創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

IKAROSとあかつき

2018-10-30 04:10:18 | コーチング・マネジメント

 おはようございます。

 2010年5月、金星探査機あかつきと一緒に打ち上げられたイカロスの実験に成功。JAXAはIKAROSと表記しています。学生に先進技術に興味を持たせるため、イカロスの不思議を2011年の正月に掲載しました。IKAROSは今も宇宙を旅し、生きています。ウィキはイーカロス表記を使用していますが、私はイカロスを使います。

 あかつきの技術も凄かった。色々な箇所が故障したのに、代替え機能を使い、3年前に再挑戦。計画の金星円周軌道と違いましたが、見事、金星の楕円周回軌道への投入に成功。まだ金星を調査中。あかつきとIKAROSは凄い技術です。はやぶさ1号、最近のはやぶさ2号と、JAXAの挑戦は成功し続けています。

 IKAROSは宇宙帆船です。光エネルギーを集め回路を動かし、光子の力を利用し宇宙空間の旅をする漫画の世界の船です。一方、私は俗物です。苺やリンゴや梨や稲穂の被害に心が痛みます。こんなに凄い技術があるなら、台風に耐えられるビニールハウスを創れと言いたいし、大雨で崩れた太陽光発電が恨めしい。

 高度な宇宙産業の技術や部品技術の信頼性を実証しても、その先進技術を何時何処に適用し、市民生活に役立たせるか分からない、私は阿保な市民です。金メダル政策に注力し、日本の電子機器産業が破綻し、社会補償費が増えたとさえ思えます。

 『皆さんが学校で学んだイカロスはギリシャ神話の中の青年かも知れませんが、ニュースのイカロスは昨年5月、JAXAの種子島宇宙センターから打ち上げられた宇宙帆船。昨年11月に、金星上空約8万キロを通過し、通信圏外に出たため、今は制御できませんが、イカロスの実証実験は大成功でした。

 今後は人工惑星として太陽の周りを回り続け、気楽な挑戦が続いています。なおイカロスは、金星衛星を目指した探査機、あかつきと一緒に打ち上げられました。あかつきは姿勢制御に失敗しましたが、6年後に金星衛星に再挑戦します。

 イカロスの帆は僅か7.5ミクロンのポリイミドフィルム製。一辺が14メートルの巨大な正方形。皆さんの教室以上の大きさです。膜の重さは僅か、200g程度。膜は薄くて丈夫です。帆はどら焼きのように、小さくたたんでロケットに積みます。帆を破損せず、宇宙空間で広げます。部品は全て軽量が条件です。

 この帆が生む光子の力で航行します。光子の力は1円玉の重力程度、極わずかな力。水の表面張力以下です。帆には、薄膜太陽電池が貼り付けられています。その発電能力で通信機や帆を動作させ、ハヤブサのイオンエンジンを搭載すれば、燃料を使わない、惑星間旅行も可能になったと実証されました。』

 今日は前半だけの感想とコピーを貼り付けました。今日はここまでにします。

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水晶探しの悲しい結末

2018-10-28 03:58:56 | コーチング・マネジメント
 おはようございます。
 
 韓非子や韓信の悲惨な結末。義経の最後。先駆者に訪れる悲惨な結末、古今東西を問わずたくさんあります。私と相棒と理事長も高校の組織改革に失敗し続けました。私は凡才なので、失敗を楽しめ、10年続けました。
 
 理事長は私が勤めた全期間、通算12年以上担当し、悪戦苦闘し続けました。凄い精神的なスタミナの方。改革挑戦が好きな方でした。自ら先生方を叱咤叱咤の繰り返し。私に文才がなく、経過を表現できません。悪しからず。
 
 挑戦は、成否にかかわらず、面白い、ダメな学校こそ最高に面白い。時随所楽しまざる無し。鬱になり易い、優しい先生も、ダメ出しされる自分を楽しめば、ダメな生徒さんが救われ、先生稼業を楽しめますが、自分を買いかぶり、挑戦を辛くします。
 
