トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

一個体、失った…

2017-07-07 | 小父のお隣さん
 池の二枚貝のひとつが砂泥から出たまま動きが無い。もう五日目になるので取り上げてみたら絶命していた。飼育開始から15カ月、タナゴの産卵用と二枚貝の繁殖を願っていたのだがトントン拍子にはいかないもので「痛し貝死」である。

 タナゴの産卵で弱ってしまう貝があるのは承知だったが、現実として遭遇すると「もったいない」の一言に尽きる。当地の現況は知らないものの、郷里の状況を見れば水生生物が生き難い環境になって久しいのだ。既に小生が少年期に親しんだ環境は無いに等しい。

 これより前に兄が飼育していた貝が絶命し解剖をしたところ、タナゴの卵が詰まっていたと言っていたから、小生も外殻を開き内臓を開いて見たが発見できなかった。身が痩せていた感もあったので窒息より病気か栄養失調かとも推定するが事実は不明だ。

 池の溶存酸素量は十分にあるはずで、緩い水流もあるし水温も適正範囲だ。栄養源となる珪藻類の存在は不明なものの「えひめAI」の澱に植物性ヨーグルトと豆乳の混合液を与えているから飢餓常態にはなっていないと、これも水底域、いいえ推定域の話。

 鯉の飼育時の様にアオコで緑色になってしまうような事態は無いのだが、藻の種類が変わったようにも思える。水と一様に混じるのではなく糸状に連なって繁殖していく。池の壁面は1㎝にも達する絨毯状の藻で覆われており、触ると気持ちが良い。錦鯉飼育下では壁面に藻が繁殖するなどあり得なかった。
 これらの藻から伸び出す藻の集合体を掃除するのだが、この時ばかりはタナゴの二歳魚が集まってくる。餌になるものがあるのだろう。普段の給餌は冷凍アカムシと先ほどの混合液なのだが、時折は沈下性の餌を投入し箱メガネで楽しむ。

 メダカは低層まで降りず、タナゴとドジョウがむさぼり食べるのを眺めるが、これがテレビ番組より面白い。しかし膝や肘、首が痛くなるから「出箱の亀さん」も楽ではない。
 人工餌を食べるところは見ていないが、この頃はヨシノボリもやってきて、てんやわんやの中でじっとしている。理由は分からないけれど姿を現すのは安心している証拠か。池の端を通る時、中を覗くのは日課だけれど、ドジョウも姿を現し日光浴をしているように見える時は「さあ、俺も行ってくるか…」となってしまう。

 話、変わるが、愛ちゃんの「さあー」は「さあー来い!」の「さあー」と思っていたけれど「さあー恋!」だったようだ。郷里の言葉だと「しゃっこい」末文で・・・。

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