 商品仕様を定義

    第7章 商品に必要な資料

    第8章 商品を市場に導入

    第9章 創造性の開発法

◆本書の構成の含意』

 章の紹介に書かれた各章概要説明は今までブログに何度もいろいろ書きました。でも通してしたことはありませんでした。でもその概要以上に含意の項に書かれた説明を読んだら、非常に大事なことが書かれていると思いました。以下に転記します。

『以上説明したように、本書の構成は新規商品の企画の手順に従っています。本書を商品企画の模擬ゲームの手順書だと思い、独創的な新規商品を自分で想定し、自分が商品企画のゲームをしながら読んでください。そして高い能力を身につけたいと目標設定してください。高い目標が創造性を開発し、商品企画能力を向上させ、それによって変化の激しい業務に役立つ能力を開発できます。第9章に創造性の開発のテーマを加えている意味をまとめると2点です。

1)第2章から第8章までと第9章は逆方向の説明であり、本質的には同じ意味がある。逆方向の説明を加えることによって、「創造性の開発と新規商品の企画力の開発に逆の関係が成り立つ」とする本書の考え方を検証した。

2)第2章から第8章までを創造性の模擬ゲームの手順だと考えれば、第9章が結論である。商品企画の模擬ゲームが創造性の開発に有効であり、創造性開発のゲームの手順書に本書を活用すれば、ひとりでも創造性の開発に挑戦できる。社内研修にも、その他一般教育にも本書を活用してほしい。」』

 今日はここまでにします。

 

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学校人は無理筋

2017-08-28 04:29:15 | Weblog

 おはようございます。

 昨晩、昨日は学校の先生になりたい大学生にも役立つ話だったと考えました。今、経済界は不況でも、好況でもない、ほどほどの状況。大企業から中小企業まで人材不足、売り手の学生さんにとって、高度成長以来の良い状況です。だからこそ就職をよく考えましょう。

 多分、これからの世の中は教育も民間の塾が主体でしょう。良いも悪いもありますが仕方ない。塾の先生をして大手の管理職者や私塾を経営するなら、貴方は教科の成績以上に人格を磨き、人を動かす力を付けなければいけません。たとえ芸術関係に才能や興味があろうと、運動に抜群の能力があろうと、国境が薄れた世界では心と創造性が大事なのです。 

 そこで昨日の話の続きです。私は企業で悪戦苦闘し、定年時に企業人は心が大事だと悟りました。心はすべての社会人に共通する心だと無職になって悟りました。企業人であったことが私は誇りです。そんな私は、学校や大学の非常勤は心を磨くのは難しいと考えているのです。心は通じない世界なのかもと学校を考えている次第です。

 開成や東大の良さはなんでしょう。いろいろ言われていますが、私は良い友達を得る確率が高いことだと思います。何故でしょう。多分、良い先生が居て、入学したての中高生や進学したての学生を指導できる先生がいるからです。偏差値ではないと思います。上手く指導し、仲間と仲良くさせたら、勉強するのが若い人です。類は友を呼ぶ、朱に染まれば赤くなる。さらにたくさんの学生さんや生徒さんは周りに影響されてやる気を出すのです。

 非常勤では難しい。個であり、孤立しているからです。ここが会社の組織とは違います。会社は係長や主任がリードするチームがあり、いくつか集まり課になり、課はまたいくつか集まり部になり、部は集まり事業部になります。すべて集団に課題があり、課題解決の結果が昇級にも給料アップにもボーナスにも響きます。儲からない部門は解体されます。サンヨーや東芝やシャープのようにあっという間に潰れたり、他の企業の傘下に入ります。ですから、仲間と力を併せ課題を解決せざるを得ません。それが入社以来の教育になり習慣となり、同僚を思う心、結果を生むための顧客を思う心を養えると私は信じられました。

