創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

サラバ、官僚的

2012-08-25 08:03:20 | Weblog

 おはようございます。今日は今回のシリーズのまとめとして、「はじめに」の「本書の基本的な考え方」に書かれたまとめの一節を題材にしています。

「実際に皆さんが独自の情報管理の課題を試みてみれば、本書の手法を正しく理解いただけると思います。しかし、具体的な構築手法やその背景の課題に関する問題点については、本書は説明していません。構築を試行する場合は、事前に情報システムの開発と構築の手法を学習することをおすすめします。これらの一般的な資料はたいへん役立ちます。しかも、一般のシステムに比べ、そのシステムの構築上の問題もかなりあるというべきでしょう。しかし実際には、運用上の課題はなおいっそう大きいと思います。情報管理システムは大型オンラインシステムの性格も持っているといえます。」

 下手な文章です。最近の大手新聞に時々ある、市町村発行の広報誌の記事に何時もある、官僚的な雰囲気を感じました。昔の天声人語は素晴らしかった。今は良く知りませんが。下手な記事の代表的な特長は論旨が途中で逆転すること。読者は混乱してしまいます。それが目的かも。この記事は其処まで酷くありませんが、著者にたくさん言いたいことがあることは分かります。でも、欲張りすぎ。欲張りなコーチや先生は若者をスポイルします。アドバイスはひとつずつ具体的に個人向けにして欲しいものです。欲張りはいけません。

 この文章は下手な先生の言葉です。いろいろな主張を一節の中に取り込んでいます。これでは生徒さんは混乱します。指導されている状態は聞きたくないが心です。その壁をまず壊さなければいけません。あれこれきつく言うのは壁を強固にするだけ。おまけに責任逃れもありがちです。この文章もコミットしているようで、実は何もしていません。これも、最近の大手メディアの論調に似ています。お役所的と言いたくなります。読者は右か左か分からず、書かれている大事な課題を読み落としてしまいます。お役所はそれが目的なのかもしれません。大手メディアの記事は、出だしの論調とまとめが、チグハグが多いかも。

 この一節を読んで見落としなく問題を把握できる人は1%程度かも知れません。こんな小論文ではいけません。忙しい試験官は序文と結論だけ読んで評価せざるを得ません。矛盾した人だと評価されるのが落ちだからです。最初から最後まで提案書や小論文を集中して目を通してくれる上司や試験官など、例外中の例外、3シグマの外です。商品説明や研究提案書がこれでは、お客に売れませんし、研究費を獲得できません。本も商品です。研究提案も商品のようなものです。多数の潜在顧客を意識し、満足させる訴求点が、自分のアイデアを売るために必要です。教科書の記述としてこの一節は落第かも。

 世界中の、無数の潜在顧客の中から、来店し、またはサイトをアクセスしてくれて、見込み客が誕生します。見込み客の多くは、飛び込みの問い合わせから始まります。そしてたまたま買ってくれ、その商品に満足したら、また次も買ってくれます。買って、故障もします。故障もチャンスです。正しく対応してくれて、満足できれば、また買いたいと思います。繰り返せば忠誠心のある顧客が生まれます。故障の電話や相談は大事な次の商談の種です。同じように、学校にとって生徒さんや保護者からのクレームは大事な飯の種です。文句を具体的な解決策含みで分かりやすく言ってくれる上司は大事なコーチかもしれません。文句を抽象的に言って、解決策は頑張れ、弛んでいる、では救われません。36計逃げるに如かず、になるかも。

 一度買ってくれたお客様を育てなければいけません。私がホンダ車を何台も買い続けているように。調子の悪い新車が普通。通算で、満足した車はたった2台。でも、生涯ホンダ車です。本田宗一郎に憧れているなどは嘘です。私は単にホンダの営業現場が好きなのです。

 忠誠心ある顧客集団を育てましょう。浮気性のユーザーを育ててはいけません。二通りあるのではありません。真ん中の普通の顧客が両端に分けられて行くだけ。市場が成熟すると二分化が起きるように。浮気性の顧客集団を育てると、発展途上国との価格競争に巻き込まれます。何れ敗退です。歳をとった往年のチャンピオンも贅肉が付き、フットワークが悪くなり、若い挑戦者のノックアウトパンチを貰うことになるのと同じかも。

 どうすれば良いでしょう。実は商品や製品やシステムの出来や機能は第一要件でないと考えています。商品企画の逃げではありません。一番大事な要件は営業と顧客対応窓口の現場部門の対応です。現場の担当者の人間性です。現場の担当者の教育も大事です。新人を管理する現場の管理職者の人間性や考え方が一番の解決策では。ブランドは現場で作られます。良い営業キャッチコピーはアイデアと発想で生まれます。しかし、それでは顧客を育てられません。

