- ガングレイヴO.Dというゲームで描いた背景画を紹介します
● 礼拝堂
敵であるドンの邸宅の中の一角にある礼拝堂です
この設定を描く前に打ち合わせで祭壇を華美に描かないよう再三釘を刺されました。
なぜなのか わかりませんが、当時僕が宗教を研究していた事が向こうに伝わっていた為
と思われます。
僕の宗教の研究は創作と宗教の関わりを探ったユング心理学に元付くものでしたが、
一部の人間には怪しげな新興宗教に侵されているように見えたのでしょう。もちろん
それは向こうの杞憂で、この絵は一発でOKが出ました。
設定的には面白みがないもので、外国の教会にはよくある説教台と信者の座る長椅子
が並んだステージになっています。
● 病院入り口
玄関前広場ですが、ここを舞台にパワーローダー(と発注されたパワードスーツ)と戦う
ステージになりました。いわゆるバリアフリー構造になっていて段差がなく、パワードスーツ
のローラーダッシュの障害にならないように配慮してあります。
この奥にあるのが展示室ホールです。
● 展示室ホール
円形の展示室は天井がガラス張りになっており、一部を突き破って入って来る
クモ型の戦闘ロボットとの戦闘ステージになっています。 玄関側が石畳、周囲が
板張りになっていてこの建物の出入り口であることも表現しています。
クモ型ロボットはホバーと逆の原理で壁面に吸い付き、車輪で高速移動します。
実際の戦闘がどんなものだったか想像するしかないのですが、おそらく攻○機動○
のようになったと思われます・・・
● 食堂
何の変哲もない食堂です。マフィアのファミリーが会食をする場所であり、ここも
戦闘のステージとなっています。
さっぱりとした清潔さを感じさせるのが難しかったのですが、イタリアンマフィアの
ドラマの舞台となる地中海の邸宅が、白壁で建てられていることを思い出し、そのよう
に描きました。
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この仕事の最中、階下の女性から音による嫌がらせを連日に渡って受け苦しい仕事
であったことを覚えています。
彼女の奇行は、国道の拡張工事によってアパートを立ち退くまで続き、仕事の障害
となりました。世間的にどうかは知りませんが、この時の経験から私は女性ストーカー
による執拗な行動は最も厄介なものと考えるようになりました。