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星・宙・標石・之波太(しばた)

星、宇宙、標石、之波太(しばた:柴田)をこよなく愛するサイト。

小牧隕石

2018-10-14 22:27:38 | 
NHKニュースによると、
愛知県小牧市で先月、突然、住宅の屋根が壊れて表面が焼けた石のような物が落ちて
いるのが見つかり、国立科学博物館が調べたところ隕石の落下であったことがわかり
ました。
先月26日、午後10時半ごろ、愛知県小牧市の住宅で突然「ぐわーん」という大きな
音とともに家全体が揺れる衝撃があり、屋根の一部にえぐれたような穴があいたという
ことです。
当時、家の中には人がいましたがけがはなく、翌日、庭などで表面が焼け焦げていて、
大きさが10センチと5センチ、それに4センチほどの3つに割れたとみられる石の
ような物が落ちているのを見つけたということです。
石のようなものは磁石にくっつく性質があり、国立科学博物館の専門家が鑑定したとこ
ろ、成分などから約45億年前にできた隕石とわかりました。
隕石が建物を直撃するケースは珍しく、平成15年に広島市に落ちたケースが報告され
ているということです。
国立科学博物館は、今後、この隕石を発見場所にちなんで「小牧隕石」として国際隕石
学会に登録する手続きをとるということです。
隕石の発見者で、この家に住む女性は「探査機の『はやぶさ』などが宇宙に採りに行こう
とするような神秘的なものが向こうから来てくれました。被害はありましたが貴重なもの
でうれしいです」と話していました。

画像は、中日新聞より

国立科学博物館は「小牧隕石」と名付け、国際隕石学会に登録申請する。
登録されれば、国内では52番目。
岐阜市で見つかった「長良隕石」が今年2月に登録されて以来となる。

JSGAによると、
落下日時 2018年9月26日 22時30分頃(JST)
落下場所 愛知県小牧市
天候   雨
形状・重量 550g(最大片)、105✕85✕45mm
      普通コンドライトで、HかLの5か6(外観からの推測)
分析結果 24時間のガンマ線測定の結果、宇宙線生成核種のAlー26(半減期72
     万年)とNa-22(半減期2.6年)が検出されたことにより最近落下し
     た隕石と確定。
     別の1g程の欠片から顕微鏡観察用の薄片とEPMA用試料の作製に取りか
     かっている。
     さらに、50mgの試料を九州大学に送付して、希ガスの分析を行なわれる
     予定です。
なお、サンプルは、10月6日には科博 米田先生に送られ分析が行われ、11日には
ご本人に返却されています。