 以下にアルプスの水晶探しの後半部分を転記します。改行を挿入し、読みやすくしました。優しい先生方や私の相棒などの悲惨な物語のように今は思えます。
 
『バルマが英雄となり、劇的に幕を閉じた山頂征服物語でした。しかし、事実こそ残酷です。この物語の影にも、目を覆う人間模様がありました。国によらず、時によらず、成功物語の裏にはもうひとつの悲劇があるのかもしれません。
 
  功績に嫉妬した者が、バルマとパカールを対立させようとしました。そして、パカールは山頂には達していないと、悪意のある噂を流しました。パカールの釈明は通じませんでした。二人は喧嘩別れになりました。 こうしてバルマは人間嫌いになりました。

 さらにバルマに悲劇が訪れていました。彼は登頂成功後、下山しはじめて、最愛の娘の死を知りました。報奨金は受け取ったものの、全て盗まれてしまいました。彼は望みを失ったのか、狂ったように水晶や高山の金銀を求め、山に挑み続けました。

 後に彼は山中で消息を絶ち、行方不明になりました。水晶探しをしている人は価値ある鉱物の存在場所は誰にも明かしません。彼の姿は発見されませんでした。

 今、シャモニーの町は山を愛する人が世界中から集まっています。素敵な観光の町に変貌しました。モンブランの山頂からシャモニーの町に掛け、急峻な氷河が流れます。今でも、そこかしこにクレバスが口を開け、無用心な人を飲み込もうとしています。

 大自然に打ち勝ち、偉業を達成した二人に訪れたのは、賞賛の言葉でもなければ、愛情に恵まれた晩年でもありませんでした。挑戦し、成功した人に訪れた悲劇に、私は特別な思いを感じてしまいます。』

 私は凡才、悪ガキだから、楽しく生きられました。随時随所楽しまざる無し。今日はここまでにします。

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アルプスの水晶探し

2018-10-26 04:18:45 | コーチング・マネジメント

 おはようございます。

 相棒の鈴木さんが書いていたブログと、アルプスの水晶探しの伝記を参照し書いた文章の前半部分を『』の中に貼り付けます。私と理事長の悪戦苦闘に似ていると思えたバルマーとパカールの物語。先生方は私もどうせ野垂れ死ぬと思っていたでしょう。

 どっこい私はまだ生きています。愛犬の散歩があり、大師様に追い返され、後10年死ねません。まずその記事の前半部分です。相棒の写真とキャプションがコンピュータサロンの迷信の山の歴史にあります。ぜひクリックし、見てください。 

『フランスとイタリアの国境の山、モンブランは、フランス語の山のMonと、白のブランの合成語です。即ち、白い山が語源です。イタリア語も同様に白い山、Monte Biancoと言います。標高は4810.9m、西ヨーロッパで最高峰の山です。フランス側からのモンブラン観光はシャモニーが基点となります。イタリア側には観光の基点の町はありません。その理由はイタリア側が急峻すぎるからです。

 日本の山は参詣の対象であり、霊峰と言われる富士山のように大衆信仰の対象です。険しい山は修験者の練行の場でもありました。一方、アルプスは人から恐れられ、悪魔や地獄に落ちた人が住む世界と長い間信じられてきました。草木もまともに生えない高山ですし、山肌を覆う雪や氷河を見たら、神を信じる人たちには立ち入るべき世界には見えなかったのでしょう。

 このような悪魔が住む山に踏み入るのは、水晶取りを生業にする人だけでした。ジャック・バルマは有能な水晶取り。山登りにも慣れていました。彼が仲間とモンブラン登頂を試みたのは1786年6月9日でした。しかし、途中で道を失い、4000m地点で仲間たちに見捨てられてしまいました。それでも彼は山で一夜を明かし、何とか生還できました。山で一晩過ごし、下山できた事実が山を恐れる迷信を払拭するきっかけになりました。有力者が賞金を用意し、冒険者を広く募りました。

