「もうおしまいだから頂いたら…」の一言で、フキノトウ6本を持ち帰った。多少、花が開き加減だけれど欲はかかない。これが今季の初物である。
郷里の食べ方を踏襲し、酢味噌をかけて夕食に食べた。山菜の苦味を敬遠する倅も「これくらいなら美味しく食べれる」と半分食べてくれた。
実は二年越しのフキ味噌が冷凍庫にある。もったいなくて手つかずなのだ。フキノトウを食べると、軽いフキの香りが口に上がってくる。これは「食べたなあ!」と満足の香りだ。
菜の花や月香るよな家路なり
我が庭に菜花一本立ち咲きし
花菜らは花籠抱え綿帽子
一本の花穂立てたり石畳
待ち疲る蜜蜂まだか菜の畑