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今日の筆洗

2020年02月13日 | Weblog

 旧約聖書の「出エジプト記」で、神は十の災いを地上にもたらしている。その一つはイナゴである。<地は暗くなった…全土のどこにも緑のものは何一つ残らなかった>と大量発生がえがかれている▼描写を思わせるような映像や写真がアフリカ東部から届いている。砂嵐のように飛び回る群れが草原を覆い植物に群がっている。新型肺炎の流行が、アジアを中心に深刻化する中、いくつかの国で大量発生したバッタの害が拡大中という▼非常事態を宣言したソマリアなどで、この二十五年で最悪の被害、ケニアで七十年ぶりの大きな被害という。中東などにも拡大しているようだ▼約二千四百平方キロにもなり、ルクセンブルク一国に匹敵する広さを占める群れもあるそうだ。群れは日に数十万トンもえさを求めて、高速で移動するという。被害は飼料用作物に多く出ていて、今後いっそうの被害拡大がおそれられている▼降水量の増加などで大量発生に向いた環境ができているのが理由ともみられる。気候変動との関係は定かでないが、インド洋で起きている水温の変化との関連を指摘する声もあがっている。オーストラリアの大規模な山火事にも関係しているという現象である▼地球の変調を思わせる出来事がいろいろな場所で地を暗く覆っているようだ。力を合わせて乗り越えなければならない災いの多さを思わせる年である。

ケニアでバッタが異常発生 空と木々を埋め尽くす(20/01/20)

10の災い(出エジプト記7~11章)

 

1.血の災い
彼は杖を振り上げてファラオとその家臣の前でナイル川の水を打った。
川の水はことごとく血に変わり、川の魚は死に、川は悪臭を放ち、エジプト人はナイル川の水を飲めなくなった。

 

2.蛙の災い
アロンがエジプトの水の上に手を差し伸べると、蛙が這い上がってきてエジプトの国を覆った。

 

3.ぶよの災い
アロンが杖を持った手を差し伸べ土の塵を打つと、土の塵はすべてぶよとなり、エジプト全土に広がって人と家畜を襲った。

 

4.あぶの災い
エジプトの人家にも人が働いている畑地にもあぶが満ちるであろう。

 

5.疫病の災い
なおも彼らをとどめておくならば、見よ、主の手がはなはだ恐ろしい疫病を野にいるあなたの家畜、馬、ろば、らくだ、牛、羊に臨ませる。

 

6.腫れ物の災い
かまどのすすを両手にいっぱい取って、それをファラオの前で天に向かってまき散らすがよい。それはエジプト全土を覆う細かい塵となって、エジプト全土の人と家畜に降りかかり、膿の出るはれ物となるであろう。

 

7.雹の災い
今日までかつてなかったほどの甚だ激しい雹を降らせる。(中略)野に出ていて家に連れ戻されない家畜は、人と共にすべて、雹に打たれて死ぬであろう。

 

8.いなごの災い
いなごが地の面をすべて覆ったので、地は暗くなった。いなごは地のあらゆる草、雹の害を免れた木の実をすべて食い尽くしたので、木であれ、野の草であれ、エジプト全土のどこにも緑のものは何一つ残らなかった。

 

9.暗闇の災い
モーセが手を天に向かって差し伸べると、三日間エジプト全土に暗闇が臨んだ。
人々は、三日間互いに見ることも、自分のいる場所から立ち上がることもできなかった

 

10.最後の災い
主はこう言われた。真夜中ごろ、わたしはエジプトの中を進む。そのとき、エジプトの国中の初子は皆、死ぬ。王座に座しているファラオの初子から、石臼をひく女奴隷の初子まで。また、家畜の初子もすべて死ぬ。大いなる叫びがエジプト全土に起こる。

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