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今日の筆洗

2022年10月13日 | Weblog
漱石の『吾輩(わがはい)は猫である』の中に「行徳の俎(まないた)」という表現が出てくる。江戸時代、千葉の行徳ではバカ貝がよく採れた。だから「行徳の俎」は「バカですれている」というシャレになる▼もう一つ、地名を使った言い回しを。「葛西の火事」。これで「やけくそ」の意味になる。江戸川区の葛西には江戸時代、農家にとって貴重な下肥を集めて販売する「肥宿」があったそうで、そこが火事になると…、もう説明はいるまい▼ウクライナでのロシアの最近の冷酷なやり方を見るにつけ、プーチン大統領はいよいよ、「葛西の火事」ではないかと不安になる。首都キーウをはじめ、全国各地で容赦ないロシアのミサイル攻撃が続く。現地が心配である▼今回のミサイル攻撃についてロシア側はクリミア半島とロシアをつなぐ唯一の橋が落とされ、その報復と説明しているが、最近のウクライナの巻き返しに対する焦りの表れか。民間人の犠牲もいとわぬ無差別攻撃が許されるはずもない▼気になるのは「葛西の火事」の行き着く先。自制心を失いつつあるロシア側が追い込まれ、どんな行動を取るか。核兵器という口にさえしたくない言葉も浮かんでしまう▼なりふり構わぬロシアに対し、国際社会が今こそ力を合わせ、早期の侵攻中止に導きたい。例の地名の軽口でいえば、「九州の入り口」=モジモジ(門司)していても始まらない。
 

 


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