 今日のまとめを読み直し、さらに明確なイメージを持てました。私が高校生に情報リタラシーを教えたい理由を。彼らが会社人として必要な社会常識のリタラシーを身につけるお手伝いをしたいのだと。そのためにまず大学で先生方に可愛がってもらえるリタラシーを教えてあげたいのだと。苦労した私の轍を踏ませないために、です。今回の結論を想定していたわけではありません。心の中で、靄がかかった闇の中から、剣豪が現れたようです。手に火縄銃を持って、です。

 多分、しばし此処まで、です。今、ストレスがなくなり、筆も進まなくなるでしょう。丁度時間となりました。テケテケテケ、チントンシャン。寒くなり始めたころ再開できれば、と考えています。アウフビーダーゼーン。

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逢うは別れのはじめ

2012-08-24 08:05:16 | Weblog

 おはようございます。

 多くの学校の夏休みも残り1週間になりました。皆さんの部活やクラブ活動が再開されましたか。貴方が受験生なら、夏期講習会などの受験勉強も再始動になったかも。私も週明けから多忙モードです。でも8月一杯の、後数回の記事投稿ができるかも。今のペースは1ページに3日かかっています。すると、高々、2ページどまりで休止と推定できます。

 頑張らないのが私の身上です。おまけに、けりを付けるのは何故かさびしい、のです。逢うは別れのはじめとは、のハワイアンはメロディーも歌詞も私好みですが、私が自分で考えている心情には合っていないはずです。でも何故か逃げ足ばかり早い男です。ここでふと脱線モード。主に惚れた人が居る、の落語の文句を思い出してしまいました。

 今月一杯を目標に、今の記事のスタイルを継続したいと思っています。このため、後1ページをブログの記事にしただけで暫く休憩するか、数回、本書の2ページほどで休止になるか分かりません。何れにしろ中途半端かも。そこで、暇になれば、また再開し継続したいと思っています。アクセスいただいている人は時々アクセスしてみてください。いつか、再会できるはずです。でも、これは宣伝です。要注意です。

 今まで私のブログは、継続的な掲載と半年ほどの休止を繰り返してきました。書きたいことはたくさんあるのに、突然、筆が進まなくなりました。理由は分かりません。自分でも不思議でした。でも、今回は違います。何時でも休止できるような実験的なスタイルでした。今回、休止を来週末に最初から予定していました。休止予定は、いい加減な私にとってはじめての試みです。来週1週間、最低、本書1ページ、今までのように、私が思ったことを掲載します。今日と明日の2回で、記事の区切りに満足できたらそのまま休止するかもしれません。でもいい加減な平・等のような自分です。どうなるか全く読めません。予定変更になったら、悪しからず。

 さて、長くなった前置きは此処まで、本題です。

「1回の試行は1点の実験にすぎません。しかし、試行の結果から、改善の方向は明確に把握できます。システムを改善する重要な道しるべが得られます。正しい方向へシステムを継続的に改善していけば、遠回りのようですが目的に到達できます。試行錯誤の繰り返しによって、確実に目的のシステムを構築できるのです。ドキュメント情報管理のように運用に関して潜在的な課題が多く存在するシステムにおいては、1つの課題の解決は1つの潜在していた課題の発掘につながります。このため、設計・構築・運用・改善のサイクルを繰り返して、目的のシステムを初めて構築することができます。」

 ずいぶん、年寄り臭い文章です。論旨は賛同できますが、文字数を減らさないと会社の資料になりません。文字数から計算できる情報量は3割までリストラし、伝える意味の情報量は減らさない。電子電気市場の日本企業のような抜本的な合理化が必須でしょう。効果はそのまま、数を7割削減です。そんな提案でなければ、経営者層は説得できません。結果は半値八掛けで良いのです。彼らは忙しいからです。提案する若者の心意気、コミットが大事なのです。余談ですが、挑戦すると国語と情報の勉強に役立つかもしれません。

 嫌な表現もあります。また、初めてと限定しています。肯定文のようですが、意味は否定が漂います。ほとんど出来ないだろう、と脅迫しています。これでは会社の資料ではありません。ここで、また著者の弁護。これは大学の教科書です。冗長な悪い文章があるのは要約の練習です。肯定文に見える否定の論旨をあまり使ってはいけないと言う指導のための文章だったのかも。これも嘘かも、笑えます。

 今日はここまで、後1回で、しばしアウフビーダーゼーンです。

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当たらぬも八卦

2012-08-23 08:11:48 | Weblog

 おはようございます。

 普通、題目を決めて論旨を決めた後に文章化しています。一般的な手法かも知れません。ところがこのブログの記事は本の構成順に文章をすこしずつ転載しています。私も読者と同じように次の文章を知りません。そして文章を読んで、文脈を理解して異論や賛同の意見を加えています。1000文字少し出来上がったら今日の記事は終了させています。そして改めて全体を読み直し、表題を付けています。通常の方法とは全く逆かも知れません。結論も、伝えたい主題も定かでなく書き上げています。