 高所の科学的実験に興味を持っていたミッシェル・ガブリエル・パカールとバルマが出会ったとき、バルマには病の娘がいました。バガールはバルマに報償金を譲る条件を提示し、彼をガイドとして誘いました。二人は1786年8月7日に登頂を目指し始めました。アイゼンやザイルなどの用具もなく、杖(写真参照)と毛布だけの軽装でした。寒さに耐え、翌日8日の18時23分、やっと山頂に立てました。これがアルピニズムの歴史の始まりです。バルマが最初のアルプス登山ガイドになりました。』

 今日はここまでにします。

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情報の常識が必須

2018-10-24 03:56:13 | コーチング・マネジメント

 おはようございます。

 自然科学とコンピュータの後半部分を『』の中に貼り付けます。最近、宇宙誕生から138億年経過したとなり、数字を修正しました。そして、改行を増やし1段落100字程度にして、読みやすくしました。修正点は以上です。

『人類の文化文明の歴史は宇宙の歴史の138億年と比べ、たった数千年です。3000万分の1以下です。生物の歴史30億年と比較しても、文化文明の歴史はやはりおよそ1000万分の1。

 一方、生物の進化の歴史は私たちの遺伝子情報、即ちDNA情報の中に秘められています。DNA情報こそ、究極の個人情報です。DNA情報を解析すれば、新しい薬や治療法を開発でき、個人を簡単に識別できます。DNA情報の解析や研究に超大型コンピュータが役立ちます。

 DNA情報はたんぱく質の形で記憶されているため、たんぱく質の分解や合成の研究を、実験とコンピュータシミュレーションでしています。医学や薬学や化学の応用分野の成果は研究者の情報処理能力と数学の力で成果が決まる時代になりました。

 薬や治療法だけでなく、新しいビジネスの開発にもDNAや生物進化の勉強が将来必ず役立ちます。遺伝子情報、即ちDNA情報の中に、人の知恵の100億倍の知恵が詰まった進化の歴史の知恵が秘められていると私には思えます。

 進化の歴史の勉強は、会社や自分を磨く知恵さえ学べます。実際、その勉強は私の管理業務に役立ちました。文系を志望している人も生物進化の歴史を勉強しましょう。そして情報システムも勉強しましょう。

 会社を進化発展させるアイデアを発想でき、優秀なサラリーマンと認められます。物理化学生物と数学とコンピュータの勉強は楽しい会社人生を送る手助けをしてくれるでしょう。』

 この記事は生化学や薬学の領域が伸びると考え、コンピュータの利用が必要だと思って書きました。その通りですが、自然科学分野だけでなく、社会科学や人文科学の領域でもコンピュータ利用はどんどん進んでいます。AI利用は全領域で広がりました。

 私の同期の古文書の研究者はコンピュータを使い、襖の下張りに再利用した古文書の反古紙に書かれた文字を読み取り、古文書を復元する研究をしていました。今のAIや自然言語処理システムを使えていたら、もっと研究が捗ったと思います。

 この記事は理系志望の人向けでした。しかし今は、文系志望の高校生も情報教科を勉強し、大学では情報科学や情報リタラシーに興味を持ち、学んで欲しいと考えています。

 今は情報時代です。情報システムの基礎知識はあればあるほど、会社の仕事に有利です。今日はここまでにします。

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自然科学を勉強しよう

2018-10-22 03:50:37 | コーチング・マネジメント

 おはようございます。

 コンピュータサロンの自然科学とコンピュータの前半部分を下記の『』の中に張り付けました。元の記事は8年前です。

 2年半前まで10年間、私は高校の非常勤をしました。その高校は工業高校から普通高校に転身中、先生方が情報システム開発や情報リタラシーに興味を持つように、様々なテーマを理事長に提案。数年前、理事長が情報センター設立に狙いを定めました。

 理事長が理事会に提案し、正式決定しました。しかし、当時の校長もその後の校長2人も情報リタラシー欠乏症なのか、情報教育とは補助金を貰いハードを買うこと、やる気なし。私は方針を変え、理事長と一緒に情報クラブ設立を目指し始めました。

