監督:堤幸彦
原作:浦沢直樹
出演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、石塚英彦、宇梶剛士、宮迫博之、生瀬勝久
『20世紀少年』、映画館で観ました。
ロックスターを目指していたが、今は実家のコンビニを継ぎ、失踪した姉の子供を
育てているケンヂ。同窓会で会った旧友から、「ともだち」と呼ばれる教祖が率いる
カルト教団が、ケンヂが子供時代に作った「よげんの書」とそっくりの怪しい事件を
起こしていることを聞く。その後、仲間の1人だったドンキーが殺され、事件の謎を
解こうとケンヂは立ち上がる。しかし、「ともだち」によって、テロリストの汚名を
着せられてしまい…。
淡いライトが照らすカーペットの上、長く伸びた通路を抜けるとそこは“満席の
映画館”の中だった。そもそも何故オレは今、こんな場所に??、普段ならTVドラマの
映画版やら人気コミックの実写版など見向きもせずにスルーしてきたじゃないの。
つまり、ことの次第はこうだ。その数時間前にまでさかのぼる―――、良く晴れた
休日の朝。今日は何の映画を観ましょうか。映画の時刻表を眺めながら、あれや
これやと想いを巡らせる。その時間もまた“映画の醍醐味の一つ”だものね。
で、やっと『デトロイト・メタル・シティ』に決め掛けていたオレに、ワイフが言った。
「ねぇ、知ってる?、『20世紀少年』って、フランスじゃあ物凄お~くリスペクトされてて、
ルーブル美術館のモナリザの前で会見したのよ」って。そりゃ、スゴイ。それに
初耳だ。そんな風に言われちゃうと今回観なきゃいけないような気になってきた。
よし、決まり。俄然観る気になってきたゾ。えっと回想録はひとまずこれくらいにして、
現実のリアルタイムの方へと目を戻しますと、ぎゅうぎゅう詰めに詰め込まれた
館内の座席に座るオイラを挟んで、左には仲むつまじい感じのおニイさんおネエさんの
カップルが――。あ~ぁ、オレとワイフにもこんなラブリーな時代があったっけなぁ。
一方、右の方角をみれば、何故かこの場に不似合いな、くたびれたおジイさんが
一人ポツンと座ってる。ところが、このジイさん、本編が始まると、暗闇でゴソゴソ
動き出し、おもむろに頭にかぶってた帽子を脱いで、ウチワ代わりにパタパタパタと
扇ぎ始めた。どうでも良いけど、そんなの他でやってくれ。あ~ぁ、気になって
仕方ねぇや。
そんなこともあってか、映画は5分、10分、30分と経過しても、なかなか物語へと
入り込めない。キレ味少ないギャグはお寒い限り、オレの失笑を誘うゼ。やっと
面白くなってきたかと思えばイナされて、ついに“ともだち”の正体が分かりそうに
なったかと思えばスカされて―――、それ以前に“9人の戦士”が9人である必要が
全く無いじゃんか。まぁ、このあたりは作品の性格上、“主人公の、あいまいな
記憶”ってのが根幹にあって、あえてここではそういう(それぞれのキャラが淡白で
印象に残らない)描写をしたとも考えられますが。とにかく、原作を読んでないオイラが
思うに、この題材は“2時間枠の映画”よりも“週1時間のTVドラマ”かなんかで
チビリチビリとやった方が向いてるのかなって。あ、作品自体の出来が良いとは
全く思いません。ただ、やっぱし“ともだちの正体”は気になるなぁ。それが
(製作者側の)手だと知りつつも、この結末は気になるなぁ。で、続編が出るのを
待ってたら、内容のほとんど忘れちゃうじゃないの。とにかくオレは待てないから、
マンガ喫茶に行って、続きを読むね。
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