ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

双六、槍ヶ岳、南岳 2013年9月 その2

2013-09-29 22:18:03 | 北アルプス

2013年9月22日

朝はBさん特製のホットサンド(ホットサンド用のフライパンをわざわざ担いできた!)。

チーズがトロリとろけるサンドイッチとコーヒーで腹ごしらえ。

やや雲が多いながらも、今日も晴れそうです。

 

小屋の外で朝日に染まる空を見上げる。

餓鬼岳の方向です。

 

こちらは鷲羽岳

 

いよいよ念願の槍ヶ岳へ向かってみんなの士気は高い。

私も初西鎌尾根をじっくり楽しみたい。

 

樅沢岳に向かって歩き始めました。

 

 

 

樅沢岳山頂手前の広場

万歳するのはまだ早い!

 

抜戸岳の重厚な稜線

そこから頭一つ抜け出している笠ヶ岳

 

焼岳、乗鞍岳の遠望、その向こうにちらりと木曽御嶽

朝の光線をあびて浮かび上がる爽やかな風景

 

そして樅沢岳からの槍ヶ岳

大きな壁のように立ちはだかる3000mの稜線

 

 

その南側には穂高連峰

 

ナナカマドの赤い実が彩りを添える秋の稜線

鷲羽岳から野口五郎岳へと続く裏銀座の縦走路

 

 

 

双六岳から続く西鎌尾根は展望が開けた素晴らしい縦走路です。

 

 

 

夏には花が咲いていたであろう草原も秋の趣

 

 

 

左手には硫黄尾根の荒々しい姿。

 

オヤ!? 

千葉県とイタリア半島が見えます

 

東に向かって歩くので、日光がまぶしいこと。

 

 

ここから見る抜戸岳はどっしりとして勇壮です。

 

秋の色に染まり始めた北アルプス

今頃はそろそろ見ごろを迎えていることでしょう。

 

 

昨夜はたっぷり睡眠をとったので私も快調に足が進みます。

周囲を眺めながらの楽しい山歩きが続きます。

 

 

 

 

だいぶ槍ヶ岳が大きくなってきました。

 

 

それにつれて、道も険しさを増してきます。

 

 

千丈乗越に到着

右俣谷からの登山路を合わせて、登山者が増えてきました。

 

 

ここから始まる急登を前にとっておきのおやつをザックから出してみんなに配る。

今回はフルーツみつ豆です。

 

 

高度を上げるにつれ遠くの山も見えてきます。

 

針ノ木岳に蓮華岳、その間に白馬岳が見えます。

蓮華岳の右方には鹿島槍ヶ岳も頭を出しています。

三年前はあそこからここまでを目指したのでした。

 

 

いよいよ西鎌尾根の核心部へと進みます。

かぶさってくるように圧倒してくる岩の峰、見上げる先に肩の小屋の建物が見える。

 

 

ぐいぐいと一気に高度を上げて、飛び出した先に

大きく槍の穂先がそびえていました。

 

肩の広場もにぎわっています。

 

そして初めて見えた、槍の先の東側の眺め。

富士山から南アルプス連峰まで。

 

メンバーも大満足の大展望です。

 

 

続く


双六、槍ヶ岳、南岳 2013年9月 その1

2013-09-29 19:41:15 | 北アルプス

今年4度目の北アルプスは、槍ヶ岳へ。

このピークに立つのは、もう何年ぶりのことか。

会社の同僚A君と西穂高から槍ヶ岳へ縦走したのが最後で、

槍・穂高からずいぶん足が遠のいていました。

別に避けていたわけではないけれど、他に登りたいところがたくさんあったので。

そんな中、久しぶりに槍ヶ岳に登るはずだった2010年の夏、

鹿島槍から裏銀座を経て双六岳に至ったところで、台風接近。

西鎌尾根を前にして撤退したのでした。

その時のリベンジを果たすときがいよいよ到来。

メンバーは会社のトレッキング仲間から、今回はBさん、Fさん、Hさん、Wさんそして私。

9月20日金曜日の晩に中央道を走り、新穂高の駐車場へ。

台風後の好天続き、この三連休前後で北アルプスを狙っていた人は多く、

無料駐車場にぎりぎりで入れました。

群馬から参加のF君はすでに到着しており、まずは前夜祭。

(Bさん撮影)

 

 

2013年9月21日

翌朝、爽やかな好天に恵まれました。

さすがに連休初日とあって、どこの駐車場もいっぱい路肩駐車の車も延々と続いています。

 

 

 

 

林道をしばらく歩いてわさび平の小屋に到着。

恒例のスタートジャンプ。

 

まぶしいほどの青空!

