肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

“ベニス”三本締め

2013-02-23 09:18:00 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3

独断と偏見的シネマ・セレクション3 《キーワード編》“ベニス”

水の都ベニスは、何度も映画の舞台になっている美しい街だが、
とりわけオイラの記憶に残っているのはこの三本――。

、『赤い影』
、『ベニスに死す』
、『旅情』


三者三様、同じベニスの街でも
撮る監督が違えば、その印象も大きく異なるが、
上の三作品中、一般人(?)から最も受け入れやすいベニスはだろう。
デヴィッド・リーンらしい、王道を往くロマンチックなメロドラマ――、
鉄橋を渡る列車の冒頭シーンからすでに、
その映像美に圧倒され、思わず画面に引き込まれる。

は、夏のベニスの華やかさ――、
しかし、その唯一無比の美しさゆえに
それが醜くけがされていく際の儚(はかな)さ――。

は、あまり観ている人がいなくて残念だが、
オイラは10代の頃に観てトラウマになっている。
そのトラウマは二つある――、
一つは、大好きなドナルド・サザーランド(因みに男優デス)のヌードが
ねちっこい描写でしつこいくらいに拝めること(汗)。
もう一つは、映画終盤、主人公が迷宮のような、ベニスの夜に迷い込んだ末、
殺人犯に遭遇し、その正体を目撃したシーンの衝撃だ。
以来、オイラにとってベニスは“コワイマチ”の印象が植え付けられている。


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“続編”三本締め

2011-12-06 16:09:34 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3

独断と偏見的シネマ・セレクション3 《キーワード編》“続編”

“続編”が“1作目”を超えるのは至難のワザだ。
なぜなら、成功した前作のポテンシャルを高いまま維持しつつ、
続編ならではの“特別な仕掛け”が必要になってくるからだ。
サプライズの度合いからすれば、1作目の先入観を逆手にとって
強烈な悪役を一転、正義のヒーローして登場させた『ターミネーター2』だろうが、
オイラの好みからすれば、やっぱり1作目の方だったりする。

、『ゴッドファーザーPARTⅡ』
、『ダークナイト』
、『トイ・ストーリー2』
次点、『さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち』

に関しては文句なしでしょう。
2作目を、単なる“1作目の続編”に終わらせることなく、
“その後”と“それ以前”の両側から描くことで、
シリーズに奥行きと広がりを持たせることに成功した。
物語全体の時系列を一旦バラバラに分解し、
それを魅惑的に再構築したコッポラの手腕が見事だ。
は、ティム・バートン版『バットマン』とは“別物”と考えて。
次点は、ネタでもシャレでもなく、
多感な少年時代、リアルタイムで観て感動しました。
公開当時、映画のラストシーンに関して
特攻隊を美化しているとの批判を受けましたが、
それを今オイラが批判してしまうと、自分の思い出を否定しまうようで(汗)


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2008年を振り返って 《邦画ベスト5》

2009-01-03 22:23:23 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
2008年 邦画ベスト5

あけましておめでとうございます。
旧年中はマイブログをご覧頂きありがとうございました。

昨年の前半部分はプライベートの方が慌ただしく、
一方、後半では仕事の方で忙しく、
全体を通してあまり映画が観れなかった一年でした。
ま、例年だと邦画と洋画の両方からランキングを発表するのですが、
去年は洋画の鑑賞本数が極端に少なかったせいもあって、
邦画だけに限らせて頂きます。

①、ぐるりのこと






②、パコと魔法の絵本






③、崖の上のポニョ
Ponyo_2_1b
④、おくりびと
⑤、明日への遺言


ハッキリ言って、はどちらが1位でも構いません。
まだを観る以前ののレビューで
「今年のベストムービーだと確信した」と書いてしまったので、
この順位にしました。
監督が“自らの弱さ”を痛々しいほどまでにさらけ出したと、
天才監督が更なる新しいステージに進み(挑戦し?)、“無限の可能性”を示した―――、
言い換えれば、自らの心の内を飾らず、“ストレート”に表現したのがで、
現実離れした世界観の中で、映画の未来に“広がり”を感じたのが、といった印象です。

