T.N.T.-SHOW

メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

今年を振り返って2018

2018-12-31 23:52:13 | 日記・エッセイ・コラム


 年末も押し迫り、また今年の概観など書く時期になりました。
去年の今頃の時期では隣国の軍事訓練の話で持ち切りでしたが、年が開けると直ぐに雪解
けムードになり、今年戦争が起きるかもしれないと言う心配は杞憂に終わりました。
 これは隣国の首脳による巧妙な戦略だった様で、その本意は分裂した国家を再び統一す
る機運を持ち上げるためのものだったようです。しかし、この関係で極東の緊張が高まり、
今年の年末は日本の軍事費が過去最高になると言う顛末となりました。
 現在日本は大変な好景気だそうですが、私には今一つ実感あありません。しかし、街の
様子から察するに悪くはないと言う感じはしていますし、会社では人手不足が続いている
事を考えると景気がいいと言うのは本当だと思えます。
 ネット上の知人の話では、来年には不況に転じるので今年の内に身の振り方を決めてお
いてよかったと言う事でしたが、オリンピックまでまだ2年あるのにもう景気失速なのか
?と言う感じでこの情報も今一つ実感がありません。過去の事例、バブル景気の頃を振り
返ってみますと、もっと長続きするはずの好景気を引き延ばすことに失敗した日本経済の
まずさが指摘されています。それでいうと、今回の好景気もやはり長続きしないのではと
言う不安がよぎります。 



 オリンピックの後に大阪万国博覧会が再び開催されると言うニュースが明るい話題とし
て報じられましたが、今更万博をやっても儲からないという意見も散見されます。私的に
は万博というイベントに具体性がないことが気にかかります。
 前回の万博では会場が未来の生活の大展示場と化したと言いますが、そうした未来像が
示す所にどれ程の希望を託せるのか?という現代の価値観の変化があると思います。物質
的な豊かさが極限まで来ている事は周知の事実ですから、これ以上の幸福を示すには文化
的な問題へ分け入って行かなければ未来は見えてこないのでは?と思えます。そして、そ
う言う事ならネット上でも十分事足りてしまうようにも思えます。
 要するに、普通の当たり前の生活で幸福を感じている世代に、もっとカタルシスがある
生活を煽った所でエンターティンメント以上の意味はないのではないかと思えるのです。



 するとこの先、この国は下降線をたどるのか?と言うと、これは海外との関係から図る
しかないように思えます。まず日本の人口が減少して外国人の労働力に頼らないといけな
いのは当たり前のことで、先日国会で外国人留学生に関する決議がなされました。
 外国からの旅行者が増えているのも事実ですが、これらは移民が増えていることを指し
ているわけではなく、日本はまだまだ閉鎖的であることを続けるように思えます。
 アメリカのトランプ政権によって外交関係が混乱しているという評価があり、中間選挙
によって再選されたものの、今後も日本に関して良い材料になるとは言えない不安定な状
態だと思います。今は上がり調子に違いない日本も、今後舵取り次第で波を乗り切るか、
あるいは波に飲み込まれるかが決まる訳です。



 おそらくそれは個人に関しても同じで、来年の身の振り方次第でその後の流れが決まっ
て来るように感じるのですが、具体的にどうかと言うとそれは個人個人で異なる事ではな
いかと思います。
 私自身は是非ともクリエイティブな仕事に戻ってまともな人生を取り戻したいと思って
います。
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コミック・マーケット95に参加しました

2018-12-31 21:16:05 | 同人誌


 本日はコミックマーケット95の3日目が開催され、私も新刊を作って参加しました。
新刊と言っても戦車サスペンションの本のⅠ~Ⅲをまとめて「戦車サスペンション百科」
と名を改めた本を作ったのです。サス本は当初、350円でイベント販売していましたが、
採算ラインギリギリで書店での販売を切っ掛けに500円+税とし、コミケでは参加費用が
高いこともあって400円としていました。サス百科は三冊を一冊にまとめた上で1000円と
かなり割安感のある価格設定ですが、それぞれのサス本に重複しているページ(表紙や
目次・前書き後書き付録)を一つにした分が浮いて、90ページに収まるという目論み
がありました。
 印刷の関連で8の倍数である88ページと言う事になり、目次を見開きにして各章に
扉を挿入したために、実際には省略する記事も出てきました。コミックのStopGapと戦車
に直接関係のないシトロエンの見開きを省き、代わりに日本戦車に関する追加研究を数
ページ挿入し、記事を組み替えたり文字サイズを詰めたり、工夫を重ねてなんとか形に
する事が出来ました。
 記事の組み替えによって、一つの話題をできるだけ見開きで閲覧できるようにした他、
時系列的に無理のない流れと国別記事の集中を心掛けたのですが、凡ミスがかなりあっ
て少し残念な出来になってしまいました。



 初版とあって、書店納入分も見越して少し多めに刷ったつもりでしたが、昼過ぎ頃に
はあっさりと完売してしまい、まだ売れる勢いだったのは驚きました。毎回、「コミケ
ってすごいわー」「コミケって怖いわー」という感想しかない圧倒的な物量です。初版
にはコミックをコピーのペーパーで挟むと言う事をしていますが、今回は4ページに増
量して挟むことにしました。しかし時間が押して作業と売り手の競争になり、最後には
間に合わなくなってしまってお客さんに待たせる始末です。売れ数のカウントも、パソ
コンを開いていると作業スペースがなくなるので手描きの正の字で対処しました。
 帰りに書泉ブックタワーさんによって見本誌を届け、すぐに発注を受けたので年明け
早々に増刷します。御迷惑をかけた方々申し訳ありませんでした。ブースに寄って下さ
った方、又本を手に取って下さった方々、そして買って下さった方々、ありがとうござ
いました。今後ともT.N.T.SHOWをよろしくお願いいたします。



 新刊は良く売れたものの、既刊のサス本Ⅲは程々の売れ行きしかなく、総集編が横に
ある関係もあってⅢはいらないけどサス百科を買う判断の方がずっと多かった印象です。
Ⅰを電子書籍化し、Ⅱを廃刊してサス百科に吸収させ、Ⅲの販売を来年いっぱい続ける
という戦略ですが、Ⅲの在庫が一年で無くなってくれるかどうかは神のみぞ知ると言う
ところかもしれません。ところが今回、関西から来たらしき年配の方が、机に出ている
分だけ売ってくれと驚くべき注文をされ、さらにもう一回やって来て同じだけ買って行
かれるという夢のような場面に出くわしました。私にとっての福の神様です。彼は、そ
の本を他の仲間に持って行って代金をもらうような事を言っておられましたが、一体ど
ういった素性の方なのか…失礼に当たるので訪ねませんでしたが、まことに貴重な体験
となったのでした。
 こうした幸運やハプニングは別にして、実力で本を売るにはこれからも何らかの形で
軍関連の解説本を継続する必要があります。一方でコミックにも力を入れていきたいと
いう考えに変化はありません。そうなると、おのずとミリタリー関連のコミックへと舵
を切らざるを得ないのではないか?と思えてきました。これに関してはまだインスピレ
ーションの域を出ていないので、実現するには具体的な方策を考えなければいけません。



 今年は何かと忙しい年でしたが、来年はどうなるのでしょうか?今年の概観に関して
は項を改めます。
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