ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

雁坂峠から甲武信ヶ岳 2013年11月 その2

2013-11-07 21:37:42 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

2013年11月3日

雁坂小屋の幕営地で迎えた朝

夜は相当な冷え込みを覚悟していたのですが、思いのほか暖かい朝でした。

テントに結露もなく撤収も楽にすみました。

再び峠への道を登り返します。

 

峠にたどり着いて真っ先に目に入ったのがこの風景

 

昨日はガスがかかって全く見えなかった景色を前に思わずニンマリ

さっそく、甲武信ヶ岳へ向かう縦走路を歩き始めました。

 

 

 

背後にも水晶山から唐松尾山へとつづく稜線。

遠くには奥多摩の山も見えています。

 

だらりとした稜線をしばらく登っていく

 

本日最初のピークは雁坂嶺

 

 

目の前には黒金山から奥千丈ヶ岳へつづく稜線、その先には南アルプス

赤石岳、悪沢岳から塩見岳、白根三山と続いています。

天気が良ければもっとくっきり見えるのですが・・・

 

雁坂嶺の山頂を超えると、これから向かう縦走路が見えてきます。

左手前に破風山、その奥に木賊山、真ん中に目指す甲武信ヶ岳、右には三宝山

 

縦走路は、ところどころ縞枯れのようになっています。

 

ちょっと痛々しい枯れ木の林ですが、

その下からは次の世代の木が育っています。

 

 

 

雁坂嶺から鞍部に降り立ったところから

 

何せ富士山を見るとシャッターを切りたくなってしまうもので

同じような写真がいっぱいありました。

 

鞍部から標高差百メートル強の急な登りをこなすと東破風山

この縦走路は甲武の県境ですが、標識は埼玉県

 

東破風から破風山まではところどころ岩が混じった道

とても長めの良いところです。

右手に乾徳山から黒金山

 

そして黒金山から北奥千丈ヶ岳、国師ヶ岳

奥秩父一番高いあたりです。

 

 

眺めを楽しみながら先に進むと間もなく破風山

 

山頂を超えると目の前に木賊山から甲武信、三宝と大きく迫ってきました。

破風山からは岩交じりの道を300mほど急降下

甲武信方面から来た登山者とすれ違いますが、

皆さんちょっと顔をしかめつつ登ってきます。

 

 

この開けた場所からの眺めもなかなか良好です。

赤久縄山をはじめとする西上州の山々、遠くには榛名山

 

 

その東側には八町尾根から両神山に続くギザギザの尾根、

はるか先にうっすらと赤城山

 

破風山から一気に下っていくと笹原の広がる気持ちの良い鞍部となっています。

 

そこには破風山避難小屋

中はきれいに整備されていて快適そうです。

 

南側の谷間に降りる方向には水場の標識もありました。

ただし、地図には水場まで20分とあったので今回はスルーします。

 

 

調度、雲が薄れて青空が広がっていました。

小屋の前にはベンチ・テーブルもあってのんびりするには良いところです。

 

 

さてここから木賊山までが事実上本日最後の大きな登り

笹原の緩やかな尾根道は次第に傾斜を増して

シャクナゲの密集したトンネルをたどるようになります。

花の季節はきっときれいでしょうね。

 

ひと頑張りすると、目の前が開けて花崗岩の砂地になります。

サイノ河原とあるあたりです。

 

 

ここから破風山を振り返る

 

その北側のはるか先に武甲山も見えていました。

 

前のほうからトレランの男性がやってきました。

私とは逆コースで徳ちゃん新道を上がって雁坂経由で西沢渓谷に降りるとのこと。

さすがにスピードがあります。

 

再び森の中をしばらく上ると道の傾斜が緩んできます。

木賊山はもうすぐ。

 

甲武信小屋に続く巻道への分岐です。

木賊山は帰り道に通るので、ここは小屋へ近道をとります。

 

 

木の陰から甲武信ヶ岳が見えてきました。

 

そして甲武信小屋の前に出ました。

 

初日のバスの混雑には辟易しましたが、ほとんどは西沢渓谷のハイキングのひとばかり。

雁坂峠への登りからここまで、それなりに登山者はいますが思っていたよりも少なく、

ここまで比較的静かな旅ができました。

 

 

続きます。