事故から一カ月が経過しました。診断の全治一カ月の通り、一通りの日常動作はできる
ようになりました。救急で収容された病院に最後の診察に行くと、レントゲン撮影したの
に外科の先生は過去のCT画像を見て解説してくださりました。それによると、完全に治る
にはこれから4~6カ月はかかるという事でした。
入院時から感じていたことは、病院は混乱しているという事です。こういうご時世です
から、病床や医師の数を増やして対応しなければならず、明らかに平均年齢の低下が見ら
れます。しかし私の回復具合は順調なので、その辺は結果で評価するしかないでしょう。
肋骨の接合は順調で、入院時は微動だに出来なかったのが今では自力で起き上げれて、
普通に歩行したり自転車に乗ったりできます。そのままなら良かったのですが、骨折特有
の問題があっていまだに苦痛を受けています。
人間の骨は、折れた所を接着すると言うのとは少し事情が違っています。接合部は一旦
元の状態に戻ってもそこで止まるわけではなく。延びたり盛り上がったり曲がったりしま
す。手足のようなまっすぐな部位ならば添え木やギブスで固めてまっすぐになるようにで
きますが、肋骨の場合は全く事情が違うのです。
医師から説明を受けたわけではないのですが、骨が接合するにつれて肋骨が盛り上がっ
たり変形したり動かなくなったりする部分がでてきました。肋骨は肺の周囲にあって奇麗
なループを描いており、呼吸とともに常に動いています。内側から外側へ広がって元に戻
るという運動を始終繰り返しているので、元通りの接合自体が難しい訳です。
それで、一カ月たったあたりから別な痛みがでてきたのです。例えると木や草が成長し
て上にある物を押しのけるように肋骨のループを押し広げている様なのです。これに対処
する方法は一つだけあって、深呼吸して肺を膨らませ肋骨にかかった応力を逃す事です。
これが日常的に何度もあって苦しい。折れた時の痛みとはまた違った痛みがあります。
おそらくそんな苦闘を4カ月も続けていれば、肋骨は元の機能を取り戻すのでしょう。
現在の肺活量は目に見えて落ちていて、自転車でスピードを上げても酸素不足に陥るので
全く振るいません。(自転車は修理できましたが少し曲がっていて危険です。)
他に左腕を動かすと周囲の筋肉を引っ張るので、肋骨も引っ張られて痛みます。寝る時
はうつ伏せか仰向けしかできずとても快眠とはいきません。しかしこれらは些細な事なの
で、回復するのは時間の問題でしょう。
他に入院時に自力排尿ができず麻痺が心配されましたが、程なく回復しました。ED等の
症状もなく安心しています。
現在日常的な動作はできるだけ普通にするようにしていて、痛み止めも飲んでいません。
これは肝臓への影響の方が心配だからです。
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