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宮城県産パプリカが国際宇宙ステーションへ

2018-10-05 23:05:49 | 宇宙
★「こうのとり」7号機に搭載した生鮮食品について:JAXA
北海道産玉ねぎ、宮城県のパプリカ、岡山県のシャインマスカット、愛媛県の温州みかん、
佐賀県の温州みかんが搭載されていたとのこと。

宮城県HPから
http://www.pref.miyagi.jp/release/iss-papurika00.html
県産パプリカが国際宇宙ステーションへ!(園芸振興室)(平成30年10月4日)

宮城県産パプリカが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機
(HTV7号機)に搭載され、国際宇宙ステーション(ISS)において、喫食されました。
JAXAでは、生鮮食品のISS搭載に向けた取り組みを継続していく予定であり、宮城県としては、
本県産パプリカの宇宙での継続的な利用を期待しています。

1 概 要
JAXAの宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7号機)に、宮城県産(石巻市産)
パプリカが搭載されました。打上げ時期に入手でき、調理性、保存性、衛生性、安全性、食品残渣、搭載量
の制約等の技術的要件を満たしたことから、県産パプリカが選ばれました。野菜としては玉ねぎ(北海道産)に
次いで2例目となります。
今後,長期滞在中の宇宙飛行士の軌道上の生活に潤いを与え、ミッションの活力につながるようなISSに
搭載される生鮮食品として、継続的な利用が期待されます。

2 生鮮食品のISS搭載までのスケジュール
9月1日 宮城県産パプリカJAXA(種子島宇宙センター)到着
9月2日~6日 生鮮食品の選別、除菌、乾燥、一般生菌数検査、輸送用バッグへの梱包等作業
9月7日 HTV7号機への引き渡し
9月11日 HTV7号機打ち上げ延期(天候による延期)
9月14日 HTV7号機打ち上げ延期(天候による延期)
9月15日 HTV7号機打ち上げ延期(ロケット推進系統に確認事項が生じたため)
9月22日 HTV7号機打ち上げ延期(天候による延期)
9月23日 HTV7号機打ち上げ(HTV7号機を搭載したH-ⅡBロケット 7 号機)
約 15 分後にHTV7号機を正常に分離した。
9月28日 HTV7号機のISS結合,ハッチオープン
10月4日 軌道上で宇宙飛行士が県産パプリカを喫食(プレスリリース)

3 パプリカ生産農場の概要
搭載されたパプリカは、石巻市北上に整備された次世代施設園芸施設で生産されたものです。
当該施設は、日射量等の気象条件に応じて温度や二酸化炭素濃度、給液量などを最適に管理する高度な環境制御や
栽培管理を行うことにより、国内トップクラスの生産性を上げているオランダ式の栽培施設です。
平成29年11月に定植、翌年 1 月から収穫が始まり、平成30年9月末まで1年間栽培が続けられてきたものです。
主な栽培品種はナガノ、カイテ、オランディーノになります。
今回の搭載品は、8月末に収穫された3品種の混合となっており、搭載品の包材の関係上Sサイズ以下の小さいもの
50個程度を個包装し、農場からクール便で9月1日に種子島宇宙センターに送ったものです。

宮城県 『パプリカ』

梱包前

梱包後

JAXA HPから

「こうのとり」7号機に搭載した生鮮食品について
平成30年10月4日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
9月23日に打ち上げ、28日に国際宇宙ステーション(ISS)に結合した「こうのとり」7号機によって、以下の
生鮮食品をISSに搭乗する宇宙飛行士へ届けましたので、お知らせいたします。

また、ISSに到着した模様を収めた動画を公開いたします。

セリーナ・オナン・チャンセラー飛行士と「こうのとり」7号機搭載生鮮食品
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=H1TGfjcDgIs&feature=youtu.be

参考:生鮮食品の「こうのとり」への搭載経緯等について
1.「こうのとり」への生鮮食品搭載の目的
ISS計画では、補給船を保有する国が分担してISSに長期滞在する宇宙飛行士に生鮮食品(果物及び野菜。以下同じ)
を届けています。JAXAでは、国産生鮮食品を調達し、「こうのとり」でISSに輸送、宇宙飛行士に提供することにより、
宇宙飛行士が抱える長期宇宙滞在による様々なストレスを緩和し、パフォーマンスの向上に繋げたいと考えています。
また、併せて、“食”という身近なテーマを通じてISS/宇宙飛行士の活動を多くの人に身近な存在として認識いただく
とともに、「こうのとり」ならではの国産生鮮食品の輸送を生鮮食品の産地の皆さまとともにアピールすることにより、
ISSプログラムにおける日本のプレゼンスが向上することを期待しています。
2.選定方法
都道府県農林水産省担当者連絡協議会を通じて全国の都道府県に、生鮮食品に関する情報提供(特産、収穫の時期等)を
依頼し、24都道府県から124食品の情報提供を受けました。
提供された情報を元に、調達可能時期と打上げ時期が合うこと、調理性、保存性、衛生性、安全性、食品残さ、搭載量の
制約等の技術的要件※から候補品を複数選定のうえ、味(官能評価)を評価し、選定委員会にて選定を行いました。
※ 搭載する生鮮食品の技術的要件
・ 調理性:生食が可能なこと
・ 保存性:常温(22°C)で4週間以上の保存が可能なこと
・ 衛生性:除菌後、一般生菌数が10,000CFU/g以下であること
・ 安全性:種子を食べる食品でないこと、喫食の際著しい果汁の飛散が無いこと、アレルギー等の表示対象食品でないこと
・ 食品残渣:喫食後の食品残渣が極力少ないこと
・ 搭載量の制約:規定のスペースに搭載可能であること
・ 調達時期:保存試験の実施を考慮し、8月下旬に調達が可能な食品であること
3.搭載された生鮮食品に関する連絡先
各道府県までお問い合わせください。
北海道農政部生産振興局農産振興課園芸グループ
宮城県農林水産部 園芸振興室 先進的園芸推進班
岡山県農林水産部農産課
愛媛県営業本部
佐賀県流通・通商課

生産地  品目 梱包後  梱包前
北海道 『玉ねぎ』 ※「こうのとり」6号機に続き2回目の搭載
宮城県 『パプリカ』 ※今回初搭載
岡山県 『シャインマスカット』 ※今回初搭載
愛媛県 『温州みかん』 ※「こうのとり」6号機に続き2回目の搭載
佐賀県 『温州みかん』 ※「こうのとり」6号機に続き2回目の搭載
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/engei/iss-papurika01.html