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今日の筆洗

2018年01月05日 | Weblog

 ジョージ・ウェアさん(51)が高校を正式に卒業したのは、十年前のことだ▼西アフリカ・リベリアで過ごした少年時代は貧しく、放課後に菓子を売り歩いて家計を助けたが、学業を続けることはできなかった。だが、彼は「ジョージ国王」と呼ばれるようになる▼サッカー界の名将ベンゲル監督に見いだされ、欧州の名門チームで抜群の存在感を示した。自陣内で拾ったボールを一人で八十メートル余もドリブルで運び、そのままゴールに突き刺したこともある。国際サッカー連盟の最優秀選手にも選ばれ、「キング」と称された▼しかし二〇〇五年に母国の大統領選に出馬した時に投げ付けられたのは、「まともな教育も受けていないじゃないか」との言葉。だから高校に入り直し、学位や修士号も取った。そうして大統領選に挑み直し先日、当選を果たした▼鮮やかな逆転ゴール…ではあるが、リベリアの現実は余りに厳しい。十四年間続き、二十七万人が殺された内戦。四千八百人余の命を奪ったエボラ出血熱の流行。ウェアさんがそうだったようにまともに学校に行けぬ子も多い。その国をどう立て直すか▼「サッカーのいいところは、うまくいかない時に非難を一身に受けるのは監督というところ」とは、名ストライカー、ゲーリー・リネカー氏の言葉。かつての名選手ウェアさんは、一国の監督としてキックオフの時を迎える。