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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

幼馴染の思い出は

2008-10-23 | 何よりの楽しみ

Sn3d0215 『冬イチゴ弱き陽受けて輝けり』

『桑の実は遠きあの日に戻す実よ共に摘まみしみっちゃん何処』

『グミ原を駆けて分けたり童なる秋の日差しとススキ眩しく』

『蟻が曳きナメクジ舐めしわずかなるイガホウズキのこの実口惜し』

イガホウズキは畑の雑草だった

炎天下の草取りで この実を口にして生き返る思いがしたものだ

故郷を離れて幾星霜 無性に食べたくなった時があった

郷里の兄に頼んで ようやく見つけた数粒を

食べないで翌年播種したのだ

今年はプランターにしたら大間違い 勢いもなく実も僅かだった

その実も大半は曳かれて 残りは数粒 これは来年の播種用

食べることは叶わない


最初のペット

2008-10-23 | ペット

『雪融けて子ヤギ連れ出す田んぼ道萌え草淡く蛙は卵』

『駆け出せば追ってくるかな双子なる白き子ヤギと八海の峰』

『子牛でも子どもの手には負えかねる離乳も近し跳ねたる野道』

『母牛の五日鳴く声聞かずとも我も悲しき子牛は売られ』

まだ雪囲いも取れるか取れない早春に ヤギや牛が出産する

少年の私にとっては 嬉しい遊び相手だ

雌ならば売られる運命だが ヤギの雄は暮れに肉に化けた

綱もつけずに 連れ出すことが出来たが 車といえばバスだけの頃だからか

でも 後になり先になり雪の残る田んぼ道は楽しかった

母牛の子を呼ぶ声は 今も耳に残るが 思えば

別れの悲しさを最初に味わったのが子牛や子ヤギからだ


食べれば出ずる

2008-10-23 | 遊び子は

Sn3d0149 『ねこまんま今日も開ければねこまんま強く待たれる給食の日』

『この吾子はカボチャ育ちの食なれば一さじ食べた粥の嬉しき』

『遊び子は便の詰まりが多かれどカレーの日には何故たんと出す』

『遅き昼子等の隣で食すればオマルのかの子笑顔で香る』


またまた明日

2008-10-23 | 遊び子は

Sn3d0425_5 『芝張りの奥座敷なる中庭は転がり出でて寝返り戻る』

『降園のバスの時刻と早なればバックを引いて寝返り帰る』

『子に苛して親に苛したる役なれど子の健気さよ親も逞し』

『遊び子も親も苛されし負い難き重荷受け止め健気逞し』

『入り月は泣き通したる遊び子が帰宅拒みて母泣き落ちぬ』


幾年過ぎしか

2008-10-23 | 遊び子は

Img_9814 『電動で商い走るかの姿家を離れた訓練十年』

『新春の夜行の出会いあの母子の十歳変わらぬ背負い子は今』

『秋なのかかの地から来るブドウ見つ笑顔円らな 亡き子幾年』

『齢来て命落とすと解りしも覚悟の転院この無慈悲さよ』