おはようございます。
サラリーマンの傍ら、20年ほど前から10年間、食文化を専門とする大学の学科で情報論を講義しました。二つとも半期、毎週それぞれ1時間半、15回の講義。何を教えても良いのが逆に困りました。おまけに、データベース演習、CG実習、統計解析実践などなど、実習テーマは他のカリキュラムにあったからノータッチでした。
私の両方の講義ともに情報リタラシー中心が良いと思いました。大事だからです。私は文書情報データベース構築から運用までを教科書にまとめ、講義をしました。しかし、学生の食いつきが悪いように感じられました。私はふざけんぼ。教科書が真面目すぎたのでしょう。そこで新たに、就活の中でいろいろ学べる、多目的の教科書を創りました。食関係の一般企業に就職する学生さんが多かったため、直接メリットのある講義にしたわけです。日本語もコンピュータも会社も分かる、こんな欲張りの本を書き、学生の食いつきも良くしました。
100名近くの学生が選択し、上手く行ったと思ったのですが、あに諮らんや、試験をしてみて効果があったのは10人ほどと判明。多くは単位をくれる企業人が講師と考えたようです。出席するだけ、講義を聞いていない、私語の多いクラスでした。なお、その教科書がリライトされ、新発売されました。元本は古本でも人気があったようです。
講義下手な私は演習中心が適しています。教科書を演習目的に、企業レポートの書き方と商品企画の実践演習を中心にまた書き変えました。講義の人気は高かったようですが、学生のレポートは商品には使えない代物。仕事をなめさせるのはまずいと思いました。小論を教えるなら、こちらの教科書は要りません。どんな本でも小論にはいいわけです。大学の先生の真似事が退屈になり、会社の顧問や高等学校の下請け仕事を始めたのは、およそ10年前でした。
以上は前置きです。テーマのシラバスは情報リタラシー論で行くか、情報リタラシー実践で行くかの2つの道があるでしょう。私は実践好き。今回も実践ベースで、リライトした本の内容を参考にして、仮想のシラバスを創りました。
以下に表題名を列記します。興味があれば、ぜひ基になった本の購入を考えてください。念のために付言しますが、本は私の自費出版ですが、私のビジネスではありません。
創造性小論講義(毎週1回、1時間、半期15回を想定)
1.やるのは今でしょ(1回講義、1回演習)
まず夢を見る
己を知るのは難儀
求むる所第一義
要求条件は、①優しさ②発想力③論理力④専門知識
友を選ばば、①コミュニケーション力②バランス感覚③実践力④道徳性
2.何時でも何処でも勉強(2回講義)
自分は社会の商品
価値を高める
社会はボーダーレス化
随時随所楽しまざるなし
3.志望動機はオンリーワン(1回講義、4回演習)
上手く書けたら良縁
特徴は、①リーダー指向②論理力③実践力④忍耐力
短所は、①お山の天下②理論倒れ③固定概念④優柔不断
4.訪問調査が要件(講義1回、演習3回)
畳の上の水練、習うより慣れろ
5.テクニックを知る(講義1回、演習1回)
守破離、まず真似
栄養大学などの3年生に毎週一回講義するとし、半期の15回で計画しました。1時間半の講義とすると、30分程度の余裕はダジャレ、経験談、質問、雑談、出欠調査などに使えます。面白い講義にするには丁度良いかもしれません。でもこのシラバスは空理空論、だって実践したことはありません。(笑)
今日はここまでにします。