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 自転車の修理 25 ボトムブラケットの分解 

2020-12-13 20:35:01 | 日記・エッセイ・コラム
  
全てのボールがスペーサーから外れていた

 本日はボトムブラケットの分解とベアリングの交換をしました。
数回前のブログに異音がすると書いたのですが、原因はやはりベアリング周りのトラブル
でした。右ワンが固着してオリジナルの部品を交換できずにいるのですが、摩耗して内径
が広がっている事が根本的な原因のようです。ベアリングのボールを等間隔に保つための
スペーサーが1年の間に押し広げられ、ついにはワン側へ接触するようになったと言う事
のようです。
 グリースを注入することで音が一時的に緩和するのはそのせいで、ボールのみを使って
いれば音の問題は出ないはずです。その昔はワンにグリースを塗ってボールを張り付けて
組み立てていたと言いますから、その方法でも問題はないはずです。
 しかし、先日買ってきたベアリングのボールのセットを良くチェックすると、ボールが
11個あって従来品より2個多い事が分りました。外形寸法が変わらずボールが増えてい
るのですから荷重を分散する改設計でこうなったと考えられました。そこでその改良品を
問題の右ワン側に使い左側は従来通りの9個の状態で様子を見てみることにしました。
 今後、問題の右ワンを自分で交換するか、自転車屋さんに持ち込んで交換するか、ある
いは新システムのボトムブラケットに交換してしまうかの選択肢があります。

   新型はボールが11個ある
 スペーサーは原型を保っていたが周囲に擦れ跡があった

 ボトムブラケットの分解自体は工具をそろえていれば、そう難しい物ではありません。
問題は組み立ての時で、ペダルのクランクをクランク軸に圧入する作業があります。50
cmくらいある工具で大の男が体重をかけネジを押し込む作業をしなければならないわけ
ですが、それが今の私の体では恐ろしく難しく不完全に終わるおそれがありました。
 クランクの圧入が不十分だと1年くらいで脱落してしまうので、出先から押して帰る事
になってしまいます。この作業は僕の体が全快したらやり直す必要があります。

   前輪軸の洗浄 ライターオイルで汚れを落とす

 さて、事故によって壊れた車体を治すにあたって、どう言うぶつかり方をしたのか解明
する必要がありました。当たり所によってはフレームが損傷して全損という事になるので
買い替えなければならないのです。しかし、前輪とフロントフォークをチェックすると、
自動車の正面に前輪がぶつかって変形すると同時に外れ、回転しつつ着地した時にフロン
トフォークが反対方向へ曲がったとわかりました。
 MTB仕様のフレームはおそろしく丈夫に作られていて変形は免れたようです。もしこれが
ロードバイクなら一発で曲がったはずです。

   
 家具のパイプ    分かりにくいがフォークにずれがある パイプで曲げる

 そこでとりあえず動けるようにするため、前輪を以前使っていた物に付け替えフォークの
曲がりを出来得る限り矯正することにしました。方法としては家にあるパイプと公園の遊具
を使って曲げるというものですが、前述のように僕の体が不完全なので限界があります。
 車軸の左右ずれはなんとか治せましたが、水平方向のずれはフォークが根元から曲がって
いてだめでした。これは交換するしかありません。
 現在代替品をそろえていますが、軸の問題がまだ残っているので交換は少し先になりそう
です。

  
正面から見ると目に見えて曲がっていて危険だ
コメント
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