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新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

節分と鬼の歴史

2011-02-04 12:54:26 | Weblog
こんにちわ。

 皆さん、節分に豆まきをしましたか。私は歳の数の豆は食べられない歳になりました。皆さんはまだ15、6歳かも。それなら歳の数の豆は簡単に食べられますね。何故、豆を食べ、撒くのか。何故、鬼は外なのか。何故、節分の鬼は皆同じように赤い顔をして鉄棒を持っているのか、不思議ではありませんか。

 日本の鬼伝説は科学に疎かった大衆の恐れを表しています。大衆が描く鬼のイメージは時代と共に変化してきました。鬼は何処から来て、何処へ行くのか、考えてみませんか。節分は中国の旧正月、春節を祝う行事が基です。春慶節とも言うでしょう。中国は旧正月に先祖を敬い、家内安全を、花火と爆竹で祝います。最大の行事です。毎年、中国や華僑が住むアジア諸国で、爆竹による被害が発生しています。今年の2月3日、中国瀋陽市のホテルで大火災が発生しました。100メートル200メートル級のビルが全焼し、スプリンクラーも十分でなく、死者ゼロ。不思議です。

 東京の周りで鬼のつく地名は浅間山の鬼押し出し。これも日本の典型的な鬼の姿です。地学の好きな人ならぜひ見学して欲しいものです。鬼が付く地名なら、鬼怒川も有名です。節分の今、温泉街をあげて、鬼で宣伝活動をしています。一般に、鬼怒川は流れが速く恐ろしいから鬼が怒る川として名前がつけられたとされています。しかし、鬼怒川は日本の伝統的な鬼が付く地名や謂れとは程遠いようです。鬼怒川の歴史に不思議がたくさん潜んでいます。

 鬼怒川は今、利根川に注ぐ一級河川です。延長176キロあり、水源は栃木県日光市の鬼怒沼です。江戸時代まで、鬼怒川は海まで注ぐ川でした。徳川家康が隅田川、荒川、中川、江戸川、利根川の河川整備大事業を行い、利根川が今の流路に替えられ、鬼怒川は利根川に注ぐ河川となりました。そもそも鬼怒川は当て字です。昔は栃木群馬を毛野国と言いました。毛野川に訛りがあり、衣川、絹川と書かれていたのです。

 鬼の文字を当てはめた人を私は知りません。しかし、明治政府の地方開発事業、土木事業、観光開発事業、または統治の都合から鬼怒川と名前を付けられ、暴れ川として有名になったのでしょう。明治時代も箱物行政が盛んだったのかもしれません。または、徳川家康が神様として祭ってある日光の祟りが怖くて、祟りを恐れ、権現様を敬った影響があるのかもしれません。鬼怒川、荒川、利根川の流域は江戸の米蔵であり、江戸時代、有能な大名の城や代官屋敷があり、川越、宇都宮、会津など有能な徳川譜代大名に任されていました。

 鬼は中国から伝来した考え方ですが、中国の鬼は日本の幽霊に近いイメージでしょう。仏教伝来以前から聖徳太子や紫式部の平安時代まで、鬼は中国とほとんど同じ幽霊や怨霊でした。恨みを持って死ぬと鬼になりました。そのような考え方が源氏物語と平家物語の後ろに控えています。不思議な話が好きな人は読んでみましょう。武家の時代となり、武力で相手を征服する時代となり、裏切り、恨みなど日常的になりました。鬼は大江山の酒天童子のイメージに代わりました。仏教の教えが民衆まで広まり、今のナマハゲや節分の鬼のイメージが完成しました。

 乱暴に言えば、日本の鬼は幽霊から化け物に変わったとも言えるでしょう。通常、幽霊は特定の人への恨みから出ますが、化け物は物の怪であり、多くは決まった場所に潜んでいます。今の中国の鬼と日本の鬼のイメージは全く違うと考えるべきです。

今日はここまでにします。
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ウサギはトラより強い

2011-02-03 08:49:18 | Weblog
おはようございます。

 昨日、投稿記事を書いた当座、記事の内容に自信があったのですが、床に入り、間違いにはたと気がつきました。昨日の記事の論旨に間違いがありました。済みませんでした。以下のように訂正させてください。

 今年の1月、フロリダ大学の川西博士がマレーシアの熱帯林に、絶滅危惧種のマレートラが100頭前後生息する地域がある、と発表したニュースが話題になったことを思い出したからです。トラは密猟や生息地の破壊で5000頭近くに減少し、絶滅危惧種に指定されています。天敵は人です。密漁と環境破壊で住処を失いました。今世紀中にトラは動物園で飼われている以外、生存できないと私は予想しています。虎は極めて弱い生き物です。

