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メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

コミティア120に参加しました

2017-05-06 23:42:54 | 同人誌
 本日はコミティア120が開催され、5360余りのサークル参加がありました。私も新刊
を作って参加し、前回の倍くらいの売り上げがありました。

 発売なった「戦車サスペンションの本 Ⅱ」ですが、今回は増ページとなったものの値
段は据え置き、Ⅰ・Ⅱセットで割引販売という方法をとりました。Ⅰの書店での売り上げ
に陰りが出てきたので、イベントでの売れ行きを心配しての処置、並びに初めて当ブース
を訪れてくださる方々に配慮したものですが、ゆくゆくは合併号にすることも視野に入れ
ています。
 サス本Ⅱは、ほとんどすべての記事とイラストを新規に書き下ろし、ブログからの転載
はしませんでした。Ⅰの方がブログの内容をまとめるという形で出たのに対し、Ⅱは足り
なかったその後の歴史に関して補完することを目指したものなので、そもそもの成り立ち
が異なります。
 そんなわけで引用がメインだった前回と違い、今回は大量の記事を書く事と、資料の読
み込みおよび足りない資料の収集から始めました。こういう記事の書き方をすると、途中
で新しい疑問や派生する部分や予想しなかった展開などがある訳で、フレキシブルに対応
することが求められます。そういう意味では定番の記事等はすでに最終的な帰結が分かっ
た上で書く事ができるので、文章の構成が楽だと思います。
 資料を読み始めて困ったのは、90年代以降の比較的新しい資料にはサスペンションに
関しての記事が乏しいということです。80年代まではサスペンションに新規性があった
のか盛んに取り上げられているのですが、複合装甲や120mm砲が登場したあたりから
記事のウェイトが攻・守の方へ移ってしまい、酷いときは1冊の本の中に数行しかサスペ
ンションの記事がないという具合でした。そこで古本屋で昔の戦車専門誌を買い漁っては
読むという事をしました。それらの本は既に打ち捨てられ人の関心を引く事もなく、値段
も数百円という具合だったので砂金堀りのような心境で探し回りました。
 幸い、日本の油気圧サスペンション開発について詳しい記事見つけることができ、時間
的にぎりぎり間に合わせることができたのです。しかし、やはり不徹底な部分も多く、特
に図解に関しては殆ど手につかなかったのは残念なところです。
 写真や図面は著作権を回避するのにハンド・トレースという方法を取れるのですが、図
解に関するイラストは最近になって新規に書き起こされたものがほとんどで、それをトレ
ースするわけにもいかないのです。この場合、自分で1から下書きを書き起こしクリンナ
ップするため、手間が二倍三倍になってしまうのです。

 あと、今回は終盤の3日程で編集作業をしたため、その段階で書き加えた図版の解説に
誤字が相次いでしまいました。ガリ版の時点で気が付いたのですが、校正している時間も
なく既に印刷に入っていたので、誤字の訂正表をコピーで差しはさむという方法をとりま
した。
 今回も印刷所に入稿した後、コピーペーパーを作りました。コンビニのコピー機が進化
してくれたおかげで印刷が楽になり、USBメモリーにJPEGで保存しておくだけで気
軽に両面コピーができます。サス本Ⅰを増刷した分のペーパーを増刷するのも、コピー機
上の操作で済んでしまい、朝方の15分程の時間でできてしまいました。これは助かります。
 
 先ほど、ブースに来て下さったお客さんから、日本の合成ゴムについて情報をいただき
ました。なんでもゴム中の水素を塩素に置換する加工を日本はできなかったそうで、これ
が戦中に不完全な耐油性しか実現できなかった理由の様です。
 折角の貴重な情報なので、何らかの機会に形にしたいと思います。

 今後は、サス本Ⅱの書店出品と配布作業を行います。またネット通販に関しても早期に
別の販路を決めないといけませんが、まだ手を付けていない状態です。
 ニュースによれば、ネットによるコミックの売り上げが紙のコミックを抜いたそうで、
今後はスマートフォンで漫画を読む時代になるのでしょう。サス本のような解説本をスマ
ートフォンで読めるものかどうはまだ半信半疑ですが、ネット販売には注文を受けたら紙
に印刷して宅配するサービスもあるそうなので、そのあたりが適当ではないかと考えてい
ます。
 帰路に秋葉原ブックタワーによった所、サス本Ⅱの発注を受けましたので、再編集と第
二刷に向け動きます。 

「戦車サスペンションの本」のオンライン販売
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 首のリハビリはうまくいったようで、制作中頭痛が起きたのは2回ほどでした。頭痛が
起きそうになったら顎を引くようにすると脊髄の圧迫を回避できるらしく、今後は頭痛に
悩まされることは少ないと思います。ただし脊髄の変形が治らない以上、頭痛の脅威は去
ったとは言い難いのでリハビリは継続します。また、顔面と側頭部の痛みはなくなっても
首筋から後頭部の痛みはなくならず、ここは別系統で痛んでいたのではないかという疑念
が湧きます。つまり、元々二つの頭痛の複合だったのかも知れないのです。

 足のむくみに関して、徹夜をして印刷所に原稿を納入するまでは何事もなかったのです
が、その直後なにかの拍子にむくみはじめ今では収まっています。シナモンの効果があっ
たのかどうか良く分からないのですが、睡眠を正常にとることの方がむくみ防止になるの
ではないかと思います。
コメント
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