おはようございます。
コンピュータサロンの記事、嗅覚の不思議の出だしの2段落を転記します。
『視覚、聴覚ときたら、嗅覚を外す訳には行きません。嗅覚は非常に古い器官であり、 空気中の化学物質を鼻の奥の繊毛と嗅細胞が信号に変換し、神経細胞の活動に変換し、大脳の嗅覚野で認識しています。視覚聴覚嗅覚に味覚と触覚を加え、私達は五感と呼んでいます。直感を第六感と言います。長嶋監督の特長を表現する感ピュータは揶揄の言葉ですが、感覚が5つだけでは少なすぎます。
五感はギリシャ時代の哲学者、アリストテレスが用いた言葉です。今でも私達がギリシャ時代の言葉を使っているのが不思議です。一方、仏教の唯識思想では人の感覚を五感にプラスし、意識、潜在意識、心があると考えています。すなわち、知覚は八つあると考えられています。今日、脳研究者はさらに多くの感覚があると考えています。数は研究者によって違います。私は素人、切りが良い数字の10あると思っています。何れにしろ、人は進化に応じ、捨てた感覚や増えた感覚があるのです。』
臭いに感応する鼻の粘膜は、他の細胞にはあまり見られない特徴があり、常に新しい細胞に置き換えられています。臭いを処理する神経は脳から直接出ている末梢神経です。嗅覚の神経は大脳の一番前に結びついています。人でも物理的な回路は存在しています。退化し認知できないだけでしょう。
嗅覚は下等生物時代に危険な環境を避けるために発達した名残があると思っています。バクテリアさえ危険な薬品から逃げる学習機能を持っているからです。嗅覚は極めて古い器官です。大脳の進化とともに嗅覚の機能や感度が鈍ってきたと思えます。
異性の発するフェロモンを感知し、DNAは進化し、生物は進化し繁栄してきました。しかし、視覚が高機能化し、感覚前野と大脳が進化し、外界情報獲得の視覚の役割が重くなり、人の視覚は高度化し、嗅覚の感度は鈍り、退化しました。
中高生が高価な、強い良い匂いを振りまき、自分のフェロモンに替えているのは、良い伴侶を求めるために役立っています。でも時には逆効果となり、単に商業主義に侵された結果の習慣であるとしか、私には思えません。南無大師金剛遍照。
今日はここまでにします。