の3位は思いのほか高評価に感じるかもしれませんが、
この映画を通して、宮崎駿監督がボクたちに何を伝えたかったのか…、
そして、何故この時代にこのような映画を作ったのか…、
そう考えるとグッと胸に込み上げてくるものがあります。
年齢と積まないとたどり着けない境地というか、泣けるほどに“優しさ”の詰まった作品です。
反対に、は世間的な評価ではもう少し上位にランクされるかもしれませんが、
要所要所でTVドラマ的な映像と演出が気になりました。
でも、2008年度の助演男優賞は“山崎努”で決まりでしょうな。


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“宮崎駿”三本締め

2008-07-27 20:48:34 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
独断と偏見的シネマ・セレクション3 《監督・俳優編》“宮崎駿”

先日、『ポニョ』のレビューを公開した際、
当ブログのヒット数が爆発的に伸びたので、
“2匹目のドジョウ”を狙って、
もう一丁、宮崎駿ネタでいってみます。
こう見えても結構計算高いんだよな、オレって。

まず、宮崎駿といったら“ヒゲ”、、じゃなくて、
その映画のトレードマークは“飛行シーン”。
心に翼が生え、上空から住み慣れた街を見下ろす際の“高揚感”、
まさに童心にかえるが如く、夢の世界を象徴しています。
老若男女、古今東西、日本全国津々浦々、
自らを映画通と自負するヘヴィーユーザーから、
白昼のとある街中を、アニメチックなコスプレ着込んで徘徊する、
いわゆる、アキバ系のおねぇちゃん、
そして、その後ろからカメラ片手に付いて回るオタク系のおにぃちゃんまで、
幅広い世代で支持されたのは、そんなところに理由があったからでしょう。

先日のレビューにはうっかり書き忘れましたけど、
『ポニョ』にもしっかりありますよ、飛行シーン。
ただ、チョットいつもとは趣向をかえてありますけど。
水没した街の上を、ポンポンいわせながら
主人公らを乗せた蒸気の船が、ゆっくり浮かぶように進んでいきます。
ほのぼのとして、やわらかくて、まるで雲の上から地上の世界を覗いているみたい。
いつまでも、いつまでも、その美しい風景を心に留めておきたいと思いました。
その晩、酒飲んだら忘れたけど。

①、『となりのトトロ』
②、『天空の城ラピュタ』
③、『千と千尋の神隠し』
次点、『魔女の宅急便』


さて、今回選んだ3本(プラス1)をみても分かるように、
オイラの好みは、『ナウシカ』や『もののけ』に代表される
ハード系の宮崎作品ではなくて、
いわゆる、悪役の登場しない“ソフト路線”の方。
失われていく自然と環境破壊、そこに“痛み”を伴うのはよく分かるのだけど、
人間と自然界の戦いとして、リアルに描き過ぎるのはどうなのかな、って。
『トトロ』なんて、そういうの一切無しで、
観る側に“豊かな生活と引き換えに、失ってしまった大切なもの”を気付かせて、
知らぬ間に涙こぼれてるもん。



















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“フェデリコ・フェリーニ”三本締め

2008-03-08 23:10:56 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
独断と偏見的シネマ・セレクション3 《監督・俳優編》“フェデリコ・フェリーニ”

①、『フェリーニのアマルコルド』
②、『青春群像』
③、『甘い生活』

Photo











まず、最初に断っておくと、
『道』は“殿堂入り”ということで選から外しました。
“世界映画史上最高傑作”として疑わないこの名作を、
どんな形にせよ、オイラみたいな者が評価するなんて
とてもとても恐れ多くて出来ません(笑)。

さて、フェリーニすべての作品に共通することは、
それぞれに胸に残る忘れられないシーンがあり、
後で振り返った時、まるで絵のようにその映像が浮かび上がってくる。
①は、春の到来と共に、街へ舞い降りてくる白い綿毛や、
海の夜霧の彼方から幻想的に現れる豪華客船の雄大さ、
それから、雪の中で羽を広げる孔雀の美しさも――
②は、自らの青春を別れを告げるべく、早朝の駅のホームから
旅立っていく主人公の青年と、それを見送る少年との対比からなるラストシーン――
③は、ヘリに吊り上げ運ばれるキリスト像と、
早朝の浜辺に打ち揚げられた醜い巨大魚の醜悪さ――
そして、『道』では、落とせるはずのない罪の重さに気付いたザンパノが、
夜の浜辺で涙を流し、ひとり崩れ落ちていくラストシーン――
それらは単に映画の中のワンシーンというだけではなく、
《イメージ》として“観る者の心に深く焼き付ける”‥‥
「映像の魔術師」と呼ばれるフェリーニは、そんな不思議な魔力を持っている。




