肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

2006年を振り返って 《邦画ベスト5》

2007-01-03 18:43:51 | ★独断と偏見的シネマ・セレクション3

2006年 邦画ベスト5

05年は、ベスト3さえままらない日本映画“不作の年”だったが、
変わって06年は、それが嘘のような充実振りで嬉しくなってくる。
こうして振り返ってみても、前年はどれを下から引き上げるか悩んだが、
今年は3本に選びきれずに、とうとうベスト5にしてしまった。
※なお、ここでの「新作映画」とは、昨年劇場公開された作品に含めて、
“昨年レンタルリリースされた作品”も含まれています。
場合によっては「それは一昨年の映画だゾ」とお叱りを受けるかも
しれませぬが、その辺はどうかご了承くださいませ。

『雪に願うこと』
②、『嫌われ松子の一生』
③、『博士の愛した数式』
④、『いつか読書する日』
⑤、『メゾン・ド・ヒミコ』
次点、『リンダ リンダ リンダ』

①は、定番のシナリオながらも、
力強いタッチの映像美と、丁寧で重量感のあるドラマ性が印象に残る。
挫折を味わい、人生に絶望する…、
しかし、どん底から這い上がり、再び新しい生き方を探していく。
そんな社会(人生)の厳しさに立ち向かう“人の強さ”に勇気をもらった。
②について、ボクは『下妻物語』より凄いと思った。
これでもかこれでもかと不幸が続く“救いのないお話”なのに、
観終わったボクの心は“不思議な幸福感”に満たされた。
今にして思えば、あのラストシーンしかありえない。
♪曲~げて伸~ばして、お星さまを掴もう~
すでに観終わって半年以上経つが、今尚あのメロディが頭から離れない。

最後に、挨拶が遅れましたが、明けましておめでとうございます。
そして、07年も日本映画が元気でありますように。

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