ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

谷川連峰主脈+馬蹄形 2014年6月 その1

2014-06-17 22:05:31 | 上信越地方の山

 

 

谷川岳は学生のころから何度となく通った山、

そして仙ノ倉や朝日岳など周辺の魅力的な山々にも細切れながら訪れていました。

しかしこれら上越国境の主稜線を通して歩いたことはなく、

いつかそのうちにと狙っていたコースであります。

平標山から谷川岳、さらに馬蹄形縦走路をつないで白毛門までと頭に描いていました。

ロングトレイルの強者は、主脈や馬蹄形もそれぞれ一日でこなしてしまいますし、

中には平標から白毛門まで一日で通してしまう記録もありました。

しかし自分の足ではさすがに無理があるので、二泊三日が妥当なところ。

ということで先の週末に月曜日の休みをプラスして行ってまいりました。

土曜日こそ不安定な天気でしたが、日曜日、月曜日と好天に恵まれ充実した山行となりました。

初日にはうれしいバッタリもありましたし。

14日 浅貝登山口 →三角山→平標山→エビス避難小屋

15日 エビス避難小屋→谷川岳→蓬峠

16日 蓬峠→朝日岳→白毛門→土合

 

2014年6月14日

越後湯沢に向かう新幹線の車窓から

関東地方は快晴

 

 

しかし新潟方面の予報は雨

上越国境の具合が心配なところ。

国境のトンネルを抜け越後湯沢の空はやはり暑い雲に覆われていた。

浅貝方面に向かうバス、それなりに人は並んでいたけれど二人席に一人でゆったり座れる程度。

南に向かうにつれて青空も覗いているけれど稜線上は雲に覆われていて

今日一日は雲の中の山歩きになりそう。

バスのほとんどの人は平評の登山口で下車、浅貝で降りた登山客は私一人でした。

まずはスキー場の草地の中を登る。

 

この斜面にもお花がいっぱい。

 

 

三角山まではタニウツギがあちらこちらに

 

歩き始めは青空も見えていたのに5分も登ったところでいきなりの雨。

傘をさして登山口へ向かう。

 

 

森の中に入るころ、いったん雨はやむ。

しかしながらあっという間に靴が泥だらけ。

倒木をくぐろうとしたらセミの抜け殻がぶら下がっていました。

 

最初のピーク毛無山

 

三角山・大源太山方面はやっぱり雲の中です。

 

それでも広葉樹の緑に囲まれた道は心地が良い。

 

ベニサラサドウダン

 

 

マイズルソウ

 

三角山に出ましたが、ご覧の通りのお天気

 

それでもちらりと平標山の斜面が見えています。

 

ガスが流れるしっとりとした森

 

 

アカモノ

 

コイワカガミとツマトリソウ

 

振り返れば、赤城山や足尾方面の山々は晴れている様子。

 

稲包山方面

 

ところどころにムラサキヤシオ

 

さて谷川岳の主稜線はというと・・・

 

平標山の上も雲が渦巻いています。

新潟方面から強い風が吹き付けているようです。

 

ムシカリ

 

平標山の家の前まで来ました。

山頂方面が何やら明るくなっている。

 

天気が回復しつつあるのかと淡い期待を持ちつつ

ここで水をたっぷりと補給。

明日一日はほとんど水場は期待できないので。

 

平標名物、木の階段を一歩一歩登り始める。

 

 

 

登るにつれてまたガスが濃くなっていく気がして淡々と登っていく。

何人かの登山客とあいさつを交わしつつもうつむき加減で足を運んでいるとき

ふと見上げると・・・

 

「でんさん?!」

なんと先日高原山でお会いしたばかりのでんさんご夫婦とバッタリです。

今日は主脈縦走を狙って早朝山に入られたようですが、

稜線上は天気が悪くエビス大黒まで行って引き返してこられたとのこと。

天気が悪かったのは残念ですが、お陰様でここでお会いできたのもうれしい限り。

なんでも「のんびり夫婦の山遊び」さんも平標に来ておられるとのこと、

この先でお会いできるかもしれませんとおっしゃってました。

残念ながら今回はすれ違いになってしまいましたが。

 

うれしいハプニングに足取りも軽くなり頂上目指して進んでいきます。

 

ウメバチソウ

 

ショウジョウバカマ

 

平標山頂はやっぱり真っ白でした。

ここに来るのは4回目。

 

私のスタートが遅かったこともあり、山頂にいる方はほとんど仙ノ倉往復を済ませて

下山にかかっているようです。

私だけ西に向かって濃い霧の中に入っていく。

一旦病んでいた雨がここで再び激しくなってきました。

 

この辺りハクサンイチゲのお花畑が見事でした。

しかし白い花も花弁が水に浸って半透明に

 

 

シャクナゲの花も

 

谷川主脈の道程標識

肩の小屋まで10km

 

 

仙ノ倉の山頂。

既に人の気配はありません。

 

山頂を超えてエビスの避難小屋へ

 

ここは地図には5人収容とありますが、正直そんなに広くありません。

他に泊まる人もないだろうとたかをくくっていたら、扉を開けるとすでに先客あり。

 

やむなく小屋の前の小さなスペースにツエルトを張って泊まることにしました。

かなり風が強くツエルトがばたついてちょっと不安でしたが、

雨も止んでいたので一夜過ごすぐらいは何とかなるでしょう。

 

ツエルトの中で横になりラジオなど聞いていると、外の様子が変わってきた感じがする。

外に出てみると雲が切れて天気が回復してきていました。

 

エビス大黒ノ頭

 

万太郎山も顔を出しつつあります。

 

大源太方面はすでに良い天気

 

そして仙ノ倉山も

 

 

やがて新潟県側の山々も姿を現す。

 

巻機山や越後駒ケ岳方面も見えてきました。

 

明日向かう万太郎山、その先に一ノ倉岳、茂倉岳

 

次第に夕日に染まる山々を見渡しながら、明日の好天を確信しました。

 

 

つづく