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2007年を振り返って 《邦画ベスト5》

2008-01-06 17:21:10 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
2007年 邦画ベスト5

07年の邦画は、大豊作の06年に比べれば若干見劣りするものの、
引き続いて“好調が持続した一年”だったと思う。
周防正行、原恵一の復活を始め、
北野武や松本人志らのコメディアン出身監督の対決(?)などは
記憶に新しいところでマスコミの注目を集めました。
またその一方で、女性監督の躍進ぶりは凄まじく、ボクが色眼鏡抜きにみても、
『ゆれる』の西川美和や、『かもめ食堂』の荻上直子らの実力はホンモノです。
ホントにぶったまげました。
ただ、その内でひとつ心残りなのは、
同じく女性監督・河瀬直美の『殯(もがり)の森』を未見だということ。
来たる1月14日にBS2で放送すると聞き、今から楽しみにしています。

①、『天然コケッコー』(DVD)
②、『ゆれる』(DVD)
③、『紙屋悦子の青春』(DVD)
④、『犯人に告ぐ』(映画館)
⑤、『キサラギ』(映画館)
次点、『河童のクゥと夏休み』(映画館)

※なお、ここでの「新作映画」とは、昨年劇場公開された作品に含めて、
“昨年レンタルリリースされた作品”も含まれています。
場合によっては「それは一昨年の映画だゾ」とお叱りを受けるかも
しれませぬが、その辺はどうかご了承くださいませ。

①は、映画に中身をキチキチに詰め込むのではなく、
“物語の余白”として観客の想像する余地を残しつつ、
その“ゆとり”をもって観る側に“安心感”を与えている。
それこそが日本映画の持つ“本来の美しさ”であるように感じられた。
次点の『河童のクゥ~』は、原恵一5年ぶりの新作劇場アニメーション。
如何にも彼らしい良心的で温かい内容は、期待通りに楽しめたが、
今度は“また5年”とはいわず、せめて“2年くらい”で
次の新作を発表して欲しい(笑)。
尚、恐らく映画各誌の2007年度・年間ベスト10でも
上位にランクされるであろう『それでもボクはやってない』は、
ボクの観たのが一昨年の年始だったせいもあって、
強烈なインパクトが残るところまでは至ってない。
勿論、作品の出来自体は申し分ないのだが。


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2007年を振り返って 《洋画ベスト5》

2008-01-05 19:41:13 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
2007年 洋画ベスト5

実は2007年度、オイラが最も衝撃を受けた作品は
『ユナイテッド93』です。
“真実の重さ”に打ちひしがれたノンフィクション映画の傑作。
その先に最悪の結末が待っていることを知りつつ尚、
最後まで“奇跡”を祈りながら観てしまった。
ただ、今回は“旧作扱い”ということで選から外しました。

①、『麦の穂をゆらす風』(DVD)
②、『ボーン・アルティメイタム』(映画館)
③、『シッコ』(映画館)
④、『バベル』(映画館)
⑤、『マッチポイント』(DVD)
次点、『パンズ・ラビリンス』(映画館)

※なお、ここでの「新作映画」とは、昨年劇場公開された作品に含めて、
“昨年レンタルリリースされた作品”も含まれています。
場合によっては「それは一昨年の映画だゾ」とお叱りを受けるかも
しれませぬが、その辺はどうかご了承くださいませ。

正直言って、①と②の差はほとんどない。
メッセージ性を取るか、娯楽性と取るかの二者択一。
今回は、その内の“メッセージ性”を取っただけのことです。
②は、トータルでみて今年最もセンセーショナルな一本だった。
その、卓越したカメラワークの編集技術の素晴らしさ。
CG全盛の今にあって、それらの全ては逆に“革命的”にさえ映った。
最後に、次点の『パンズ~』は、本来もっと上にランクしても良いが、
いかんせん“不必要な残酷描写”がマイナス要因。





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“「美術」の優れた映画”三本締め

2007-10-21 21:51:30 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
独断と偏見的シネマ・セレクション3
(キーワード別)“美術”

①、『サテリコン』
監督:フェデリコ・フェリーニ 出演:マーチン・ポター、ハイラム・ケラー
②、『蜘蛛巣城』
監督:黒澤明 出演:三船敏郎、山田五十鈴、千秋実、志村喬
③、『カリガリ博士』
監督:ロベルト・ウイーネ 出演:コンラート・ファイト.ヴェルナー・クラウス


















