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自然を愛して

田舎暮らし

伊東深水展

2012-02-26 16:13:59 | Weblog
          
         美術館の垂れ幕 (作品 晴日)
1月2日~2月13日まで島根県立美術館で開催されました伊東深水展に2月11日に行ってきました。
何かと忙しくして諦めようとしましたが、初期の作品、代表作の大作、版画、スケッチなど約100点が
展示されると知ると雪の降らないギャラリートーク(学芸員による作品説明)のある日を選び出かけました。
伊東深水(1898~1972年)は美人画家で朝丘雪路の父であると言うことを知っているくらいで作品はあまり観てなくて
足立美術館、山種美術館の図録で作品を知るくらいです。学芸員さんの説明によりますと華やかな健康的な女性像を
描く画家と知られ、優れた足跡を残した近代を代表する日本画家だそうです。
13歳で鏑木清方に入門、夜学に行くため月謝を免除してくださった師に恩を応えるため夢中で絵筆を運んだそうです。
理想化された美人女性像を描くばかりでなく、同時代の社会で多様化する女性像を真正面から捉えようと挑み続けたそうです。
それを物語る作品が多数あり充実した一日でした。

好きな作品
◆椿(1920年制作)
藪の中の様子を低い目線で切り取り、差し込む光の存在を一輪だけ咲いた赤い花や、煌く小川の流れを点描で表されています。
墨のタッチによる雪や幹の質感や陰への群青を使用した手法が印象的でした。(六曲屏風)
◆指(1922年制作)
当時から話題を呼んだ美人画家としての出世作です。切手の原画にも用いられ、お馴染みの方も多いと思います。
指輪を見つめる至福の表情や所作には、新妻の一面が捉えられています。
肢体は黒の薄物を透かす濃淡に存在感を与えられとても魅力を感じます。
鼻緒の青色や腰紐の赤の色遣いは、細部にまで行き届き創作上の冴えを感じさせているそうです。
◆鏡獅子(1934年制作)
六代目尾上菊五郎による「春興鏡獅子」に感動して制作された作品。
大奥の正月鏡開きの日に舞を披露する腰元弥生が名匠の魂をこもる獅子頭の魔力にとり憑かれそうになりながらも
逃げようとする葛藤の場面を描いています。
獅子頭を持つ右手があんなに頭上に挙げるはずはないのですが、鬼気にひかれまいとしている女の気持ちを
出すために描かれています。裾の翻っているのもリズカルな感動を持たせるための手段だそうです。
着物の地色、蘭の花模様が上品で好きです。
◆海風(1942年制作)
風を受けて浜辺に立つ美人の姿が仏像を思わせます。仏画の品格や清浄さがあり、どっしりと踏みしめた脚の安定感や
仏像の手足の童子を思わせるふくらみなど、仏画から学ぶところが多く、顔は月のように朗らかで、身体は艶満の中に
気高い強さがあるそうです。今までの美人画と違った感じを受けました。
◆吹雪(1946年制作)
上村松園の作品「雪」に傘をさした上半身の美人画がありますが、傘の開き方、着物の色、模様など異なり、
顔の輪郭など表情に変化があります。上村松園展は行ったことがありますので思い出しました。
浮世絵以来このテーマはしばしば用いられてきたそうです。
◆黒いドレス(1956年制作))
モデルはデザイナーであり、服飾評論家の大内順子の大学生在学中に描いた作品です。
単純化された壁や床、椅子のフォリムに色を彩るのは陰影を無視した大胆な色面ですが、描線の太さのみで
奥行きを感じさせています。日本画ではあまりない描き方ですが、人物のもつ雰囲気は存分に伝ってくるそうです。
私も理知的なモデルがすぐ判りました。

宍道湖の景色
宍道湖の東南側に位置する県立美術館は湖畔から眺める景色は四季折々楽しむことができます。
現代的な建物の西側は全面ガラス張りで、ロビーから宍道湖の対岸や芝生にあるオブジェなど眺めることが出来ます。
特に美しい夕日は最高です。「日本の夕陽100選」に選ばれています。建物外に出て風に当たりながら過ごす時間も
幸せを感じるひとときです。
当日はみぞれが時々降るお天気でしたが、遠方にカモの大群を見ることが出来ました。

            島根県立美術館                           嫁ケ島
  
  
            ロビーより撮影                           宍道湖のカモ


島根県立美術館で開催されている展覧会
       
        くらしとデザイン
 『暮らしの手帖』花森安冶の世界(2月24日(金)~4月9日(月)












雪景色

2012-02-20 16:55:41 | Weblog

島根県は西日本の日本海側に属す豪雪地帯になっていますが、私達の地区は山奥ではないので近年あまり雪は積もりません。
18日から19日にかけて寒気の影響で今年初めての大雪になり、雪景色が好きな私は写真を撮り、雪庭に足跡を付けて喜びました。
母は枯れ木に花が咲いたと言って楽しみ、夫は積雪を計ったら40cm(?)あったと話しておりました。私は30cmぐらいと思うのです。
ところが裏庭の夏みかん、畑のイヨカンの樹が雪の重みで折れてしまいました。早く気がついて雪下ろしをすれば良かったのにと悔やんでおります。