 クラブ活動は生徒会の決議事項でした。先生方は上から下まで逃げました。このため1年近く無駄働き。3人の生徒さんが興味を持ち、時々面談し、生徒会に提案しても良いとなり、私はコンピュータサロンの記事を充実させていました。

 この記事は大学進学に役立つ話です。それでも、校長は無反応。この記事も掲載だけになり、理事会の決定事項に、校長も先生方も従わないのが学校組織と認識しました。この学校が特殊なのか、一般的なのか知りませんが。

『自然科学分野の基礎教科には、物理、化学、数学のほか、生物と地学と天文があります。最近、地学を教える高校は少数かもしれません。天文を独立に教える高校の例を知りません。両方共に稀なのかもしれません。

 学問分野を自然科学、人文科学、社会科学に分類すれば、多くの学問分野研究者は数学を自然科学に分類します。しかし、数学は自然科学ではないと、反対する人もいます。何故でしょう。私は、数学が非常に重要だからだと考えています。

 医学部、薬学部、工学部、農学部、理学部、理工学部、心理系学部、教育系学部などあらゆる学部の勉強や研究に広く必須です。もちろん地学や物理学や化学の研究にも必須です。科学に対するセンスを磨くため、理系志望者にとって数学の勉強は最優先です。

 しかし、最近、数学は学生に不人気かもしれません。数学を情報と合体した大学も増えました。今、人気は化学生物系です。生物学は生物や生命現象を研究します。多くの大学で医学や農学など応用科学や総合科学も含んでいます。

 生物化学の中で特に人気の分野が遺伝子や生命に関わる研究分野のように思えます。志望者も多く、文系理系に関わらず応用の学科がたくさん新設されているからです。生物化学分野の仕事や会社が世のニーズと言えます。文系や理系の他学科を志望する高校生にとって、生物の勉強も数学や物理や化学と同じように非常に重要です。』

 以上の前半部分に対する私の感想です。一言で言うと、文章は下手、でも良いことを言っている、です。今日はここまでにします。

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革新的事業の成功事例

2018-10-20 04:12:47 | コーチング・マネジメント

 おはようございます。

 青銅の大仏様は建立され、金と水銀のアマルガムが塗られ、まず灰色でした。火で炙り、水銀を飛ばし、金ぴかになりました。しばらくそのまま、風雨に耐え、大仏殿建設に数年かかり、建屋が完成したと思います。

 齟齬の修繕も入れると、10年の大仏様とその後に東大寺大仏殿の建立だけで、2兆円ほどの費用が発生したと私は考えています。大仏開眼は奇跡でした。資金投入だけでなく今の日本人に無理な相談です。生活は豊かになりましたが、劣化しました。

 大仏様建立は今回の東京オリンピック開催と同じレベルかそれ以上、国家の存続を賭けた事業でした。当時の国民の半数以上が関与した大事業。初めての新技術が多数、実験しつつ採用した研究開発事業、学校補助金や研究補助金を加えて良いくらいです。

 災害や革命から復興しつつあった国が、材料、炉、鞴、滑車、綱、井戸、採掘などなどの新しい用具を創り、難しい新大事業を進めました。鋳造に苦労し、事故が多発し、怪我や公害の治療に新しい施設が必要でした。創造性で切り抜けたと思います。

 行基様はお布施集めの托鉢行脚で有名です。それだけでなく閃きとプロジェクト管理に抜群の能力がありました。今で言えば、有能なプロジェクトマネージャであり、かつ革新的な技術者、かつ自分でお金を集められる経営者でした。

 行基様は後に東大寺大僧正となり、その後、文殊菩薩の生まれ変わりと言われました。奈良だけでなく、各地に謂れと菩薩姿の像があるそうですが、実際のお像を見たことはありません。例外は近鉄奈良駅前にある行基様の托鉢姿の小振りのお像、何度も見ました。

 仏法の知識に加え、民を救うための行動力に長けていました。もっとも行基様だけではありません。大師の称号を貰った人は皆そうでしょう。

 東京オリンピック開催は既存の技術で遂行できる大プロジェクトです。上から下まで我田引水、自己主張、各競技団体や運営団体のトップは不祥事だらけ。国から金をむしり取ることを考えています。国のお金はすべて税金、貧乏人が納めたお金です。

