創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

チャネルが最重要

2017-08-25 04:23:07 | Weblog

 おはようございます。

 当時、私は企画部長をお役御免になり、念願の関東の研究所勤務。柏なのに東京研究所。如何にも関西の会社でした。

 奈良勤務時代、技術者が一生懸命に開発しても、売れた商品はOEMベースで開発した商品でした。ワードプロセッサー書院だけが、自社ブランドで成功しました。関東の営業チャネルは電卓と複写機の事務機だけでした。書院がそのチャネルを拡大しました、販売は営業チャネル次第でした。そのためにも東京で優秀な学生さんを勧誘する、が緊急課題でした。

 本書の狙いの先頭の項目名は、新規商品が成功する第一の要件は営業チャネル、でした。一言で言えば、営業チャネルの要望を第一に考え、商品を企画する、です。既存の商品を望んでいれば、良い新規商品も売ってくれません。営業が望む商品だと誤解でも良いから思えば、商品はそこそこ売れると私は思っています。爆発的は無理ですが。

 富士通で小型コンピュータシステムVシリーズの企画を担当し、同時にシステム80の商品企画を担当し、販売に大成功したからです。到底技術的に満足できるシステムではありませんでした。とにかくお色直し、厚化粧でしたが。良く売れました。

 シャープに転社し、最初に担当した商品が書院、商品企画課長として。優秀な係長の言いなりのままに、営業部門の責任者の要望通りに承認しました。ただ一点、富士通のOASYSを反面教師に、IBM5550を教師に、漢字入力方式をローマ字のかな漢字入力をお願いしました。IBMと富士通に勝つ商品を営業課長が望んでいたからです。

 以上の想いを固有名詞を隠し、もっともらしく説明したがこの段落の文章。企画担当者や技術担当者が良い新規商品と信じていても、事業部長が一生懸命に全世界に販売しよとしても、売れない商品は売れません。私が担当した商品の中で書院だけが日本全国のシャープの営業チャネル、すなわち事務機器のご販売店のニーズに合っていたわけです。

 私は次にファクシミリ、カラープリンター、電子タイプライターの企画も担当。OEM先の定義した仕様通りに、1社で成功すると、競合会社からお化粧直しを要望され、大成功。この3市場は世界の大企業のお蔭で大成功。企画は簡単。海外出張の打ち合わせ、楽しめました。緊急プロジェクトのメンバーは後に皆出世しました。

  UNIXとEPBXは世界に先駆け、事業部長の旗振りの下、それなのに大失敗。オフコンとパソコンは経験豊富な優秀な担当係長の言いなりでも大失敗。このような成功不成功を抽象的にまとめたつもりです。

 今日はここまでにします。

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