今年を振り返って２０１７

　色々変化があった年であることは皆よく分かってはいるのに、何が変わったか明確に示
すのが難しいというのが今年の変化だったと思います。やはり、目に見えた生活の変化が
それ程なかった為、話題としては何があったとか言えても他所事の様な感じなのでしょう。
しかし、そんな積み重ねが何かのきっかけで大きな変化になるのではないかと思います。

　例えば、大きなイベントが起きる。今まで依存していた物事が禁止される。あるいは何
か今までにない力の元ができて皆がそれを求めるとか逆に逃げ出すようになる。そうした
変化は人間が移動したり物質的な変化をせざるを得なくなるものです。
　今年を概観すれば、オリンピックが迫ってきたり、隣国との軍事的な状況が危うくなっ
て来たり、外国人観光客が増えてよく見かけるようになったり、何かと世界を意識する様
な変化はありますが、まだ決定的な変化は先送りされているようです。

　来年とかあるいは年号が変わったらその決定的な変化があるのかといえば、そんな事は
ありません。残念ながら僕は預言者ではないので、偶発的な出来事までは予想は付きませ
んが、テクノロジーの進化が徐々に進み、世代交代が進み、人間の価値観の変化が進み、
歪みが蓄積された時に偶発的な出来事が起こると、人々が認知する変化が起こるわけです。

　だから既にその下地はできていますが、目に見えた変化が来るのか、来るとしたら何時
来るのかと言った保証は何もないのです。出来ることはその時への備えでしょう。確実な
事と不確実な事の区別は必須です。確実な事を押さえつつ不確実な事でも少しずつ選んで
行かねばなりません。そうしないといざという時変化について行けないからです。

　いささか抽象的な事で申し訳ありませんが、これが今年の概観です。私もできれば来年
を新しい変化の年にしたいです。