「美術」の優れた映画は、それだけで“元を取れた”気持ちになる。
テレビのドラマと、映画館で観る劇映画、、、
その両者で如実に差が出てくるのが「美術」だろうし、
美術や照明が一定水準に満たなければ、
どんな優れたカメラマンをもってしても、感動を与える映像は撮れないと思う。

①は、とりわけ「美術」が素晴らしいといわれるフェリーニにあって、
その到達点ともいえる名作だ。賑やかでサイケデリックな色使いと、
観る者を挑戦的に挑発するイメージの数々‥‥、
目の前に、美しくもおぞましい“古代ローマの世界”が再現される。
②は、オープニングで霧の中から現れる蜘蛛巣城の幽遠さ…、
一方、かつての城主が惨殺され、その壁に飛び散った血汐の跡が浮き上がる
開かずの間の不気味…、
低俗な(ショッカー)演出に頼らずとも、
「美術」によって観る者の“心の恐怖”を刺激する。
ある種、『蜘蛛巣城』こそ“恐怖映画の最高傑作”ではあるまいか。



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“おバカ映画”三本締め

2007-10-04 19:47:55 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
独断と偏見的シネマ・セレクション3
(ジャンル別)“おバカ映画”

①、『フィツカラルド』
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク 出演:クラウス・キンスキー, クラウディア・カルディナーレ
②、『地獄の黙示録』
監督:フランシス・F・コッポラ 出演:マーロン・ブランド, マーティン・シーン
③、『フェイス・オフ』
監督:ジョン・ウー 出演:ジョン・トラボルタ, ニコラス・ケイジ


















《おバカ映画》の定義とは‥‥、
ありえない舞台設定??、もしくは、現実から掛け離れたシチュエーション??、
はたまた、手におえないストーリー展開の暴走ぶり??、
いろいろな考え方があるだろうが、オイラの場合にはこんな風に思うんだ。。。
他人(ひと)からみれば、思わず笑っちまいそうなバカバカしい事柄へ、
如何に“真剣に”取り組めるか否か‥‥
いわゆる、“ピントがずれてると思うくらいの生真面目さ”だと思ってる。

①は、そのクライマックスの用意された“船の山越え”は、何度観ても目を疑う。
まさに狂気の沙汰だ(笑)。
相次ぐ主役の降板劇、疫病の蔓延、死傷者が続出した現場作業の凄まじさ‥‥、
ジャングル奥地の撮影は困難を極め、
ついにある時、主役へ最終的に行き着いたクラウス・キンスキーまでもが
降板を申し入れたという。
すると、監督のヘルツォークは、ポケットからピストルを持ち出し、
「考え直すんだ。さもなくば、今ここでキミを撃ち殺し、
その後でワタシも自分の頭を撃って死ぬ」と言って脅迫したとかしないとか(笑)。
伝え聞いたその逸話が、まんざらウソと思えず、
変に納得して観てしまうのがコワイ(汗)。
②は、“反戦映画”としては欠陥の多い失敗作だが、
違った側面(エンターテイメント)からみれば、これ以上面白い映画はない。
何より、島を丸ごと一つ焼き払ってしまう暴挙ぶりは、
今の感覚では考えられない。
そこに描かれるものは、“戦争の狂気”なんじゃない。
(この映画にのめり込んでしまった)“コッポラの狂気”だ。



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“映画の中の映画”三本締め

2007-05-15 20:50:11 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
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(キーワード別)映画の中の映画(映画に描かれる“映画”)

①、『カイロの紫のバラ』
監督:ウディ・アレン 出演:ジェフ・ダニエルズ, ロバート・グリーンハット
②、『エド・ウッド』
監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ, マーティン・ランドー
③、『ホワイトハンター、ブラックハート』
監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド

カイロの紫のバラ











まず、最初に断っておくと『ニューシネマ・パラダイス』は、
あまりにベタ過ぎるので選から外しました(笑)。
さて、映画を扱った映画には他にも傑作が多くて、『アメリカの夜』や
『グッドモーニング・バビロン! 』、『ザ・プレイヤー』に『81/2』‥‥
近年では『マジェスティック』なんかも良かったです。
1は、一瞬でも惨めな現実を忘れさせ、夢の世界へと誘(いざな)ってくれる
“映画の素晴らしさ”‥‥と一方で、永遠に夢の世界で生きていくことはできない
“現実の厳しさ”を、両面から描いたウディ・アレン珠玉の傑作だ。
2は、他人(ひと)からどんなに嘲(あざけ)られても、潮笑されても、
真っ直ぐに自分の信念を貫き通すエド・ウッドの生き方に心打たれた。
そして、そのスタイルは、そのままボクの“人生の目標”でもある。
この映画によってボクは、果敢にチャレンジする“勇気の大切さ”を教えられた。




