肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『理想の女(ひと)』、観ました。

2006-05-03 19:35:23 | 映画(ら・わ行)

理想の女(ひと)【ZMBY-2620】=>20%OFF!理想の女(ひと)

 『理想の女(ひと)』、観ました。
ニューヨーク社交界の華として知られる若妻メグ・ウィンダミアと夫ロバートは、
セレブが集う南イタリアの避暑地アマルフィにバカンスに訪れた。夫に純粋な
愛を捧げるメグは、悪名高いアメリカ人女性アーリンと出会う。やがて囁かれる
彼女と夫の密会の噂‥‥。
 映画序盤は、ゴシップ好きのマダム連中がたむろして、あれやこれやと
人の噂話に明け暮れる。聞きたくないのに聞こえてくる、知りたくないのに
教えられる、何がそんなに楽しいか…。が、しかし、その醜くもおぞましい
光景は、実はオラが町でも日常茶飯事。でもって、現にオイラのワイフも
そんな“田舎暮らしのストレス”にナーバス気味。こりゃまた絶対、ワイフに
映画は見せられないなぁと思っていたが(笑)、終盤に向かうにつれて物語は
二転三転。霧が晴れるようにヒロインの誤解が消え、絡み合った謎が解けていく
様(さま)は思わず感動すら覚えてしまう。まさか序盤のドロドロした展開から、
こんなにも清々しい気持ちになるなんて…。(観終わった)今となっては、
是非ともこれはワイフに見せなくちゃ、という気になってきた。
 それにしても、映画は僅か93分の上映時間にして見所が満載。スカーレット・
ヨハンソンが華麗に着こなすクラシカル・ファッションの数々から、上品な
室内装飾、そしてアンティーク小物類まで…、優雅で贅沢な雰囲気をかもし出す。
そんな一方で、ユーモアたっぷり「男女の格言」に思わず“ニヤリ”。大人の
皮肉を込めた言葉の端々に思わず“ドキリ”。さりげない台詞の一つ一つにも、
溢れる“知性”を感じずにはいられない。いや、それ以上に、これだけ実のある
内容、これほど複雑な展開を、90分あまりの短時間にまとめ上げた“脚本家の
手腕”には脱帽だ。久しぶりに心の底から嬉しくなるような作品にめぐり合えた。
恐らく観終わって、既に結婚している人は、改めて自分の“結婚ライフ”を
見つめ直す…??、まだこれからという人は、新たに自分の“結婚プラン”を
練り直す…??、そんな女性映画の傑作、、これはかなりオススメです。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