 パラリンピックもメディアも同じ。視聴率とお金が大事。後は野となれ山となれ。それが一億活躍時代の現実。協会や政界のトップだけでなく、一億総懺悔すべき。地球大ピンチの時代、島国日本は上から下まで自助自立で行くべき、ヨイヨイの私も。

 大仏様建立は公害がありましたが、今も残り、観光資源。奈良も鎌倉も大仏様は国の宝。オリンピック開催など、金儲け主義の大プロジェクト。何が残るのか。借金だけか。老い先短い身は土に帰り、笑うしかありません。南無大師金剛遍照、と。

 サロンの金属材料の歴史と軽さを読み、奈良の大仏様と奈良の思い出も書いた今回のシリーズは以上で終わります。今日はここまでにします。

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凄いプロジェクト管理

2018-10-18 04:15:55 | コーチング・マネジメント

 おはようございます。

 革新的な大システムの開発に計画齟齬が発生します。修正は間違いを呼び、間違いは色々な局所に群発します。システム開発ツールや計算機もありません。紙すら使わず、板のメモがせいぜいでしょう。間違いは間違いを呼んだと思います。

 完成までに何度も不具合が生じ、計画を練り直したと思います。8分の1ずつでも、巨大な鋳物、厚さを一様に作るのは今の技術でも難しい。薄い所は強度が弱く、形状が変わるところに応力が集中します。大仏の腕や頭の根本の鋳造は特に難しい。

 システムは大きいほど修正が級数的に増加します。下手をするとポジティブフィードバック、こちらを直せばあちらが壊れます。作り変えた方が簡単なのが大型システムの開発です。コンピュータもないのに良くやりきりました。

 当時、青銅や鋳鉄の精錬技術は初歩段階でした。鋳鉄は強度はあるが内部に欠陥が発生しがち。青銅を選んだのは正解でした。でも中子の塑像と周囲の型の間に鋳込んだ湯にガスが発生し、内部に欠陥、表面に亀裂ができます。

 湯が高温ほどガスができ、内部欠損が発生します。湯の温度が低いと湯の流れが悪く、亀裂ができます。冷却法と湯の温度管理が難しく、部分毎に上手く湯量を調節し、複数の炉から同時に湯を流し込んだと思います。

 鋳物が大きいため、8段で鋳造したようです。湯流れの悪い所や継ぎ目など、部分的に弱い部分があり、鋳造後に修繕したでしょう。修繕量は構想と準備と技術の筋の良さに依存しますが、大プロジェクトの管理技術があったからこそ完成しました。

 製造欠陥の修正の人件費や材料費は全部まとめて人件費とし、すでに考慮しました。でも奈良時代、天変地異や地震が多発、雷様も荒れ狂ったと、天神様など祟りの話から想像できます。雷や地震に耐え、修正を繰り返し、完成したのが不思議です。

 奈良の飛鳥寺に飛鳥大仏が今も残っています。当時の大仏様は人の2倍程度でした。その5倍ほどの大きさの、人の10倍もの大きい大仏様を造るのは未経験でした。何度も周囲に土を盛り、湯の注ぎ口を定め、修理したはずです。完成後も大仏殿の中に足場を組み、表面を修理したでしょう。

 大仏殿は世界最大の木造建築物ですが、大仏様には狭い室内空間です。大仏様の修正の都度、大仏殿も工事し、大仏様と大仏殿の工事が大変だったと思います。修繕費見積もりは事前にできません。今もできません。修繕費が大だとしか言えません。

 今日はここまでにします。

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費用は1兆6千億円以上

2018-10-16 04:01:54 | コーチング・マネジメント

 おはようございます。

 奈良大仏様の建立当時、国は若く、災害が頻発、多くの国民に燃える心があったと思えます。貴族の多くも、派遣された村人も生きがいを持って働いたと思います。今のお金で考えたら、専門の先生が言う数字の、6000億円程度をすでに大幅に超え、ここまでの奈良界隈の費用だけで8000億円に達していると私は前回書きました。

