侵入竹除伐もいささか飽きて雑木林の光量調節をはじめて二日目。ようやく林床に光りが届き始めた。常緑樹が多いので冬でも光が届かない。夏場は落葉樹の大木が葉を茂らすからもっと暗くなったのだ。ようやく樹冠が開いてくれた。
写真では緩斜面にしか見えないがスキー場なら遠慮する傾斜だ。樹齢は更新して若木の森にしたいのだが、大きな木はどれも高く伸び太い枝を広げているから切り倒しても倒れてくれない環境にある。木に登って枝を切り落としてから幹を倒す、なんて芸当はもう恐くてできないのだ。
いきおい中規模の常緑樹を除伐することになるが、必ず掛かり木となってはかどらなかった。それでも二日間で一面だけは見違えるようになったが、まだ細かい枝葉の処理はこれからだ。
林床に堆積している枯葉を除いてみると、下は結合力の弱い砂利層で僅かに腐食質があるだけだ。葉の分解も土の生成も遅れた表層だった。時期的には遅きに失した感もあるが、軽く落ち葉掻きをして今シーズンの植生の変化は観察せねばなるまい。
歩いても崩れない表層になるにはどれくらいかかるのだろう。下草や生物の営みと太陽光だけが頼みだ。姿を消していた植物が現れてくれるだろうか。保証は無いけど出現したらご褒美そのものだ。時は慈悲と無慈悲を内包しているなあ。