 学校も大学も、会社の企画が行う調査を学ぶべき。企画の手法と創造性は専門知識以上に必要な知識だからです。中村洋四郎師匠の教えでもありました。個別のヒアリングを集大成して結論付ける手法はその一部です。でも教育学を実践以前に学んだ人は無理かも。論が先立ち、論を個に適用するからです。教育学は科学ではありません。本来寺子屋で先生が学ぶべきもの。学校人が行う、また官庁や調査会社が行うような調査など仕事にすら役だったことはありません。況や学校教育に。

 しかし学校人は平均値が好き、論が好き、個には意味がないのに。しても効果のない話をまた繰り返しました。失礼しました。今日はここまでにします。

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アンケートより相対面談

2017-08-27 04:04:22 | Weblog

 おはようございます。

 本書のはじめにの三段落目の表題は、本書の手法は体験からのオリジナル、でした。繰り返しになりますが、この本は女子栄養大学の市場情報論の教科書でした。

 市場情報論は3年生の前期、本の各章について2回の1時間半の講義を15回しました。受講生は企画業務の何たるやを学び、箇条書きの実践を毎回し、さらに情報リタラシーを学べ、卒業後の仕事を真摯に考え、就職活動できたと信じています。

 この段落の内容は何度もこのブログで説明しました。論より証拠、論の前に実践を旨とする新規商品や新規事業の企画担当者が信じていることです。この一言で十分かもしれませんが、今まで書いたことに加えて、少し付言します。

 私の講義を選択してくれた生徒さんは、企業に勤めた人も、お料理の専門学校に勤めた人からも、面白かったしとても役立っていると言われました。卒業パーティのお世辞ではありません。年度末の大学の学生へのアンケート調査は私は興味なし、聞けば教えてもらえましたが、知りませんでした。

 私は受講後の生徒さん、有志数人に声をかけ、クリスマスの食事会を開いてもらっていました。学生さんはワインに酔った勢いでしょうが、率直に話してくれました。毎年しました。ですから自分の講義の評価は十分把握できていたと思います。この教科書は一番良い評価を頂けました。

 余談ですが、大学お仕着せの受講後のアンケートによる学生評価点など、関心はありませんでした。やるのは無駄、または別の使い方なのかもしれません。評価に不満があるような、ただ単に出席率が悪い人の評価が色濃く出るはずです。役立ったと思っている一部の学生の理由など調査できないと私は信じています。商品企画の手法を応用すれば、講義の評価など容易だと思います。でも話を聞いてくれた学校人はいません。ネットでも反応ゼロ。笑うしかありません。

 さらに蛇足かもしれませんが、私の講義は受講生のアンケート調査の評価点は平均より少し上だったようです。学科長から再任をお願いされました。でも、私は非常勤でした。講義に来ない人に教える術はないし、寝ている学生に非常勤は無力でした。大学で非常勤を10年し、シャープを定年となり、情報機器もシステムも売る必要はなくなりました。大学の非常勤を辞めることにしたのです。

 それならと、騙され勇んで高校の非常勤を10年しました。呆れました。今の仕事は家事のみ、と祈るだけ。南無大師金剛遍照。

 今日はここまでします。

 

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学校教育は持続性

2017-08-26 04:34:51 | Weblog

 おはようございます。

 企画の成功学の本には千々岩先生の他にもう一人の推薦人、井口雅一先生にお願いしました。井口先生については以前記事にしました。自動車やロケットや鉄道が好きな人はお名前でネット検索し、先生が書いた学会誌の巻頭言など読むと良いかもしれません。

 この本のはじめにの二つ目の段落です。次の段落は、新規商品の担当者には創造性が必須、でした。企業人は当然と思うかもしれません。私はシャープに転職し、人間関係が疎かったため、事業本部の責任者や、有能な部下に迷惑をかけた大失敗、事業部を発展させた成功も経験しました。昨日も記事に、過去に度々、ブログに書きました。

 定年後、学校に非常勤。新しい経験でした。提案には理事長や校長は何も言わず、賛成。他の先生は無視、ネグレクト。結局すべて孤立無援でした。学校人が反対を言わないのは賛成ではない、と思い知ることになりました。学校人に創造性は不要、悪なのです。生徒さんに教えられないのは当然です。今日紹介の段落を学校人が読むのは時間の無駄です。

