ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳 2013年4月 その2

2013-05-03 19:07:58 | 北アルプス

2013年4月29日続き

爺ヶ岳中峰から後方を振り返る。

歩いているのはジャンクションピークの先で後方に槍が岳が見えると教えてくれた

単独行の若いお兄さん。冷池でテント泊だそう。

 

 

 

それにしても剱岳のカッコいいことよ

 

 

立山とセットで・・・

 

今回私が目指すのはこちら、深田久弥も惚れた端正なお姿。

 

 

しかし安曇野側に伸びる雪庇、油断がならない。

昨日の吹雪の後だけに、雪は真っ白でなかなか美しい造形ではあるが。

 

 

よって稜線の西側の夏道らしきところをトラバースしながら進む。

別に難しいところはないけれど、雪が硬いところは慎重に。

 

 

冷池山荘も間近に見えるようになってきた。

心なしか風も穏やかになってきたようで。

 

 

赤岩尾根の分岐

ちょうどこちらを上がってきた二人組もいた。

 

 

高妻山、妙高山、火打山・・・北信の山々も良く見えている。

 

まもなく小屋に到着。

 

夏場のテント場は離れているが、

この時期は小屋の近くに張ることができる。

 

 

受付を済ませると、小屋開きの記念に飲み物をサービスとのうれしいお言葉!

何にしますかと問われて迷わずこちらを選択。

 

 

お昼に食べ損ねたチーズパンをつまみにのどを潤す。

毎度のことながらこの瞬間の至福!

 

 

でも結局350ml一本では足りずに追加

窓辺で先ほど登ってきた爺ヶ岳を眺めながら

 

 

穏やかな夕暮れ時

ここは風もあまりなく、外に佇んで少しずつ赤みを帯びてきた山々を眺める。

 

 

 

やがて剱岳に夕日は沈みゆく

 

 

夕日を見に小屋からテントからカメラを抱えた人が出てくる。

 

しばし静かな黄昏時を味わったあと

小屋に戻って夕食

 

そして食後のたしなみ

 

 

明日の天気、少なくとも午前中は大丈夫であろう。

ほろ酔い気分で望外の良いコンディションだった今日一日を振り返りつつ床へ。

 

続く

 


爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳 2013年4月 その1

2013-05-03 18:26:54 | 北アルプス

GWはぜひ北アルプスと思っていたが、今年も常念山脈のどこかにするか、後立山の唐松あるいは鹿島槍か、はたまた焼岳あたりにするか・・・直前まで迷った末に鹿島槍を選びました。天気予報では28、29あたりが狙い目。このところ運動不足で体がなまっていたこともあり、今回はまよわず小屋泊まりにしようと冷池山荘の予約電話を入れると、27日は猛吹雪で扇沢あたりにも相当雪が積もったとのこと。ラッセル覚悟でカンジキを装備に加えました。

 

27日の晩、渋滞がおさまった中央道を車を走らせ、その日は車中泊。

安曇野松川の道の駅で迎えた朝、山にかかった雲が晴れて赤みのかかった白い稜線の上に月。

 

 

柏原新道の入り口の駐車スペースはすでにいっぱい。

ちっと出遅れたか・・・

で、扇沢の無料駐車場区域に何とか一台分のスペースを見つけて出発。

ターミナルに近い有料駐車スペースには車の行列ができていた。

 

しかしスタート時点でこんなに雪があるとは思わなかった。

それでも出遅れたことがかえって幸いし、しっかりトレースができている。

早朝出発した人たちに感謝。

 

 

東側の斜面の道も雪で覆われていて、朝日があたってまぶしい。

 

しばらくは森の中だが、時折覗く向かいの山々、

蓮華岳のたおやかな稜線に元気づけられる。

 

 

雪の季節は夏道から外れて爺ヶ岳南尾根に上がる。

入り口にもしっかり標識があった。

 

 

 

しばらくは雪に覆われた尾根上を歩いていく。

何せ汗かきなもので、時折曇ったサングラスを着けはずし繰り返していた。

標高1700mを超えたあたりだったか、

ふと気づくとサングラスがない?!

これはどこかに落としてきたかと、荷物を置いて登った道を下って行った。

最後に確認した休憩地点にまで行ってみたが結局見つからず。

あきらめてザックを置いたところまで登り返す。

これで30分ばかりロスしてしまった。

以降はしかたなくゴーグルを着用。

 

その後も着々と高度を上げていく。

針ノ木岳、スバリ岳、

その向こうの立山連峰にも青空が広がっていることであろう。

 

森を抜けてジャンクションピークに出ると景色が開ける。

 

目指す爺ヶ岳も端正な姿を現した。

 

 

ここからは気持ちよさげな稜線歩き、

ただ、爺ヶ岳稜線上には雪煙が舞っており風は強そうだ。

 

 

尾根の向こうに剣岳も頭を出した。

 

 

高度を上げるにつれ強風で雪が飛ばされていて、歩きにくいガレ場の道に変わる。

 

振り返れば彼方に槍・穂高

 

 

少々風は強いが、主稜線に上がってからよりはマシであろうと

ここで石に腰を下ろしてあんパンをかじる。

 

 

周囲の岩峰を従えた剱岳、周囲の数ある山々の中にあっても、ひときわ風格を感じさせる。

 

 

先行する人々を見上げながら山頂へ、

いよいよ風は強い。

 

まずは爺ヶ岳南方に到着!

そして目指す鹿島槍がドカンと目の前に姿を現した。

 

 

振り返れば剱・立山連峰、稜線上には種池の小屋もぽつんと見えている。

 

 

やっぱり風が強くのんびりともしていられず、すぐに爺ヶ岳中峰へ

 

 

西側は雪がクラストして一見つるんとした斜面が、谷底まで続いている。

トラバース気味に慎重に通過。

 

 

そして山頂の黄色い標識へ

 

この風景を見られただけで来たかいがあったというもの。

 

続く