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“反戦映画”三本締め

2007-05-04 22:38:33 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
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(ジャンル別)“反戦映画”

①、『まぼろしの市街戦』
監督:フィリップ・ド・ブロカ 出演:アラン・ベイツ, ピエール・ブラッスール
②、『かくも長き不在』
監督:アンリ・コルピ 出演:アリダ・ヴァリ 、ジョルジュ・ウィルソン
③、『戦場にかける橋』
監督:デヴィッド・リーン 出演:ウィリアム・ホールデン, アレック・ギネス
次点、『大いなる幻影』
監督:ジャン・ルノワール 出演:ジャン・ギャバン, ピエール・フレネー







Kakumonagakifuzai













普段は“フランス映画”が苦手なはずなのに…、
気付いたら次点も含めて、4本中3本までがフランス映画になってしまった。

①は、戦争を“ある視点”から風刺した、異色の反戦映画。
“精神病患者の目”を通して、果たして本当に狂っているのは、
彼らのアタマの方なのか??、それとも、この戦乱の時代なのか??。
コミカルでサイケデリックな作風ながらも、
戦争への“怒り”と、愚かな人間たちへの“嘆き”が観る者の心に突き刺さる。
この傑作が、今日のレンタル屋さんでほとんど見掛けることがなく、
一部のマニアックな映画ファン(←ボクも含む)の間でしか
知られていないのはあまりにも残念だ。

③は、「反戦」と「スペクタクル」を見事に融合させ、
しかも、格調高い人間ドラマに仕上げたのは、さすがデヴィッド・リーン。
英国人が、その誇りを掛けて作り、完成させた橋を、
英国人自らが破壊してしまう“戦争の不条理さ”‥‥、
人間の尊厳さえ踏みにじっていくその姿に、
“戦争の真実”を見た気がした



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“エンターテイメント(ハリウッド編)”三本締め

2007-02-24 21:57:18 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3
独断と偏見的シネマ・セレクション3
(ジャンル別)“エンターテイメント《ハリウッド編》”

①、『ジョーズ』
②、『ベン・ハー(1959年)』
③、『シカゴ』


「ハリウッドエンターテイメント」と言って
本当は『アマデウス』を1位に推したかったのだけど、
ストーリー展開やビジュアル重視の“娯楽性”よりも
“ドラマ性”の方が高そうなので、あえて選から外した。
同じ理由で『ポセイドン・アドベンチャー』も。

①は、たった一艘のオンボロ船と、ハリボテの背びれだけで、
手に汗握るサスペンスを演出し、極上のエンターテイメントを作り上げた
“20代の天才監督”の出現に世界中が驚愕した。
ただし、時代(とき)が流れて、
過激描写やCGに頼るようになった“現在のスピルバーグ”は、
その才能を無駄遣いしていると思う。
③は、オイラの好みだけなら『キャバレー』だが、
“ハリウッド的な華やかさ”で言ったら断然こちら。
この映画ばかりは、映画館の大音響と大スクリーンで観ないと意味がない。









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2006年を振り返って 《洋画ベスト5》

2007-01-04 19:43:52 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3

2006年 洋画ベスト5

06年の洋画は、邦画のソレとは対照的に若干の物足りなさが残る。
それでもやっと12月に入ってから
DVDで『グッドナイト&グッドラック』、
映画館で『硫黄島からの手紙』という秀作に出会えたので
最後にして何とか帳尻だけはあったかな(笑)。
※なお、ここでの「新作映画」とは、昨年劇場公開された作品に含めて、
“昨年レンタルリリースされた作品”も含まれています。
場合によっては「それは一昨年の映画だゾ」とお叱りを受けるかも
しれませぬが、その辺はどうかご了承くださいませ。