 所がまだこの値は一部だと思えます。建立の地は山に囲まれた盆地の奈良です。冬は寒く夏は暑い土地。大仏は三笠山、今の若草山のふもとに建設し始めたら、場所を動かせません。その場に炉を作り、大仏様の鋳型も造くり、少しずつ鋳造したでしょう。

 色々な作り方戦略を考えられますが、今は土台を丁寧に作り、順番に8段で下から鋳こんだという説が有力です。バラバラで作って溶接や接着など技術的に高度すぎます。できたわけがありません。何れにしろ、大仏様は今の地で鋳造されました。

 各種の材料を今の大仏の場所まで各地から、歩留まりも考えて運搬しました。材料の運送費を加えないといけません。この推定が難しい。トラックもブルトーザもなく、ほとんど人力、風任せ水路任せだったはずです。おまけに製造の歩留まりに依存します。

 水路も道路も関も橋も新しく整備したはずです。それらを10年以上整備し維持したはずです。主に木や蔦でしょう。腐ります。奈良は盆地、大きな川が合流しています。台風や大雨で、今年以上の洪水や水害があったはず。運送路のインフラ整備にお金が途方もなくかかったはずです。

 桁違いに大きい東大寺、太くて長いその大黒柱、何本も。木曽の山から切り出して、どこかに集積し、寸法を揃えたはず。大仏様の鋳型の柱と縄と塑像の原料も運搬。金銀銅の鉱石や砂金をどこかで精錬。水銀も作ったはず。大仏周囲だけの炉で済んだとは思えません。鉱石のまま運んでは、輸送量が多くなり過ぎるからです。

 大木を琵琶湖経由で運送したでしょう。木材は木津川、淀川、佐保川を経由し、筏に組み運んだでしょう。炉に適した粘土や大仏様の型の塑像の粘土など何処から持ってきたのか分かりません。焼き物産地からのように私は思います。炉の土は九州か瀬戸内海のように私は思います。

 東大寺の瓦の大きさと数も桁違いです。多分、各種の土や材料の運送に新運河や橋や船、全部新技術が必要でした。遣唐使の僧侶が指導した弟子達が活躍し、そのトップが行基様だったと私は思います。輸送のための加工仕事を含め、物流関係を全部まとめると8000億円。合計で1兆6000億円です。これだけでは大仏様建立の大事業は完成しません。

 今日はここまでにします。

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国民の500分の1が集合

2018-10-14 04:06:31 | コーチング・マネジメント

 おはようございます。

 今の日本の人口は凡そ1億人。奈良市の人口はほぼ35万人。大仏様建立時、日本の総人口は不確かで色々な説があります。いい加減に500万人程度と覚えています。奈良は首都、20万人程度では。奈良には当時の国名が付いた町があります。

 シャープ奈良工場と社宅の住所は美濃庄町です。大仏様建設に美濃の国を代表し若者が派遣され、村を作り、名残が美濃庄の名前です。お金と食料を与えられた片道切符。1万人近く来たでしょう。10年の建立完成でも帰られません。遠すぎます。寿命が今の半分とし、多くが高齢者。万葉仮名の便りすら書けません。島流しか浦島太郎のようなもの。

 当時の工員や監督者には十分な食料や賃金が払われたと歴史資料にありますが、金銀銅の精錬に公害が付き物です。莫大な費用で診療所を作り、公害や事故の被害者を診療したと資料は言いますが、公害はイタイイタイ、直らない。

 仲間を見捨てられず、皆で一生奈良に住んだと、地元の人から聞きました。美濃庄町周辺に各地の国名の町、溜池と水田と神社が各所にありました。生きるためにしたはずです。災害治療の経費など算定不能。原発事故や鉱毒、水銀と同じです。

 大仏様の建築費は今のお金で6000億以上と言う研究結果があります。私は歴史の研究家ではありませんが、直感的にとても小さな見積もりのように思えます。学者様の推定の根拠も算定の範囲も調べていませんが、数字は間違っていると私は言いたいわけです。