 この題名の論理は逆も成り立つと考えています。私はオンザジョブトレーニングで若手を指導してきました。大学では実践です。すなわち新規商品への挑戦が企画担当者の創造性を開発する、とです。創造性の開発と新規商品の企画成功は必要十分条件を満たしています。これが私の持論です。でも失敗だけでは学べません。少なくとも一回、新規事業の成功体験が必要です。

 学校で、先生も生徒さんも創造性の開発はまず実践できません。もちろん例外の学校も日本にあるでしょうが、私の経験の範囲では無理。そのように大学と高校の非常勤で学びました。学生さんは大学院で論文を書いても、自分が決めたテーマではなく、指導教授が選んだテーマを論文にした方が良い評価をもらいやすい、日本でもアメリカでも、仕方ない。

 市民クラブなら話は別です。好きにできました。ここ2年ほど、市民バドクラブ運営に集中したのは私にとって良い選択でした。市民クラブ運営は30年です。この話を書きだすと終わりません。過去の私の記事を探せば少しは見つけられるでしょう。

 再度言います。学校への応用は、当方の記事は無益。先生が勉強し、校長に言っても、私のように無駄に終わる確率が高いと思っています。人生は短いのです。効率を旨とするなら、ビジネスマンの教育と市民クラブの運営、家庭内教育に、応用して欲しいと考えています。

 今日はここまでにします。

 

 

 

 

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チャネルが最重要

2017-08-25 04:23:07 | Weblog

 おはようございます。

 当時、私は企画部長をお役御免になり、念願の関東の研究所勤務。柏なのに東京研究所。如何にも関西の会社でした。

 奈良勤務時代、技術者が一生懸命に開発しても、売れた商品はOEMベースで開発した商品でした。ワードプロセッサー書院だけが、自社ブランドで成功しました。関東の営業チャネルは電卓と複写機の事務機だけでした。書院がそのチャネルを拡大しました、販売は営業チャネル次第でした。そのためにも東京で優秀な学生さんを勧誘する、が緊急課題でした。

 本書の狙いの先頭の項目名は、新規商品が成功する第一の要件は営業チャネル、でした。一言で言えば、営業チャネルの要望を第一に考え、商品を企画する、です。既存の商品を望んでいれば、良い新規商品も売ってくれません。営業が望む商品だと誤解でも良いから思えば、商品はそこそこ売れると私は思っています。爆発的は無理ですが。

 富士通で小型コンピュータシステムVシリーズの企画を担当し、同時にシステム80の商品企画を担当し、販売に大成功したからです。到底技術的に満足できるシステムではありませんでした。とにかくお色直し、厚化粧でしたが。良く売れました。

 シャープに転社し、最初に担当した商品が書院、商品企画課長として。優秀な係長の言いなりのままに、営業部門の責任者の要望通りに承認しました。ただ一点、富士通のOASYSを反面教師に、IBM5550を教師に、漢字入力方式をローマ字のかな漢字入力をお願いしました。IBMと富士通に勝つ商品を営業課長が望んでいたからです。

 以上の想いを固有名詞を隠し、もっともらしく説明したがこの段落の文章。企画担当者や技術担当者が良い新規商品と信じていても、事業部長が一生懸命に全世界に販売しよとしても、売れない商品は売れません。私が担当した商品の中で書院だけが日本全国のシャープの営業チャネル、すなわち事務機器のご販売店のニーズに合っていたわけです。

 私は次にファクシミリ、カラープリンター、電子タイプライターの企画も担当。OEM先の定義した仕様通りに、1社で成功すると、競合会社からお化粧直しを要望され、大成功。この3市場は世界の大企業のお蔭で大成功。企画は簡単。海外出張の打ち合わせ、楽しめました。緊急プロジェクトのメンバーは後に皆出世しました。

  UNIXとEPBXは世界に先駆け、事業部長の旗振りの下、それなのに大失敗。オフコンとパソコンは経験豊富な優秀な担当係長の言いなりでも大失敗。このような成功不成功を抽象的にまとめたつもりです。

