ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

鹿岳 2012年12月 その1

2012-12-02 17:31:25 | 上信越地方の山

2012年12月1日

 

かねて気になっていた西城州の山に登ってみました。

鹿岳(かなだけ)です。

上の写真右手の岩峰が一ノ岳、その奥が二ノ岳です。

 

 

この地域にはあまりなじみがなく、登ったのは妙義山と荒船山ぐらいか。

ユニークな形の岩峰が多い西上州の山々、この鹿岳も写真で見てなんだか面白そうな形に魅かれました。

 

土曜日の朝、車を走らせて下仁田へ。

ICをおりてネギ畑の道を走っていると先方にそれらしきものが見えてきました。

 

右の二つの岩のピークが鹿岳、左の山は四ツ又山です。

さらに登山口目指して走って行ったのですが

途中道を間違えて30分のロス

それでも何とか高原の集落手前にある駐車スペースにたどり着きました。

 

 

 

駐車した場所から車道を歩いて数分、

登山口の看板で山道に入ると直ぐに急な登りが始まる。

 

 

一ノ岳、二ノ岳の間のコルまで、標高差500mを一気に突き上げる道。

ぐいぐいと高度を稼いでいくと、低い気温にもかかわらず汗ばんできます。

 

 

しばらく杉の暗い森でしたが前方に青空が見えてくる。

その中に浮かぶ影、迫力ある岩峰は一ノ岳のピークです。

 

 

そしてこちらは二ノ岳

 

 

杉の森を通り抜けてすっかり葉を落とした広葉樹の間をさらに登っていく。

 

 

青空ですが、周囲に雲がわいてきました。

今日の予報は朝は晴れ、午前中一旦崩れて、午後は再び晴れ。

頂上に上がるまで天気はもつでしょうか。

コルへの最後ののぼりはロープ、鎖のかかった岩場。

さほど難しいところではありません。

 

 

稜線に上がりました。

人ひとり分の幅で、左右は切れ落ちています。

 

 

 

まずは二ノ岳へ

俄かに雲が濃くなってきました。

 

 

木のはしごをつたって、鎖場に架かるころ

白いものがちらつきだす。

まさかと思いましたが雪が降り出しました。

コルに上がって冷たい風も吹きつけてきます。

 

 

 

鎖場をこえたところで山頂から降りてきた年配の方のパーティ7名。

休憩していたものの、天候の急変を見てさっさと降りることにしたようです。

 

岩場に上がると展望が開けます。

・・・が雲の流れが速く周囲の山々も見え隠れしています。

妙義山、こんな天候では一層迫力を増しています。

 

下仁田の方向

 

 

山頂に到着しました。

 

小さな霰がぱらぱらと吹き付けています。

さすがに寒い!展望の良い場所ですがあまり長居出来る天気ではありません。

 

 

 

画面に浮かぶ白いポツポツは雪の粒です。

 

 

早々に降りてコルに戻り、今度は一ノ岳に向かいます。

麓から見た姿も迫力でしたが、

二ノ岳のほうから見ても、左右がすっぱり切れ落ちた岩の塔は個性的な形。

 

 

 

一ノ岳の取つき部分、小さな梯子からスタート

 

 

 

こちらも急な登りですが、足場はしっかりしております。

 

見た目ほどのことはなく、すぐにピークにつきました。

 

一旦雪はやんでいますが、雲の流れに日の光も射しては消え。

 

 

 

先ほど登った二ノ岳

 

 

その向こうの山の影、右側にすっぱり切れ落ちた黒いテーブル上の山は

荒船山の艫岩のあたりでしょう。

 

 

ただでさえ地味な印象の西上州の山ですが、

曇り空の下、冬枯れで彩度の落ちた風景はいかにも渋い印象です。

 

続きます。