 私の常識だけで費用を推定します。SE1人月100万円は新人クラスです。奈良の時代にけた外れに大きい鋳物を作るためなら、卓越した知識とノウハウと創造性と根性を持つ人を集めたはず。今、プロなら2千万円/年以上です。1万人の集団なら1千億円はかかると思います。

 管理組織の最上部層は計算外でした。上ほど費用計算は難しい。多くは、自発的に参加した貴族や帰化人。当時も役人は色々だから、聖徳太子様の十七条憲法がありました。上層部も安く見積もり、低階層と同じく1千億円。人件費は合計で2千億円と推定します。

 以上は奈良に集まり、建立に参加した人の人件費。西国中心に金銀銅の材料を奈良に持ってきたはず。大仏様の鋳物の材料費を人件費と同じとします。莫大な精錬システム設備代が地方と奈良に発生したでしょう。作業は人力中心だったからです。

 まだ地方の金銀銅や鉄の採掘にタッチした人件費は計算外です。採掘は試行錯誤だったでしょう。材料費の2倍ほどの人件費でしょう。材料費を2千億とし、採掘と精錬の地方の人件費を4千億円。以上の総合計を8千億円程度と私は想像しています。

 今日はここまでにします。

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あをによしならのみやこ

2018-10-12 04:23:47 | コーチング・マネジメント

 おはようございます。

 私は小さい時から西遊記が好きでした。孫悟空のように乱暴者と言われていました。5歳の時、孫悟空の絵本を貰いました。その絵を良く覚えています。受験では中国文学の勉強になると考え、呉承恩のかなり厚い訳本を読みました。西遊記は中国各地の言い伝えをまとめた奇書のひとつです。

 西遊記の三蔵法師は唐の玄奘三蔵がモデルと言われます。本来、三蔵は仏教の経典をインドから中国に持ち帰るなど、布教に貢献した名僧に与えられた称号です。仏教伝来に貢献した僧はたくさんいたでしょうが、有名なのは西遊記の三蔵法師です。

 高校非常勤の時、情報クラブで西遊記のパロディの紙芝居や絵本の勧誘記を作り、中学生勧誘に貢献しました。筋はパロディ、原作は私でした。中国語訳と編集制作は相棒の鈴木さん。英訳は慈恵バド部員、韓国語訳はバド部顧問でした。

 西遊記や中国への仏教伝来の話を調べました。材料にきりがありません。バーミヤンや敦煌の石仏の大仏様も有名です。仏教と道教の歴史も大事です。日本伝来は聖武天皇や聖徳太子様や斑鳩の法隆寺や知識寺の研究や謂れも面白いと思えます。

 当時、今と同じく、天変地異や大地震が多発。天然痘も大流行し、藤原氏一族のトップ数名が早死。飛鳥斑鳩天平は大変な時代でした。あをによし、平城京への遷都は人心一新。聖武天皇は仏教を国是と国中に知らしめるため、東大寺と大仏様の建立を始めました。

 当時、国が僧や留学生を遣唐使に指名しました。志願者もいました。国を憂う、向学心や好奇心に満ちていた時代です。渡航の成功率は50%以下でしょう。多くが海の藻屑や途中で病死。船乗りやお付も同じ。危険を省みず、よく行きました。彼らが、また無名の弟子たちが建立に貢献しました。名前が伝わる人はごく一部です。

 聖武天皇が大仏建立を思い立った理由や、建設資金や人を集めた手法は、今も色々な学説があります。奈良の人は今も、寄付を募って托鉢した行基様を尊敬しています。ぜひウィキで読んでください。私は歴史研究者、哲学者、思想家ではありません。

 新システム開発と創造性開発が好きな私は工学志向の新規事業が大好き。青銅の大仏様の建立は未曽有の大型システムの開発。奈良に5年住んだ人間として開発過程を想像し、次回から記事にします。学術的には間違いも多いと思いますが、ご容赦下さい。

 今日はここまでにします。

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