 今日はここまでにします。

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実践教科書が目標

2017-08-24 04:36:40 | Weblog

 おはようございます。

 出版社にとって発刊の目的は、売れて儲かる。当時の私は大学の非常勤。企業人。フードコーディネータ資格取得に必修科目だった市場情報論の担当。講義用の教科書が必要でした。講義講演に板書は不要、板書は会議に必須と思っています。

 受講生は女子栄養大学、文化栄養学科の3年生。多くは食品関係の会社就職を志望。ですから栄養と料理と同時に一般の業務に役立つ実践教育を目指し、創造性の開発を私は講義しました。もちろん大学院進学や、管理栄養士などの資格取得のお手伝いもしたつもりです。私も勉強になり、面白かったからです。

 市場情報論には前回シリーズで説明した完全就職ガイドをまず教科書にしました。教科書作り2冊を経験し、この本を書きました。私にとって女子栄養大学用教科書の3代目。

 先頭に書かれた文を転記します。

『本書の狙いは以下の3つにまとめられます。

1)本書は、若手社員が新規商品を企画する手法を学ぶための教科書です。言い換えれば、継続型の商品に役立つ手法は他の本で学べるので、あまり説明していません。

2)本書は、若手社員が創造性を開発するための教科書でもあります。創造性の開発を目指した模擬ゲームの教材として、本書を社内研修等にご活用いただけると思います。

3)本書は、情報技術市場の新規商品の事例がたくさん記載されている事例研究の教科書でもあります。学生や若い担当者が企業向け情報システムの基礎を勉強できます。』

 この本は一般書店で売りたいのが出版社の第一義、1)、2)、3)の並び順にしました。出版した会社は講演会主催を別の事業本部が担当していました。でも、この教科書の有料講演会をしてくれませんでした。儲からないと思ったのでしょう。残念でした。早稲田、東大、日大などで、教授に呼ばれ、代行講義をしましたが。

 本の記述は私の経験論、事実と思っている作法。初期段階の原稿は箇条書きではなく、平文で各項を書きました。説明が分かり難く、難しいと思い、箇条書き中心の説明に直しました。箇条書きは創造性の開発に役立ちました。当方にも学生にもです。

 女子大を辞めるまでの3年間この教科書を使いました。評価は毎週の小テストと期末のレポート提出1回。小テストの題名は今日の要約、または説明に対する質問や感想など、短い4行の箇条書きをする、が毎回の小テスト。添削し評価をつけ、翌週返却。

 レポートの課題は、売れるまたは儲かるコンビニ弁当の企画提案書でした。商品企画担当のレベルと言えませんが、皆さん楽しんで、面白いレポートを提出してくれました。ですから会社に必要な情報リタラシーは教えられたと自己満足しています。

 今日はここまでにします。

 

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創造性こそ成功学

2017-08-23 04:11:18 | Weblog

 おはようございます。

 昨日、次に紹介する本は、新規商品・創造性の開発、と書きました。所が今朝、書棚から取り出して見たら、題名は、新規商品・企画の成功学。早速ボケた私をお見せしてしまいました。すみません。

 本の内容は新規商品の開発手法と創造性の開発の手法が書かれています。企画担当として成功したか、しないかは当人は分かりません。評価はお客様がするものです。成功学とは随分曖昧な言葉です。著者も間違えたくらいです。

 ここから弁解します。当初、創造性の開発を前提に名称を考えました。所が編集者は、創造性開発は有名な本がある、もう流行らない、自分に創造性の開発なんて無理と思う、売れない本の名称、好き物相手になると却下されました。

 この本の推薦人にお願いした人は千々岩健児先生と井口雅一先生、教育界の重鎮の人でした。お二人は元東大工学部機械科教授、著名な先生方を育てた人、私の先生でもありました。その後名誉教授になり、産官学の活動を続けた人。日本機械学会の会長も、業界の財団法人の会長もなさり、それぞれ鉄鋼業と自動車工業の発展に貢献した人。ぜひウィキでお二人の業績を見てください。