 私にとってこのような資料作成手順は初めてです。大げさに言えば、毎日、未知との遭遇のように感じています。今、ひょっとして黒澤明監督の七人の侍の作成手順と同じだったのでは。黒澤作品の中でも、この作品は秀逸かも。荒野の七人、続荒野の七人は私の好きな西部劇作品でした。とても面白かった。でも、下敷きの七人の侍のほうが私の好みです。ハリウッドの監督や脚本家と比べて、黒澤監督の個性に惹かれます。

 本題に戻ります。次の段落です。「情報システムを構築する手法の観点からは、本書のアプローチの基本は、プロトタイピングにより改善するアプローチ手法です。この考え方は比較的一般的で、品質管理の手法に通じるものがあります。本書の場合、試行錯誤を恐れずに、プロトタイピングを少しずつ拡大して、何回も行う手法に特徴があります。問題を細かく分解し、小さなシステムを試作し、実際の運用を行います。まず目的とするシステムの各種課題を体験し、問題点を明確にして、そして次の試行で問題点を改善することをめざします。情報システムの構築の全サイクルを実施するプロトタイピングを繰り返します。これが目的のドキュメントシステムを構築する唯一の道と考えています。」

 うわべは易しそうな手法を薦めているような文章です。安易に取り組めば、失敗する可能性が高いかもしれません。そのように今の私は思えます。でも、この本を書いた20年前はこれなら失敗しない、だからこれがベスト、唯一の手法なのだと思っていたのでしょう。バーのママにも分かることが、情報分野の先端研究部門の責任者が分からなかったのです。恥ずかしくなります。

 今、読むと、確かに良い手法かも知れません。ある目的を持った組織なら、社長なら、学校なら。でも、このような考え方の経営者は80対20のマイナー部分に所属しているのかも。一緒に開発を進めるべき顧客はマイナー部分の半分程度では。即ち、一割以下の確率で此処に提案されている手法が正しそうな気がしています。80のうちのマイナーかも知れない、買ってくれそうで、上手くリードすれば、成功する顧客のタイプは80×20の二割以下程度かも。何れにしろ、2つの顧客タイプが想定され、それぞれに適したアプローチ法がありそうな気がします。

 まとめを読んで題名を付けたら、幸せのタイプはひとつ、不幸なタイプは無限、と言う、誰かの迷言か名言を思い出しました。幸せな高校生のタイプはひとつ、不幸な高校生のタイプは無限と、演繹するのはどうでしょう。いえ、商品企画をマスターしていると自惚れている私なら妥協できません。無限にあるマイナーな顧客をモデル化し、4タイプにまとめてしまいます。不幸な高校生も同じかも。何れにしろ、人生、当たるも八卦、当たらぬも八卦、ケセラセラ。結果が分かるときは私は棺おけの中でしょう。

今日はここまでにします。

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夢は覚めない

2012-08-22 08:10:31 | Weblog

 おはようございます。昨日の段落の次の文章です。

 「また、システム構築のアプローチの手法に関する本書の立場は、次のように要約できます。●最初にスタンドアロンで運用できる小システム群を構築し、それからパソコンLANで各システムを接続し、システムを統合化する。」今日の段落はこれだけでした。短くて入力が楽でした。

 この文章が示しているコンセプトに、私のセンスが引っかかりました。変だ、今はマイナーか、と一瞬感じました。しかし、ゆっくり文字入力していたら、次第に、だんだん、この文章が私の基本的な考え方なのだと感じられてきました。文のコンセプトと基本的な考え方、の文言は両方共に、他方に置き換えることはできません。この文章のこれらの文言は文字通り、この通りでなければ、しっくり来ません。理由は私も良く分かりません。私の個人的な感性故のようです。コンセプトと考え方について、私の脳の中の記述が違っているとご理解ください。私はそのように理解しました。違いのロジックを提示できませんが、実例は提示できたと私は考えています。これで勘弁してください。

 話を進めます。今は何故マイナー、と何故、考えて良さそうなのか、と言う次の話です。まず、今のメジャーの考え方を知っていないと、この結論はありません。即ち、このままマイナーな性質の良さを説明しても、80%以上の人に撥ねつけられるだけ。昔の私なら、当方が信じている提案への反発は敵対と考え、論破しようとしていました。

 しかしながら、80%に認められそうな一般的な考え方を一生懸命に説得しても、高々80%程度の人が賛同してくれるだけかも。両方の8割は、本当は高々7割以下かも。すると、0.7×0.7。5割以下の人しか理解して、一緒に行動してくれません。昔の私の限界だったのでしょう。5割の敵対者を作る人間だったのかも。