 

 

小池真道の入り口に到着。

 

気持ちの良い風景に心も弾む。

 

 

背後には槍ヶ岳!

 

みんなの気分も盛り上がります。

 

 

背後には焼岳、乗鞍岳も。

 

しかし・・・この辺りから私は体調に異変を感じてきました。

体が重く、足がなかなか前に出ていきません。

このところ、不摂生・運動不足と昨夜の睡眠不足がたたったようです。

ガクッとペースダウンして、みんなに迷惑をかけてしまいましたね。

(Bさん撮影)

 

それでも何とかシシウドが原を超えて、鏡平はもうすぐ。

 

そして名前の通り鏡のような池に出ました。

素晴らしい槍・穂高連峰を前にしばしたたずむ。

 

そして小屋の前に出て早めのお昼休憩。

 

 

鏡平の小屋でみんながまず口にしたのはこちら。

 

 

なにせとっても暑かったのです。

そしてもちろんこちらも。(Bさん撮影)

 

 

 

食べ物を口にすると、またまた頭がボーっとしてくる。

やっぱり寝不足が大きいのかな。

 

 

それにしても景色の美しいことよ。

スーパー晴れ女のWさん、私とは違って今日は元気いっぱいで、いかんなく能力を発揮しているようです。

 

 

 

 

鏡平を下に見下ろしながら進むと、

 

弓折乗越、いよいよ主稜線に出ました。

 

記念撮影各種

槍のポーズ!

 

ナメコ千手観音

 

E.T.槍ヶ岳(Bさん撮影)

 

手乗り槍ヶ岳

 

槍ヶ岳をかじる

 

 

おふざけはこのくらいにして、双六小屋へ進みます。

 

双六岳のたおやかな姿も見えています。

 

お花平のあたり、夏はたっぷりと雪田のあるところですが、

さすがに融けて、広い砂地が広がっています。

 

 

ナナカマドの実が赤く染まっていました。

 

それにしても見飽きない立派な槍ヶ岳。

南側の3000m峰三つと北鎌尾根を従えて、盟主の風格。

 

双六のゆったりとした谷間が目前に。

 

双六小屋に到着。

小屋の前から鷲羽岳、奥は黒岳。

 

双六小屋をちょっと上がったところから槍ヶ岳。

 

小屋はさすがに満員でしたが、我々五人は4畳ほどの部屋に入ることができました。

仲間だけで一部屋を使うことができたのはラッキー。

ここからBさん、Hさん、Wさんは双六岳に往復。

不調だった私とFさんは小屋で仮眠。

少しですけど横になってうとうとしたらすっきりしました。

 

双六に行った三人は興奮のうちに下ってきました。

双六の山頂の平原でWさんは思わず駆け出したそうです。

(Bさん撮影)

 

さて今夜は自炊としました。

キノコ鍋をやろうということで、私は肉とカット野菜担当、

そのほかみんなのザックから出てきた、キノコ各種を放り込んで食べる。

マイタケ、ヒラタケ、シメジ・・・マッシュルームは別にバター焼きで食べました。

 

 

そしてみんなのザックから出てくるいろいろなお酒と一緒に消費されていきました。

そして最後は大量のナメコ。

 

ねばねばとろとろのナメコ汁が、ことのほかうまかった。

 

やがて夕暮れ時を迎え

 

テント場の向こうの笠ヶ岳も静かに夜のとばりに沈んでゆく。

 

明日の好天を期待しつつ、星空を見上げる。

ついついワインも進んでしまった。

 

体調はいまいちでしたが

大満足のうちに一日目を終えました。

 

続く