トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

緑陰でのニッチなウヒヒ

2017-07-30 | 性向有毒の翁なれば
 「五月蠅い」と表記するのでは無く「五月蚋い」と表現したい小生である。連日の真夏日で湿度も高く度々緑陰のお世話になっている今日この頃なのだが、緑陰は緑陰でうっとおしい事態が待っている。
 藪蚊は蚊取り線香で多少とも効果を感じられるけれど、蚋と虻だけは例外である。今は蚋の最盛期でオオスズメバチより煩わしい。どういう訳か耳元や目元で飛び回る事が多く、これが作業時や休憩時の大きなストレスになるのだ。その都度、手で振り掃ったり、掴もうとしたり、叩いたりとするのだが捕獲率は上がらない。

 この頃は気が短くなったせいか、まあ、先も短くなりつつあるのが現実だろうけれど、文字通り「勝負」にでた。そのため柄を20㎝程にした補虫網を用意したのである。
 耳元で音がしたり、目前で飛翔が在った時はすかさず網を振るう。これで退治率は大幅アップした。気をよくして水見回りにも携行しつつ振り捕っている。網の中の蚋を「生かさず殺さず」始末するのは「ざまあみろ!」とストレス解消にも役立った。人間、どこかで闘争心を開放せねば精神衛生上は良くないのである。

 水見回りと午前の休憩の中で10匹程度は捕獲できる。網の中で「生かさず殺さず」の半殺しにしているのは網が体液で汚れない様にするためで、潰すのは簡単だが網が血に染まる。体長2mm程度の虫でも真っ赤な血が身体を流れているのだ。

 この退治方法を採用してから、暑くて作業したくない時は「蚋捕り」に勤しむ趣味が出来た。「蚋捕り」にいくらお熱を上げようとも生物環境に影響は与えないだろうが、ヒアリへの不安から蟻用の殺虫剤が大売れだとか聞く。ヒアリよりも先に在来蟻の絶滅が心配される。
 予想される被害はアナフェラキシーショックだと明確なのだから、こうまで騒がなくても良いだろうと思う小生だ。

 蚊やマダニ、ツツガムシや蜂、毒ヘビのほうが小生は恐ろしい。それよりも特定外来指定生物の中には、見えない間に取り返しのつかない影響を生じさせている連中もいるのに、ヒアリ、ヒアリとヒステリックになり過ぎる。防疫検疫対策を厳重にすれば済む話で「ヒアリハット」なんて笑止千万だ。
 そう、人知れず「ウヒヒ」とほくそ笑んでいるかどうかは別として、傍若無人に被害拡大させている有害生物は他にもいるのである。とは言えまあ、何時の時代も「非在り」は人間側にある。

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