出演:エフレン・ラミレッツ、ドワイト・ヨアカム、ホセ・パブロ・カンティージョ 、エフレン・ラミレッツ
『アドレナリン』、観ました。
殺し屋チェリオスはある朝目覚めると、宿敵ヴェローナに毒を注射されていた。
1時間で命を奪うという毒に意識が朦朧となりながらも、怒るシェブはヴェローナの
行方を追う。知り合いの医者に相談すると「体内にアドレナリンを出し続ければ、
毒の作用を止められる!」と告げられる‥‥。
これでもかこれでもかと「グロ」と「エロ」、おまけに「スラング」まで垂れ流しって
くりゃー、間違っても我が家の箱入り娘(3歳)にゃ見られねぇ(汗)。その晩、オレは
子供が寝静まった頃を見計らってそっと布団を抜け出し、こっそり隣の部屋の
テレビの前に陣を取る(笑)。さぁ、観始めると主人公はいきなり待ったなしの
青息吐息、オレは訳も分からず“物語の中枢”へとほっぽリ出された。寝込みを
襲われ、毒薬を打たれた主人公が、その作用を遅らせるには体中のアドレナリンを
活発化させ、興奮し続けなければならないという、いわゆる“シチュエーション型
アクションムービーの典型”だ。ところが、主人公の、このイカれポン助は、時と
場所をわきまえず、はたまたその手段も選ばずして、ただ本能の成すがままに
行動を起こすもんだから、さぁ大変。道行くアラブ人のタクシーを強奪し、ショッピング
モールのエスカレーターに突っ込むわ、病院の医者を脅して高圧の電気ショックを
掛けさせるわ、スクールバスに乗った女子学生の面前で白昼堂々のプレイ(?)に挑み、
獣となって“成功の雄たけび”を上げるのだ。そしてトドメは、銃弾の乱れ飛ぶ
“決死のトライヴ”の最中、助手席のカノジョに自分のナニをナニしてもらって
天に向かって昇天する(笑)。行くゼ、下ネタ街道一直線ッ!!、どこを取ってもどこを
切っても“有害映画の金太郎アメ”(笑)。もうココまできたら、道徳とか、良心とか、
正論など論じること自体がバカバカしくなってくる。その瞬間、隣の部屋でかすかな
寝息を立てながら眠っている娘の顔が脳裏を過(よ)ぎり、オレは思わず“大きな
罪悪感”に苛(さいな)まれる。結局、その後映画はどこまでもテンション高く、
極限まで上り詰めた後、風船が破裂するかの如く、一気に急降下してしまう。
落下していくスピードの中で主人公の男は、これまでの“急ぎ過ぎた人生”を
振り返る。その、身を任せるように落ちていく様は、自分が犯した“罪のすべてを
清算”しているかのよう。畜生ッ、ヤラれたゼ。最後の最後にして“センチな気分”に
させやがる。こんな気持ち…、バカ映画にしちゃ上出来だ。
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