 話がますます進まなくなりました。そこで論理を飛ばしたくなり、今もマイナーが好きな理由、メジャーが嫌いな理由を話す気がなくなりました。しても、説明しても情報量ゼロ、と気が付いたからです。ぜひ、皆さん自身でメジャーとマイナーを考えて、皆さん自身でどちらに立つのか決めてください。もちろん、思考実験だけです。開発は十分に慎重にして、普通は洞ヶ峠が正解かも。

 話したくならない根本の理由のイントロだけです。何故、情報技術、特にプロセッサーとOSでアメリカに独占されたのか、アップルの1人勝ちに何故なったのか。今盛んに議論されています。メジャーなメディアが意見を掲載し、大家の専門家が若者を先導しています。しかし、情報技術市場に関して、メジャーな意見にほとんど私は異論があります。この異論は墓場に行ってから明かしたいと思います。私は無心論者ですので、幽霊や背後霊など信じていません。私の口ではなく、偏差値の低い、今の高校生を養成し、その口で語らせるのが、見果てぬ夢です。

 今日はここまでにします。

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多忙への対応力が勝負

2012-08-21 07:59:39 | Weblog

 おはようございます。今日は「はじめに」の2つ目のまとまった説明、「本書の基本的な考え方」になりました。出だしの1節を以下に転載しています。

『本書の基本コンセプトを大胆に要約すれば以下の通りです。

「高品質のドキュメントを効率的に生産して、初めてオフィスの生産性は向上する」

「ドキュメント情報の共有化は、部門内の各担当者が所有するノウハウの共有化につながる」』

 はじめにがまだまだ続きそうな、読むのが面倒な本のようです。でも、私は20年前、嫌と言うほど読んだため、改めて読むと他人の言葉のように感じられますが、すんなりと頭に入ってきます。当然でしょう。良き理解者と仮想的な会話をしているようなもの、と今朝気が付きました。

 当たり前のことをもっともらしく言っているようにも感じました。基本コンセプトと基本的な考え方は同じ意味か、違うか分かりません。他の手段がないのか、何で初めてと言い切れるのか。この提案は良い解決策のように思えます。でも、仕事の種類や狙う大会によっては軍隊組織のように、指示は命令、命令違反は首、と言う軍隊の管理手法に近い方策も成り立つかも。もちろん、押し付けは大嫌いです。

 昭和30年代のラジオ製造、40年代のテレビ製造、50年代のコンピュータ製造は人海戦術、多くは若い女性の流れ作業でした。自動車は最近まで、多くが期間工の人海戦術でした。人海戦術は、止むを得ず、軍隊的な組織が効率的かも。でも、今は時代が違います。自動化と情報システムの時代です。

 本や論文や報告書など、全て出だしが大事です。普通、内容を良く分からない人がそれらを読みます。読むのも疲れる、もったいぶった出だしはいけません。悪い事例が今日の材料文でしょう。人は、興味がなければ、長い説明に耐えられません。出だしが長いだけで落第です。出だしはまず現場の大写しから。現場の大写しでなければ、映画もテレビも人気になりません。

 知名度のない著者なら即現場、即実践例です。この点が、売る書籍やビジネスの提案書と、博士論文の違いです。博士の論文は引用や過去の事例が大事です。本文が良くても、アインシュタインの論文のように、なかなか評価されません。真に画期的な論文はなかなか世の中から認められません。売れる条件を知らない研究者はなかなかベストセラーを書けません。

 理由を考察してみます。誰もが多忙なのでしょう。人は、精一杯生きているのが普通です。高校生も、交友、ゲーム、じゃれ遊び、だべり、趣味、芸術、スポーツ、何でも教科の勉強と競合します。一般の先生や会社員はなおさらです。仕事だけではすみません。自習、家族への責任、社会貢献、息抜きの趣味が、持ち時間を仕事時間を減らしています。それは人間として必須です。

 人の自由な持ち時間は高々14時間。超難関校なら、できれば、このうち10時間、最低でも4時間、少なくとも1年間、時々の課題に集中し、自習する必要があるでしょう。一番気楽な職業と思われがちのサラリーマンはどうでしょう。拘束時間はまず8時間。短いため、さらに集中力を高めることが必要です。休憩や余暇のだべり、昼食時間、ノミニュケーションでも頭は仕事です。従って、彼らの話している内容で、そのチームの成果はうかがい知れます。