『グッドナイト&グッドラック』
②、『ある子供』
③、『理想の女(ひと)』
④、『ジャーヘッド』
⑤、『プロデューサーズ』
次点、『硫黄島からの手紙』

①は、抑制されたモノトーン映像の中、
報道の世界に生きる男たちの“熱いドラマ”が展開される。
一切の過激描写を封印して、
なお画面全体から迸(ほとばし)る緊張感に息が苦しくなってくる。
06年を代表する社会派サスペンスの傑作だ。
④について、世間的な評価は別にして、
ボクはイーストウッドの戦争2部作より感動した。
一切の戦闘シーンをカットして描くサム・メンデスの反戦は、
「暴力を使わずに暴力を批判する」という強い信念の表れだ。
これをアメリカ人の…、それも若い監督が撮ったということに感動を覚える。

肯定的映画評論室(本店) http://homepage2.nifty.com/aff~movies/

 


2006年を振り返って 《邦画ベスト5》

2007-01-03 18:43:51 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3

2006年 邦画ベスト5

05年は、ベスト3さえままらない日本映画“不作の年”だったが、
変わって06年は、それが嘘のような充実振りで嬉しくなってくる。
こうして振り返ってみても、前年はどれを下から引き上げるか悩んだが、
今年は3本に選びきれずに、とうとうベスト5にしてしまった。
※なお、ここでの「新作映画」とは、昨年劇場公開された作品に含めて、
“昨年レンタルリリースされた作品”も含まれています。
場合によっては「それは一昨年の映画だゾ」とお叱りを受けるかも
しれませぬが、その辺はどうかご了承くださいませ。

『雪に願うこと』
②、『嫌われ松子の一生』
③、『博士の愛した数式』
④、『いつか読書する日』
⑤、『メゾン・ド・ヒミコ』
次点、『リンダ リンダ リンダ』

①は、定番のシナリオながらも、
力強いタッチの映像美と、丁寧で重量感のあるドラマ性が印象に残る。
挫折を味わい、人生に絶望する…、
しかし、どん底から這い上がり、再び新しい生き方を探していく。
そんな社会(人生)の厳しさに立ち向かう“人の強さ”に勇気をもらった。
②について、ボクは『下妻物語』より凄いと思った。
これでもかこれでもかと不幸が続く“救いのないお話”なのに、
観終わったボクの心は“不思議な幸福感”に満たされた。
今にして思えば、あのラストシーンしかありえない。
♪曲~げて伸~ばして、お星さまを掴もう~
すでに観終わって半年以上経つが、今尚あのメロディが頭から離れない。

最後に、挨拶が遅れましたが、明けましておめでとうございます。
そして、07年も日本映画が元気でありますように。

肯定的映画評論室(本店) http://homepage2.nifty.com/aff~movies/

 


“邦題”三本締め

2006-11-06 21:05:05 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3

独断と偏見的シネマ・セレクション3
(キーワード別)“邦題”

①、『この森で、天使はバスを降りた(原題:THE SPITFIREGRILL)』
②、『旅情(原題:SUMMERTIME)』
③、『チョコレート(原題:MONSTER'S BALL)』

この森で、天使はバスを降りた(期間限定)(DVD) ◆20%OFF!

旅情(DVD) ◆20%OFF!

チョコレート(DVD) ◆20%OFF!

最近というか、もうここ数年来の傾向として、
(アメリカ映画の)原題をそのままカタカナにしただけの、
何の捻りのない邦題がやたらと目に付いてしまうのだ。
最近じゃ『Vフォー・ヴェンデッタ』とか、『レディ・イン・ザ・ウォーター』とか、
特にヒドいのになると『フロム・ダスク・ティル・ドーン』とか、
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』とか、
ここまでくると、もう全く何のこっちゃ分からん(笑)。
勿論、これらの映画には何の責任もなくて、
配給する日本の映画会社に問題があるのだけど、
彼らは本当にこの映画を当てる気があるのかさえ疑わしくなってくる。
本来なら、その映画に少しでも興味を持ってもらうために、
分かりやすいタイトル(邦題)は最もアピールできるところの筈なのに。
(ちなみに、かつて交流のあった映画メル友さんは
“The Piano”をわざわざ『ピアノ・レッスン』とした邦題に
「アダルト系のそれみたいで嫌だわ。」と激怒していていました(笑)。)
で、下に挙げた3本は、原題と邦題を見比べてみても、決して引けを取らない、
むしろ邦題の方が作品のイメージにピッタリの作品だ。

①は、ファンタジックな邦題に惹かれて借りてみて、
エンドロールでこの作品の原題が
“THE SPITFIREGRILL(劇中に出てくる店の名前)”だと知った時に
何とも幸せで、得した気持ちにさせられた。