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メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

アパートの問題

2015-05-16 01:51:15 | 日記・エッセイ・コラム
 東京に上京してから25年ほど、何回かの引越しを経て現在に至るわけですが、どの住居
でも必ず近隣との問題があります。安賃貸なので問題があるのは当たり前と誰もが言うの
ですが、しかしだれもが安心して居住したいと思っていることには変わりないわけで、そこに
妥協点を見出して地道に解決を計るしかない、というのが私の人生経験になりました。

 今年のはじめごろから空室だったアパートに相次いで入居がありました。集合住宅での
問題は、いままで一戸建てに住んでいた人がそこから抜け出た開放感からはしゃぎすぎた
結果、従来の住人に迷惑がかかるというというものがまずあります。また、壁一枚隔てて
他人が住んでいるという圧迫感に耐え難いものを感じる人もいるようです。
 こうした問題は時間がある程度解決するものです。何ごとも慣れというものが必要です。
しかし、新しい環境になじめない人もいますし、そもそも一人暮らしができない人もいる
ものです。
 こんな部分から様々な問題が派生してきます。
 友人や親族を呼び寄せて寂しさを紛らわせるくらいならまだいい方で、隣人が何をして
いるか知りたがったり、大きな音をわざと出して関心を引いてみたり。いずれも共同生活に
適合できなかった為に起こす行動ではないかと思います。
 そんな部分を研究した心理学もあるかもしれないので、この話はこのあたりにしておき
ましょう。何を言いたかったのかというと、うちで起きている問題はそれぞれに説明の付く
もので決して特殊なものではなかったということです。おそらく民事訴訟の事例等にも
飽きるほどたくさんの類似した判例があることでしょう。

 ただ、6年ほど前に下階に入居した某社の事務所との関係は、大いに疑問に感じてしまっ
たので、日記を書く気になったのです。
 その事務所には聞けば万人が覚えのある某社の系列会社が入居しています。そこに一人の
職員が毎日出社してきて仕事をこなしています。普通のアパートでもよくあることで、これ
自体も問題ありません。その他、その職員が業務をこなす上で必要と思われる点があり、
もっともな説明もあったので話し合いの後妥協しました。
 これに関して、以前このブログにも書いた自転車の盗難がからんできます。妥協をした
がために自転車の盗難を許してしまったという流れがあり、私は職員がどのような態度に
出るのか注意していました。火災保険によって自転車の損害が補填されるとわかったので、
下の事務所にサインを求めに行きました。盗難時にもっとも近くにいた第三者証人という
名目でしたが、職員は私に請われるままサインをしました。
 その場では、私は職員の責任には言及せず、むしろ丁重に頭を下げサインをお願いした
のです。職員の頑強な性格を分かっていたので用心したのと、もし道義的な責任を感じて
いたのであれば何かしら様子に出るのではと考えたのですが、職員の態度はサインをして
やったといった感じのもので、なにか異様なものさえ感じました。

 それから4年ほどがたっていますが、職員の性格には何の変化もなく、仕事の為に押し
通るといった一貫した姿勢があります。
 私たちはこのアパートに居住して家財財産を置いて寝起きし、仕事や人付き合いの事で
四苦八苦し、人生の内の何年かを刻んでいます。ところが、そこに初老の頑固な上司が
ひっついていることに今日突然気がついたのです。
 理屈で考えれば別に何の問題もない事ですが、私はこの違和感が何なのか考えこんで
しまいました。
 その職員は自分の(おそらくは平和な)自宅から毎日やってきてアパートを仕事場として
取り仕切り、私には部下に対するような態度で接する。挨拶がないからと苦言を呈し、それ
は某有名会社の系列の職員が一般の人に接しているとはとても思えない。
 営業を経験していない技術職とか、あるいは位の高い管理職とかは、そうした物だと言う
意見もあるかもしれませんが、私は私の人生に、入社した覚えもない会社の上司を招く気
は一切ないのです。
 
 そうやって考えているうちに、この職員に直接何か言うのは筋違いだという点に気がつき
ました。ここへ仕事をしに来ているわけですから、苦情があればその職員の上司か親会社に
申し立てるのが真っ当な方法だと思うのです。有名会社グループですから私の苦情の一つ
や二つ聞いてくれるはずです。(要望が受け入れられるかどうかは別な話ですが。)

 この問題に関する進展は、おそらくこのブログにはもう書きません。書くとしたら創作
の中で差しさわりのない形で書きます。
コメント
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