 成長している会社の、各自の問題意識への集中は凄いと私は思っています。特に、アメリカのベンチャー企業の凄さを感じたのは昼休みでした。

 今日はここまでにします。

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商売と学習の両立

2012-08-20 07:30:52 | Weblog

 おはようございます。今日の材料は4つ目の潜在顧客であった、「パソコンの先端技術を現場部門で身につけたい管理職」の項に書かれた説明文です。重視していた潜在ユーザーのモデルだったのでは。自分自身、パソコンが不得意な管理職であり、ニーズが良く分かっていました。今も同じニーズを持っている管理職は多いのかもしれません。

「パソコンのハードウェアとソフトウェアはともに日々進化しています。ハードウェア技術の進歩により、パソコンはひと時代前のメインフレームに匹敵する処理能力を得ました。パソコンの高機能化、高性能化は驚かされます。しかし、多くの人々にとって、それらの機能はほとんど使われないものでしょう。管理職の方々も新しい技術を身につけ、活用したいと思ってはいるでしょう。あまりに急激な技術革新が進んでいるので、かえって新しい技術の導入に躊躇してはいませんか。めったに使わない先端技術は役立つかどうかさえわかりませんし、そんな機能をたまたま利用したために、システム全体が停止することもあります。本書は、正しい先端技術を導入するために、基礎的な考え方を説明しています。」

 若干時代遅れ的なニュアンスが感じられる文章ですが、論旨はその通りでしょう。今はパソコンだけでなく、そこから分化したひとつのジャンルかも知れないスマートフォンやパッドも生存領域を拡大しています。でも、30年以上前、携帯情報端末の一番大事な要件は通信機能と言われ、緊急プロジェクトがスタートしていました。アップル社との共同開発も25年以上前に製品化されたのではないでしょうか。

 一時、アップル社もシャープ社もその事業に力を入れました。しかし、ジョブス氏は、自分が迎えた後継者の社長にアップルから追い出され、UNIXをベースとした先端ワークステーションの会社を設立しました。このシステムは映像制作に一世を風靡したソフトも使えることで研究者達に人気がありました。そのニーズは今も変わらずあるのでは。当時、何故失敗したのか。通信インフラが貧弱で、先進的なコンセプトの製品は失敗者の烙印を押されて沈没したのでは。ジョブス氏が当時、先に夢見ていたものはまだあるはず。それらは通信インフラの革新と共に、我々の目の前に現れてくるに違いがありません。この失敗から学べるものはないのかも。技術の進歩と社会の変革から、発想するしかないのでは。

 使わない技術のためにシステム全体が停止することもあると言う指摘はその通りでしょう。蟻の一穴です。一穴を狙っている人は先進技術に強い人です。まず、先進技術は部門全員が学ぶことが必要です。しかし、一番世の中や技術に遅れている人は新人ではなく、旧人の中の一番のベテラン、多くの場合、管理職者自身ではないでしょうか。歳と多忙ゆえに新しい課題の勉強はなかなか捗らないのが普通だからです。先進性が分からないのを恥とは思わず、勉強すれば良いのでは。

 普通、情報分野では、有力企業の管理職も伝統的な大会社の研究者も新規技術では、先進技術が趣味の人に太刀打ちできません。簡単に言えば、学生や高校生に直ぐに負けてしまうと言う事。ですから、ビジネスは技術の先進性や革新性でなく、コンテンツやサービスの先進性と革新性に力を注いだ方が、安全でしょう。加えて、新技術の実験を提案してくれる若手の言葉を理解するために、安全な形でシステムと技術に挑戦すべきでしょう。言い換えると、現場の管理職は先進技術を自分で学習できる方策と、商売の目標達成を同時に果たせる方策が必要です。一石二鳥です。この文章は正しい説明のように思えます。

 今日は此処までにします。

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売れない本の効能

2012-08-19 07:22:23 | Weblog

 おはようございます。今日も寄り道です。売れない本が完成し、その効能を思い出し、書きたくなりました。

 平積みされた本を実際に見たとき、嬉しくなりました。秋葉原のパソコン有名店。その一等地の目立つ場所にたくさん平積みされて売っていました。まずそこで一冊購入。東京駅の大型書店、神保町の伝統的な大手書店に寄りました。ほとんどの店の書棚に2、3冊ありました。そのほかに、出版社から購入した数十冊の本も手元にあり、早速大学の先生たちに本を届けました。

 寄り道の、寄り道です。本を貰うと読まなければいけないプレッシャーがあります。昔はありがたくありませんでした。自分で苦労して本を書いてから、何故か、嬉しくなります。感想を聞かれたら不味いので、読まなければいけません。一生懸命に読んでいます。普通、頂いた本の著者は個人的に良く知っています。著者の友人と私の興味がかぶる領域が本に書かれているのかも。難しい説明でも良く分かり、仕事で必要になると、書かれた内容を思い出します。自分で買った評判の良い本より、無名の借りた本や、無理やり貰った、売れなかったような本が仕事に役立っています。逆に、自分で買った高い本ほどあまり印象に残っていないようです。ベストセラーは古本に限ります。

