星・宙・標石・之波太(しばた)

星、宇宙、標石、之波太(しばた:柴田)をこよなく愛するサイト。

長良隕石

2018-03-03 23:46:49 | 
3月3日、朝日新聞第3面 デジタル版から

岐阜の畑で隕石発見


岐阜市の住宅街の畑で70代の男性が偶然見つけた石が、およそ46億年前、
太陽系が作られる過程でできたとされる「鉄隕石」と呼ばれる隕石だったこと
がわかり、国際隕石学会に登録されました。
日本で隕石が発見されるのは15年ぶりです。

岐阜市の会社員、三津村勝征さん(74)は6年前、農作業中に、黒っぽい、
光沢のある変わった石があるのを見つけ、玄関に飾っていましたが、隕石に
関する特集記事を読んだのをきっかけに知り合いがいる岐阜聖徳学園大学で
調べてもらうことにしました。
この大学の教授が東京大学や国立極地研究所などに分析を依頼したところ、
重さおよそ6.5キロのこの石は鉄が93%を占める「鉄隕石」という隕石で、
ニッケルの割合が比較的低い日本では初めて確認されたタイプのものだとわかりました。

長良隕石の外観写真(国立極地研究所提供(岸山浩之氏撮影))。
画面右下の黒いキューブが1センチ角。
大きさは15cm×20cm×15cmで 重量は6.5kg。
このタイプの鉄隕石は、およそ46億年前、太陽系が作られる過程で、宇宙の
チリが集まってできた微惑星と呼ばれる天体の内部で、高温になって溶けた鉄が
集まってできたと考えられています。

見つかった鉄隕石は、表面はさびて茶褐色をしているが、分析のために切断した
断面は黒光りしている。
隕石は発見場所の地名にちなみ「長良隕石」と名付けられて、先月、正式に
国際隕石学会に登録されたということです。
日本で隕石が発見されるのは15年ぶりです。