トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*深川どぶ板長屋大望月夕涼筵敷き句会

2023-09-03 | 合混で闘作すれば

          救いよう無き毒宰の朱引き内       大家徳次郎

          丑の刻詣では雪隠鎮座して        ご隠居木久扇

          ばかもんと鶏頭電話の他国もん      意固地彦左衛門

          身の程を判らぬ主が汚染粋        傘張弥右衛門       

          大江戸の真夏日月を股にかけ       香具師寅次郎

          猛暑なり涼む手立てはたらり汗      勘当息子長太郎

          でま衆徒ふーせんつぎの臭い生地     新内流しお蝶

          真に受けて鈍すりゃ愚する恥者の哀    辰巳芸者牡丹

          望月や欠けたる歯無し話好き       産婆梅婆

          おとっちゃん月見るよりもまま欲しい   餓鬼昇太

          てやんでぇ月明るすぎ手が出ない     島帰り兵六

          煌々と触れて欲しいの意気地なし     小娘お七

          野暮衆は月見るよりも将棋盤       夜鷹おしの

          ぶるーむん月夜の朝は蒼い顔       新婚婿殿

          望月に戸を閉じ潜む好き同士       やっかみ甚平

          月よりも餅を搗きたい眺めたい      ちょんがー留吉

          薄くない濃衰閣僚談薄め         番太郎丈吉        

          

          

          


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