 話を戻します。まず本をお持ちしたのは、指導教官だった人。とても厳しい、具体的にモノで事業化できない研究は評価しなかったかも。そして同じ研究室の先輩、研究室を継いだ人、教育熱心で、自分は研究には向いていない、と生徒さんにも公言していました。一番若かったのは、当時、日本のロボット研究開発の第一人者、ボーリング仲間でした。私と共同研究も一部していただいていました。皆さんそれぞれ、研究室の助教授を紹介してくれました。若くて真面目な優れた研究者、と感じました。しかし大学に教育者は少なくなったのかと言うのが当時の印象でした。今はこの傾向が強まったのかもしれません。

 今でも時々、彼らの研究成果を新聞で目にしますし、大学のサイトには、彼らの成果と思える業績も掲載されています。大きなプロジェクトの責任者をなさっているのでしょう。私の修了学科の中心的な立場かも。優秀な若手を当時紹介してくれていた、3人の先輩先生に感謝しています。でも、助教授だった後輩に私からアプローチしませんでした。気が多くて、多忙だったからもあるのですが、後輩に、煩い先輩から何かを言われたくないと、思われたくないので、遠慮しています。

 その帰り道、またフローラによりました。本が出来た、カウンターに飾って欲しい、読みたいと言った先生がいたら、貸してあげて、と虫の良いお願いをしました。良かったら生徒に紹介してくださいまで、厚かましくお願いしました。全部まとめてママはOK。実際に、それから数年お店のカウンターに置いてくれました。そしてその日も名物の農学部の先生が登場。一冊、サインつきで進呈しました。ベストセラーになったら、サインに価値が出るからです。当日、共同研究しよう、先生は感性工学を研究している、味を作る微細な成分の検出法も研究しているなどなど、話が盛り上がりました。後日、私の大学から研究生を受け入れてくれて、共同研究も始まったようです。でも、研究分野が違っていたので、詳しい内容は分かりませんが、また後日思い出したことを書きたいと思っています。

 そして2週間ほどたち、またフローラに立ち寄りました。ママの評価です。易しそうに書いてあるが、とても難しい本。これは売れないわよ。表紙は良いデザインだが、中身が分からない。だからお店でも本屋でも売れないだろう。固すぎる本は売れないわよ、坊や、と言われてしまいました。結果はその通りでした。笑うしかありませんでした。

今日はここまでにします。

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我を通すのは迷惑

2012-08-18 08:05:31 | Weblog

おはようございます。

 対象とした代表的ユーザーモデルの最後の項目に来ましたが、昨日、運用重視のシステムを説明しました。運用つながりで、本の表紙にまつわる話を思い出しました。表紙のデザインなどが決まった経過を先にまとめたくなりました。

 粗い章立てができ、執筆を始めたとき、会社に決済願いを出すと大問題になる、と思えました。そこで、当時、副社長だった私のアドバイザーに本の執筆許可願いを打診しました。これでは上等すぎる表現かも知れません。無理やり巻き込んだ、と言うべきかも。彼は当社の副社長、同時にソフトバンクの孫社長の後見人でもあるような立場でした。ソフトバンクの社外取締役か、出資者だったのかも。孫社長も無下に出来ない人でした。

 アドバイザーに、料理と栄養の専門的な大学から、私は非常勤講師依頼をされた、会社の同僚がシステムを販売できる、ついては教科書を書きたい、きちんとした資料のほうが学生は勉強する、卒業後も彼女らの財産になるだろう、2000円くらいの教科書ならコピー代より割安になるだろう、などなど我田引水でとうとうと、いい加減に説明しました。当時の生協などのコピー代は1ページ10円ではありませんでした。パソコンで印刷しにくい絵の多い資料にする、とも釘も刺しました。そのため、たくさんの挿絵を描くことになりました。この本の挿絵が多くなった理由です。挿絵は学生に評判が良かったようです。

 黙って聞いていたアドバイザーは、分かった、任せておけ、とだけ言いました。そして、既に説明したように、私は紹介文をまとめました。後日、経営企画の担当者から電話があり、社長決済できた、二度と社外講師許可願いも、本の原稿執筆願いも、決済申請しないで欲しい、と言われてしまいました。もう時効だから言えますが、実は10年間に、5冊の教科書を出版してしまいました。その都度、何とか偉い人を誤魔化して。偉い人はどうにかしてくれるものです。

