「今日もコロッケ 明日もコロッケ これじゃ年がら年中 コロッケ コロッケ・・・」なんて歌謡があった。小生は「今日も姥捨て 明日も姥捨て これで年がら年中 姥捨てや姥捨て!」というはずだったのだが・・・。
さてさて知人のグループが耕作し始めた畑の看板を頼まれた。雑草に埋もれた休耕地を活用するため小生も草刈りやら休憩用のテーブルや丸太椅子などの小物を用意してきた。まあ、生まれも育ちも雅魚沼のやんごとなき出自であるからして土にまみれるような作業はご先祖様が許す訳もなく、仕方が無いので大道具小道具などの裏方仕事になってしまう。知り合いのバカボンパパに言わせれば「それで良いのだ!」と二言目にはおっしゃるからそれで良いのだろう。
身も凍る天皇誕生日の休日、と言ってみたところで毎日が日曜日の姥捨て山セルフデイサービスの身では曜日など関係なくお天道様次第で出かけてCチャンを切り穴を開け塗装を行い看板の支柱を作った。塗装が乾くまで1日は必要なので少々早めだったが帰宅して看板の製作に入る。
看板のデザインは前日、お茶の時間につらつら考えて決めた。ついでに書体も考えなくてはならないのだがPC内部の書体ではお気に召さず結局はカリグラフィーの書体を参考にしてみた。お洒落でも文字の強さが感じられないけれど、しっかりした書体だとデザインと合いそうもないのだ。我ながら「子供っぽい・乙女チック」になった感が無いわけでも無いがまっいいか。
出来た看板は一晩、寒風吹きすさぶ軒下の縁台に晒し乾かせば支柱に固定して畑に設置できるのだ。これでようやく目鼻がついたというもので祝着至極である。
どころがである。横から見ても上から見ても「子供向け」にしか見えない。そういわれたらすぐさま反論できる台詞を用意してある「どうせ二度童じゃい!」。日本語は豊かなのが好い・・・。
翌日も寒い快晴、拠点で組み立てて午後は畑に直行し設置した。まあ、何とか恰好を付けたのだった。絵柄は写真の様にお日様と葉っぱ、それを食べる虫なのだが、食痕がモチーフと言うべきかテーマと言うべきか、色合いも書体もガチにせず柔らかく表現してみたつもり。それがこの畑での活動だと思っているからでもあるけれど、小生の立場はあくまで「下働きの爺や」なのであるわい。
社会には女王バチ様もいれば働きバチもいる。何もせずにウロウロ日長一日過ごす輩もいるけれど、蟻の研究ではブラブラ蟻は緊急事態の穴埋めに真っ先に向かうのだとか。みんな違ってそれでいい。