 一方、ウサギは今流行のペットです。ウサギは草を食べます。肉食好きの猫はくさい糞やおしっこをします。犬はうるさく吠え、毎日、散歩も必須です。ウサギは大人しく、人に良くなれ、部屋で買いやすく、ペットとして好まれています。固形専用食料も売られています。この場合は飲料水も必要ですが、昔は野菜で水分補給を済ませていました。亀やカメレオンやトカゲも飼うのが楽ですが、気味が悪く感じる人が多いかも、ややマニアック的です。昔から、ウサギは人に愛されてきました。ヨーロッパは野ウサギと穴ウサギ。日本はもっぱら白兎。今、ウサギはペットとして品種改良が進んでいます。室内犬のように、真っ白、茶色だけでなくしろと黒のぶちもいます。耳が長い、耳が小さい、身体が小さい、耳が立っている、たれている、など多品種です。ウサギはペットとして大ブレークするでしょう。

 虎の未来は暗い、ウサギの未来は明るい、が正解です。虎は弱く、ウサギは強いのです。そうです。トラッキー、ラッキー、キー太君は愛らしいのですが、今年の虎は干支ではありません。干支の去年も阪神タイガースは優勝できませんでした。今年はウサギ年、ジャビットとシスタージャビットとキッズジャビットはついています。ジャイアンツの優勝は間違いないでしょう。おまけに、沢村投手のフォームを写真で見ただけですが、彼は凄い逸材です。上原、桑田とはモノが違います。斉藤、槙原以来の投手です。二人のエースレベルに来るでしょう。そして、金田沢村に匹敵する投手になれるかどうかが問題なのです。久しぶりに4月の開幕が楽しみです。ジャイアンツファン、野球命の年寄りですので、タイガースファンの方、お許しください。

今日はここまでにします。
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ウサギがトラを噛んだ

2011-02-02 16:13:49 | Weblog
こんにちは。

 中国の当局が中国の人気風刺アニメのサイトを封鎖したニュースが1月31日にありました。中国政府がネットを規制しているのは常識ですので、今更ニュースでもあるまいしと思いつつもアクセスしてみました。すると、極めて面白い内容がありました。そこで、今日はその紹介です。中国の政府筋が問題にしたアニメは、まさに現代版、「窮鼠猫を噛む」です。諺以上に上手いストーリーかも知れません。中国においても、情報の自由化が進み、大衆の情報発信能力が飛躍的に向上したのでしょう。日本もメディアリタラシーで負けてはいられません。

 中国当局の逆鱗に触れたためか、アニメが掲載された中国のサイトはアクセス不能ですが、アニメはYouTubeで見られます。アニメの登場キャラは今年の干支のウサギさんと昨年の干支のトラです。キャラの選択が上手いと言うことは、作者はビジネスが上手いのです。ウサギは、大人しいやられ役。オッチョコチョイです。ネズミは噛みますし、雑食です。ネズミが赤ん坊を噛むこともあります。窮鼠は人も噛みます。一方、ウサギは草食です。水も飲なないのではないでしょうか。そのウサギがトラを噛んだ寓話です。斬新です。

 トラは百獣の王ライオンと互角の獣の王様です。長所は長距離のスタミナです。トラは1日1000里を走る、との言い伝えがあるくらいです。そのトラがウサギに噛み殺される話です。逆転の発想です。筋は、虎のいじめに耐え続けていたウサギたちは一致団結し、虎に戦いを挑み、最後に噛み殺します。アリスの話と同様に、子供の夢の中の話として落ちがあります。アリスの話は言葉遊びが一杯あり、モデルは自分と気が付いた人もいたでしょう。冗談と皮肉と言葉遊びが好きなイギリス人は大人です。皮肉を言い返し、笑って済ませたのではないでしょうか。

 内容は、三虎ミルクを飲んだウサギが中毒死した。土地を強制収用されウサギは焼身自殺した。トラはウサギを車で轢き殺す。暴走し、「俺のおやじは虎剛だ」と叫ぶ小虎もいる。「調和の森を作る」大会で火災が発生し、虎が「幹部を先に脱出させろ」と命令し、ウサギが焼死した。私が、ネットで読んだ記憶があるような事件がアニメになったのでした。ウサギたちは立ち上がります。「白ウサギは、真っ白。前歯2本ある。僕らを苛めるな。怒らせたら人も噛む。怖いぞ。」ウサギたちは団結し、虎を噛み殺します。このアニメは中国社会の現実問題を反映し、民衆の心を表現しています。世界のサイトにコピーされました。アニメ製作者の王波さんは作品を提供し続けます。

 ネット社会は、大衆の不満の言葉を政府が規制することはできません。政府による民意の封鎖は社会の安定に役立ちません。中国漁船との衝突ビデオの映像が漏洩した事件も同じかも。風刺アニメの中国のニュースは他山の石かも。

今日はここまでにします。
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