星・宙・標石・之波太(しばた)

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加藤松軒先生の書の交代

2013-12-29 21:44:14 | 
我が家の玄関の飾り付けが変わった。
昨夜、加藤松軒さん夫妻が我が家を訪れました。
以前からお願いしていた、松軒先生の書を所望していたのが漸く実現したのです。
昨年5月の連休中、仙台市メディアテークにて初めての個展を開催し、多くの人に来ていただいたもの。
個展終了後、記念に書1点欲しいと所望していました。
その活動が評価され、平成24年度宮城県芸術選奨に選ばれ、宮城県知事から賞状をいただいたもの。
12月上旬、仙台市のホテルで祝賀会が開催され、招待を受けて参加してきました。
その際、奥様に「個展で展示した書を欲しいと、お願いしていた」と話しました。
それが漸く実現したのです。

20年近く前に松軒先生の書をいただいていて玄関に飾っていました。
「彗星の 尾を曳く空の 朧なる」日下文(くさか・あや)句
ハレー彗星が現れた頃、白石市在住(?)の日下・文さんが詠んだ句です。
これを書いたものを額(63×43cm)に入れたもの。


管理人は、星が好きなので、「彗星」という言葉が気に入っています。
我が家を訪れた方もこの書を見て、管理人が書いたものですかと聞いてきます。
が、書については全くだめで、もっぱらパソコンの印字に頼っています。

さて、昨夜持参いただいた作品は3点ありました。
いずれも星関連の文字が入ったものです。さすが松軒さん、管理人の趣味というか、心を見透かされています。
その中から選んだものです。

よく解らないので松軒さんから聞きました。
源順(みなもと の したごう)。 生:延喜11年(911年)- 没:永観元年(983年)

源順(狩野安信「三十六歌仙額」)
平安時代中期の学者・歌人。三十六歌仙の一人に数えられる。「梨壺の五人」の中の一人として、「後撰集」の撰者。
大変な才人として知られており、源順の和歌を集めた私家集「源順集」には、数々の言葉遊びの技巧をこらした和歌が
収められている。

11世紀の初頭、平安朝の後期に編まれた『和漢朗詠集』の末尾近くに次のような一首がある。
銀河澄朗素秋天 又見林園白露円 順


額の大きさ:66×52cm

銀河(ぎんが)澄朗(ちょうろう)たり素秋(そしゅう)乃天(そら)
又林園(りんえん)に白露(はくろ)の円(まどか)なるを見る 源順詩

と、読むそうです。
「銀河」という言葉が先頭にあり、星好きとしてはたまりません。
また、しばらく飾っておくことになりそうです。
松軒先生が将来プロになって、作品が売れるようになったら、この書にいくらの値がつくでしょうか?
掛け軸や小作品等、数点の松軒先生の書があります。
20年前の書を見て、昔は下手だったと言っていました。
昔の作品を見るにつけ、恥ずかしいと言っていますが・・・・。

また、自慢が一つ増えました。