 やっと社内問題をクリヤでき、1年ほど後に、本の全体が纏まりました。編集長は優れたベテランでした。非常勤の若い女性を使い、数冊の本を担当し、すすめていたのかもしれません。2週間に一度ほどソフトバンクにお邪魔して、原稿の打ち合わせと販売方針の打ち合わせをしました。私の要望は、当方の名前が目立たない、2000円を切る教科書代にして欲しい、講義の始まるまでに発刊して欲しい、でした。原稿料や販売について要望した覚えはありません。

 編集長は、副社長の名前を出したい、腹帯に書きたい、お礼は会社としてする、著者は考えなくて良い、私の所属会社名と担当部門名を表紙に書きたい、などなどでした。私は、本のコストを下げ、結局、本の売値を下げるため、表紙のデザインや腹帯にお金を掛けて欲しくない、紹介文は本文の先頭に入れる、私の社名は許して欲しい、著者名は見えにくくして欲しい、などなど色々お願いしました。そしてデザインが出来上がりました。「その失敗しない構築・運用法」の赤文字が真ん中で目立ち、「効率的な文書情報管理システムの導入は、まず環境の整備から!!」の黒文字で銀色の腹帯、「オフィスの情報共有化を目指す!パソコンLAN ドキュメントシステム」の凄く太い大文字の表紙ができました。

 このデザインはあまり目立って欲しくない私の我が侭を認めてくれたためです。著者名は飾りや腹帯で目立たなくなりました。当時、会社を刺激しなくなって良かったと思いました。我侭を聞いてくれた、若い編集長に感謝しています。暫くご無沙汰していますので、また機会があれば訪問したいと思っています。唯でさえ売り難い私の本が、表紙のデザインでさらに売れなくなったから。心ならずも、編集長の足を引っ張りました。今日は、彼への感謝の念を込めて、表紙の経過を記事にしました。

今日はここまでにします。

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成功事例の小片が大事

2012-08-17 11:59:53 | Weblog

こんにちは。

 最近の記事への補足です。過去を見るなとは、言っていません。若い人は自分の失敗事例より、昔、上手くいったことに着目し、今の課題を考えて欲しいだけです。私は成功学が大事だと言っています。最もこの言葉は一般的ではありません。

 歴史から学ぼうとオバマ大統領が先の就任演説で語りました。我々日本人が学校で学ぶU.S.A.の歴史は独立戦争から始まると言っても過言ではありません。先住民の歴史はニッチかも。インデアンにはたくさん種族があり、歴史や社会や習慣や言葉があったはずです。でも、私の勉強は独立戦争と南北戦争と、イギリスとの戦争が中心でした。前の二つは良く勉強しました。3つ目はあまり学校で学べなかったかも。アメリカにとって、イギリスとのこの戦いは厳しい戦いだったでしょう。フォークランド紛争からそう感じられます。過去の植民地が列強と戦って勝利するのは珍しいのでは。

 アメリカもベトナムで敗北しました。イラクとの戦いは、泥沼です。アフガンやパキスタンとはどうなるか、オバマ大統領も予想できないでしょう。大統領もアメリカ政府も日々努力してゆくしかないのかも。他国の庶民はどうなるのか分かりません。バフェット氏もIBMやマイクロソフトに投資先を変えています。株価や各国貨幣価値の未来が不鮮明だからです。貧しい国のトイレに潤沢な資金を注ぎ込むビルゲイツ氏が正解かも。お金の正しい使い方かも。

 日本の大手メディアはアメリカ大統領の言葉を日本向けに解釈しがちです。アメリカに限らず、中国やロシアや英国のトップの言葉も、ですが。オバマ大統領の歴史から学ぼうと言う演説を、沖縄や硫黄島やガダルカナルの戦いを忘れるな、という意味にメディアは伝えているのかも。その論旨では、東京大空襲や広島長崎はどうなるのか。

 アメリカの大衆は未来を見るから過去を忘れやすいのかも。政治も日本など気にしていないのかも。日本の若者はそう考えた方が正しい解釈が出来るかもしれません。歴史は、年寄りや社長や政治家や高級役人が考えるべきこと、庶民に押し付けないで欲しいのです。ですから、日本の大手メディアの情報はあまりありがたく思えません。

 若い人は徳川や織田の興亡から学べるかも。余裕があれば、十八史略や史記も読んでください。新しいアイデアを考えるとき、日本の歴史が役立ちます。新事業を推進するとき、中国の歴史書が役立つかも知れません。

 本題に戻ります。今日は、この項のまとめです。「しかし、システム構築の技術に頼りすぎては運用で失敗します。システムを運用するのはあくまでも個々の人間です。このため、担当者の心理面も重要です。心理といっても、細かい点まで精通している必要はありません。最低必要になる部分だけで十分でしょう。子供でも当たり前のことが、一般のオフィスの担当者にもできないことも多いのです。今の仕事のやり方に慣れてしまった担当者は合理的な方法に変更しづらいものです。これらの担当者に対処するため、基本的な留意点を説明しています。」

