ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

双六、槍ヶ岳、南岳 2013年9月 その4

2013-10-01 20:18:01 | 北アルプス

2013年9月23日

昨夜の満天の星空にたがわず、この朝も快晴となりました。

小屋の外で日の出を待ちます。

やがて、常念岳の先、安曇野を覆う雲海の向こうから朝日が差しました。

 

 

 

 

朝日に輝く穂高連峰、

昨日の夕暮れとは違って、一片の雲もかかることなく

大キレットから北穂高、そして奥穂高へと続く険しい岩峰が目の前に迫っています。

 

 

直下に連なるキレットの痩せた尾根、その途中に長谷川ピークが突き出しています。

 

 

北側には、ゆったりとした南岳の先に槍ヶ岳が輝いています。

 

 

やがて穂高の稜線を超えて朝日が笠ヶ岳を照らしました。

 

 

小屋に泊まっていた人たち、思い思いの場所にカメラを構え

時間とともに移り変わる風景を切り取っています。

 

連休の最終日、最高のコンディションで朝を迎えることができました。

 

 

さすがに今朝は氷点下に下がったようで、霜が降りていました。

 

3000mの稜線の素晴らしい風景に別れを告げて、下りの支度に入ります。

 

久しぶりの槍ヶ岳、さすがに人気の山でした。

 

穂高もだいぶご無沙汰してますので、来年あたりは・・・

 

南岳新道の急斜面を下る。

笠ヶ岳の稜線に槍・穂高の影が写っています。

 

 

カール上の斜面はガレ場が続く。

 

 

 

F君、今回は最初から最後までナメコで通しました。

 

 

カールをぐるりと回って、南側の稜線に上がる。

 

キレットから降り注ぐ日光の向こうに北穂高

 

痩せた尾根の真下に槍平の小屋が見下ろせます。

 

 

迫力ある滝谷の壁を横目で見ながら

 

やがて森林限界の下に降り、岩と土と木の根と梯子のミックスした

歩きにくい山道をほとんど休むこともなく進んで再びガレ場に出ると

槍平はもう間近。

 

 

 

 

小屋の前に出ました。

冷たい水をくみ、エネルギーを補給してこの先の長い沢沿いの道のりに備えます。

 

小屋の前の熊さん

 

つい先ほど、肩を並べる高さだった穂高は、もうはるかに高くそびえています。

 

先ほどまでの急な下りと違って、なだらかに下っていく道

ぐんぐんと進んでいきます。

滝谷直下の沢に出ました。

 

 

さらに山道を下って、白出沢下へ

 

林道に出ました。

シメのジャンプ!

 

 

あとは林道をてくてくと新穂高へ

途中、穂高平避難小屋のところで山道を通ってショートカット。

 

このあたりは、栗などの木の実の殻がたくさん落ちていて、

山道の近くでガサゴソと動く者の気配。

幸いにして姿は見ませんでしたが、あれはきっと熊だろうということで

皆の意見が一致。

 

振り返れば、ちょうど谷間の向こうに南岳と、その南端の岩峰が見えていました。

今朝はあそこに立っていたんだな~と思うと、ずいぶんと歩いてきたことを実感。

 

 

新穂高ではソフトクリームを食べた後、

無料駐車場のわきの深山荘の温泉に向かいます。

幸い他の客の少ない時間で、ゆったりと汗を流すことができました。

途中道の駅でそばを食べた後、松本ICでF君とお別れ。

連休最終日は小仏トンネルを先頭に30kmの渋滞。

とろとろと進む車の中で、とりとめのない話をしながら過ごしました。

 

部署を異動になってからの運動不足、不摂生が祟って出足はいまいちでしたが、

今回もいい山旅ができました。

参加メンバーの皆さんありがとう。

あと不帰の険を通れば、親不知から西穂高までつながります。

それはまた来年のお楽しみに。

 

 

おしまい

 

 

 



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山旅 (やまとそば)
2013-10-02 18:15:38
素晴らしい山旅でしたね。
それにしてもtrekker-kさん、写真が上手過ぎです。
モルゲンロートに染まる山々も良いですが、何より皆が生き生きしている・・・こんな山旅をしてみたいものです。
PS
親不知から西穂・・・凄いですね。
いっそ、太平洋まで繋いで下さい(^o^)
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やまとそばさんこんにちは (trekker-k)
2013-10-03 07:19:49
ありがとうございます。
今回は天候と乗りの良い仲間に助けられ、楽しく写真を撮ることができました。
太平洋までは遠いですが、三つのアルプスの主稜線は歩きたいです。
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ナイスルート (ケン太)
2013-10-03 23:44:10
おつかれさまでした。
新穂高に駐車して双六ー西鎌尾根ー槍ケ岳ー南岳は
なかなかおいしいコースですね天気も良く、みなさん
大喜びでしたでしょう。
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ケン太さんこんばんは (trekker-k)
2013-10-04 21:31:59
このコース、車で回るのにちょうど良いコース取りができます。お陰様で好評でした。初めて北アルプスに行った者も、すっかりその魅力にはまってしまったみたいです。
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全てに恵まれ (yosi)
2013-10-04 23:27:47
槍は見ても、登っても良いですね。
姿、標高、名称、展望、人気。全てにおいてエリート的存在でしょうか。
新穂高側は未知ですが、いろいろなルートが組めそうですね。
松本から入ると少々遠いなと思ってましたが、上高地行の沢度乗り換えを考えるとそれほどでもないですね。
3日間、天候と仲間に恵まれ素敵な山行でしたね。
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お疲れ様でした~ (azm)
2013-10-06 21:55:51
ども!終始天候に恵まれ、楽しそうな山行でしたね。南岳小屋は行ってみたい小屋の一つです。
南岳から穂高の写真、滝谷ドームが見えて嬉しかったです~
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yosiさんこんばんは (trekker-k)
2013-10-07 19:52:51
まさに槍ヶ岳は北アルプスではエリートですね。さすがにこの時もにぎわっていました。新穂高からのルートは初めてでしたが、鏡平や双六から槍を眺めて気分を盛り上げつつ近づいていくなかなかいいコースでした。
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azmさんこんばんは (trekker-k)
2013-10-07 19:55:51
槍ヶ岳は初めてというメンバーも三名いて、一緒に感動を分かち合うことができました。南岳からの穂高、特に滝谷の険しさは印象的でした。あそこを登ったazmさん、すごいです!
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