 東大名誉教授の有名人かつ、ベストセラー作家の、失敗学のすすめの著者、畑村洋太郎先生は千々岩研究室の講師でした。私が千々岩先生に推薦文をお願いした時、この本は畑村先生の本より学生に読ませたい、推薦文を書くから成功学の文字を題名に入れろ、流行らせろ、と言われました。貴方は企画が専門だろう、企画の成功学で良いと、先生が命名してくれました。あに諮らんや出版社は売れない本と評価し、一般書店の販売を中止し、教科書として在庫販売だけを継続しました。色々ありました。意外や意外でした。

 当時、千々岩先生は東大定年後、10年以上経っていたはず。毎年、300枚以上の年賀状が来ていました。人間関係が凄い人、ご自身がさんが日に宛先全部に手書きし、返事を書いていました。

 先生の年賀状の宛先は、大学の先生や大企業の経営者や管理職者でした。皆さんに本のカタログと書いていただいた推薦文を送る許可を頂けました。先生方に売れたの売れないのって。実は分かりません。先生の弟子たちから私にオーダーはありませんでした。都心の大型店や新幹線の駅中の本屋さんに置いてあったので、先生のお手を掛けず、本屋さんで買ってくれたのでしょう。私に連絡があると、差し上げなければいけなかったからでしょう。

 なお先生は数年前に90歳の誕生日にお亡くなりになり、命日はお盆です。ですから今日は、何妙法蓮華経、となりました。

  今日はここまでにします。

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仮想展示会に橋渡し

2017-08-22 04:02:31 | Weblog

 おはようございます。

 このオンラインネットワークコンピューティングの終りの章、第4章は、情報化社会を支える基礎技術、です。その先頭に書かれた一文をコピーします。

『ネットワーク社会は通信コストの低下で自動的にやってくると予想する人も多い。情報化社会は通信技術革新がもたらすと言う考え方だ。しかし、ロープですら、それで首を絞められるし、人を家事から助けられる。性能の良い機械ほど、正しい使い方が大切である。』

 詰まらない先頭の文です。4章の項と節を転記します。

4.1.RDBや既存のデータベースと共存する技術は必須。

 4.1.1.ミッションクリティカルの質の高い情報

 4.1.2.大量のデータを基盤とする事業と共存

4.2.プライバシーとコピーライトの技術課題の解決に大きな市場

 4.2.1.パソコンでも解読できるRSA

 4.2.2.信頼性を向上する3システム構成のクライアントサーバー

 4.2.3.コピーライトの課題に挑戦するネットワークソフトベンダー

4.3.ネットワークのモデルが存在しない新しい世界

 4.3.1.生命力が強いTCP/IP

 4.3.2.パソコンのOSの違いを吸収する新しいネットワークOS

 4.3.4.パソコン対インターネット端末機の最終競争の勝者

 シンクライアントかファットクライアントかの議論が当時盛んでした。最終的にパソコンはファットになり、クライアントの主流はスマホになりました。スマホはシンクライアントとも言えるでしょう。大画面表示が必要ならタブレットも選べます。

 4章は技術論のような題名が付いていますが、ユーザーの基本課題は教育とモラルにあるとまとめられているように思えました。そうでしょうが、技術課題から逃げたように感じました。もし私が教育とモラルに課題ありと信じていたなら、題名は、COMDEXに見た教育とモラルの課題、とすべきかも。こちらならアプリの話です。面白そうですが、当時は気が付きませんでした。

 まだCOMDEXは存在しています。仮想の展示会に生まれ変わり、今も存在しています。正にネットワーク社会の展示会と会議として。体調が許せば、ラスベガスを再訪したいと思いました。

 いつか過去の記事をまとめ、ヨイヨイの教育とモラルの話を自費出版してみたいと思います。また新たな野望が生まれました。そのためにも、女子栄養大学で評判の良かった教科書本、新規商品・創造性の開発、に移ります。この本を書いて15年以上、今の私は無職、無責任。相棒のためだけに記録を残したく考えています。

 今日はここまでにします。

 

 

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