 システム論に異論はありません。その通りです。運用重視が大事です。しかし、不満があります。最低必要になる心理の部分とは何か。はっきり分からないから、もったいぶった表現になったのか。突然、今、新しい課題が見えてきました。担当者にさせるために何をすべきか、担当者は現状でどうしているか、などなど定義すべきです。著者を自己弁護するなら、著者は用語を読者に良く考えて欲しかった。しかし、専門的な用語知識が必要な説明です。そうか、これは教科書。大学生に勉強させたかったのか、だから専門用語で止めた。笑いながら我田引水。これは嘘。

 大型作品や大手の出版社なら別かもしれませんが、上手い宣伝や予告編がない限り、良い映画や本はなかなか評判になりません。弱者の作品は大衆の目に留まらず、人気になるのは偶然です。弱者の期待しすぎは間違いです。売れなくても致命的にならない策がベストです。市場を独占し、トップになるのを目指しては大手液晶会社のように大変な事態になるかも。やはり、ナンバーワンよりオンリーワンを目指すべき。高校生も事業もコンテンツも同じかも。なお、強者とは、定義した市場のナンバーワンのことです。高校生で言えば、甲子園の優勝投手や数学オリンピックのメダリストです。

 画期的な新規商品や新規事業は棚上げされて塩漬けにされるのが普通です。アイデアはバラバラにされていいとこ取りされます。商品や作品が世に出てくるのは、多数の人の大変な努力があったはずです。アイデアを盗む人に悪気はありません。影響されただけです。東京も、シリコンバレーも同じです。経営トップが新技術に疎いのは、企画担当者の説明能力に問題あり、と私は考えています。

今日はここまでにします。

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美辞麗句に誠なし

2012-08-16 04:57:55 | Weblog

 おはようございます。今日はまず、昨日紹介した項の次の一節です。

「まず素材のデータを情報に変えて保存する必要があります。情報とは整理され保管されたデータではありません。データの保存から情報の蓄積へ変える必要があります。適切に保存された情報は、知識と呼べる高品質な情報を生み出します。このような目的のために、ドキュメント情報データベースの有効性と活用法について、本書は説明しています。」

 なるほど、その通りかも。素材とは良い言葉のように思えますが、材料や部品や入手の言葉に素材を置き変えて見てください。何故、素材なのか、良く分かりません。保存と蓄積の差は何か。適切と不適切の定義は何か。中間はないのか。さらに、高品質、有効性など、心地良い、綺麗な、かつ形容詞的な抽象名詞が続きます。美辞麗句が多すぎます。文に用いられた言葉に漢語が多く、難しいようですが、言葉を優しくすれば、まるで義務教育や高等学校の教科書に相応しくなるかもしれません。論旨に反対できないのですが、そうでなくて良いかも、と言いたくなる文章です。

 お料理の女子大生を馬鹿にしていたとは思えません。でも、この程度の説明が良いと思っていたのかも知れません。しかし、経験豊かな中村師匠はできたのですが、この一節を読んでこの本は良さそうだと理解できる人がいるでしょうか。もしいたら、彼女は情報やデータを正しく保管できているでしょう。逆に、理解できない人は保管できていない、のでは。この文章の情報量はほとんどゼロのように感じられました。

 ここで突然、変なことを思い出しました。昔、家に色々な数学教科書の、先生向けの指導書がありました。先生のアンチョゴだと父が言っていました。でも、父は読んだことがなかったようです。本は棚にあり、私は宿題の解き方を時々調べました。そのとき、まっサラのページばかりで、本は開かれたことがなかったようなので、そのように覚えています。

 数学オタクだった私は、その説明とは違う解き方をしようと心がけました。同じ解き方しかできなかったときは、翌日の授業で、宿題はしてこなかったような顔をしていました。宿題は先生が生徒を指名して黒板に写させていたからです。うまいやり方をできたと思ったときは、俺を指名しろと言うオーラを発していたのでしょう。良く先生が指名してくれました。難問だったのかもしれません。私を困らせたいと親心で思った数学の若い先生だったのかも。難問だから色々な解法ができたのかもしれません。

 またここで記憶が飛びました。中学校3年生の時、この先生に教えてもらいました。先生は東大数学科卒の新人でした。この人を困らせるのが私の楽しみでした。先生はとても可愛がってくれました。そして一度だけ、先生が降参と言った難問を質問できました。夜、父にその話をして、問題を説明しました。すると父は、それは有名な問題だ、彼は知らなかったのか、まだまだだね、私も最初に赴任した学校で毎日生徒にやられた、と言っていました。ここで先生を弁護します。多くの後輩もこの先生を尊敬していたようです。後に母校の中高の校長になられました。

今日はここまでにします。

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