                        道路

                     
                        咲き始めた紅梅の雪


                        倉庫のつらら


                             足跡
                 

                        夏みかん(19日撮影)


                        枝が折れた夏みかん(20日撮影)


今年は全国的に雪の被害が拡大して死傷者が多数出ています。政府は大雪対策に関する閣僚会議を開き
「政府一丸となって生活支援、復旧対策にあたる」そうですので頑張ってほしいです。

                        朝の雪景色(20011年3月撮影)

2011年3月11日東日本大震災が発生。規模はマグニチュード9.0、津波被害が予想以上で未曾有の大災害になりました。
テレビのニュース報道を見るたびに被災者のみなさんのことを想うと悲しい日々でしたが、この写真を撮影したとき自然の美しさに感動し元気がでました。

足立美術館の庭園

2012-01-26 14:36:29 | Weblog

島根県安来市にある足立美術館が米国の日本庭園専門誌「ジャール・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」に
9年連続1位に選ばれました。
昨年、友人と「再興第96回院展」を観に行きましたとき写した庭園の写真です。
11月27日から12月11日まで開催され、庭園の紅葉と「院展」を同時に楽しみたいと願っていましたが、
二人の予定が合わず12月7日〔暦の上では大雪〕になりました。
当日、諦めていたもみじは真紅葉、柿紅葉、散紅葉と様々の趣を見せ楽しむことが出来ました。
5万坪の庭園には「寿立庵の庭」「苔庭」「枯山水庭」「白砂青松庭」「池庭」などあり、
四季折々に趣を変える美しい庭園にたっぷり満喫し、次回は何月に訪れようかなと考えながら、名画の展示室に進みました。

苔庭の紅葉
 

苔庭 
                                                             
苔を主体にした京風の雅な庭園です。緩やかな曲線美を描いた苔の緑と白砂の白の対比が美しい。

枯山水庭
  
自然との調和が美しい主庭です。山水の趣を表す伝統的な手法である遠景、中景、近景の組み合わせを基調にした作庭
中央の立石は険しい山をイメージし、そこから流れる滝水がやがて大河となる雄大な趣を表しています。
遠望の山は戦国時代毛利、尼子の合戦で毛利が本陣を張ったと伝わる勝山です。

白砂青松庭                              寿立庵の紅葉

横山大観の名作「白沙青松」の持つ清澄をイメージされて作られた庭園。
白砂の丘陵には、右に黒松、左に赤松を配置し、対照的な調和美を生み出しています。
石は佐治石(鳥取県産出の名石) 青石(四国産出の名石)
生の掛軸
庭園前の部屋にある床の間の壁をくりぬいて、一幅の山水画が掛かっているように滝を中心した庭園絵画が見られます。
寿立庵の茶室に行くまでの紅葉もすばらしい。

池庭                                   喫茶室「大観」の中から撮影              
 
池は喫茶室の横にあり、お食事が運ばれる間はいつもガラス越しに水面に群遊する鯉たちを眺め風趣を楽しんでいます。


名画の鑑賞は小展示室、大展示室、横山大観展示室、陶芸館(1F河井寛次郎、2F北大路魯山人)童画展示室
工芸展示室(蒔絵濃)、木彫(平櫛田中コーナー、米原雲海コーナー)
新館(日本美術院の画家を中心とした現代日本画の展示)
コレクションは横山大観をはじめとする近代日本が画壇を創り上げたきた巨匠達の作品を主軸に総数1300点あります。


日本庭園ランキング
1位 足立美術館(島根県) 2位 桂離宮(京都)  3位 栗林公園(神奈川県)  4位 養浩館(福井県) 5位 無鄰庵(京都府)


再興第96回 日本美術院展覧会開催日
島根(西)展 平成24年5月11日~5月27日〔日) 今井美術館


            

寄せ植え

2012-01-13 15:02:41 | Weblog


鏡開きも終わり生活も落ち着き始めましたので、12月に教わった「寄せ植え」をまとめてみました。

            《準備するもの》
素焼きの鉢、鉢底用ネット(虫がはいらないため)、鉢底石(軽石)
培養土、チップ材、移植ごて、割り箸、ジョウロ

            《苗》
葉ボタン(2種類)、プラチーナ、ビオラ、アリッサム
           
            《作り方》
◎鉢の底にネットを敷き、鉢底石を1,5cm位の深さに入れます。
◎苗の配置を考える
 ポット苗をそのまま並べて、立体感が出るように全体のバランスを見て配置を決めます。
 花は外に向くようにすると美しく見えるそうです。
 傷んでいる葉や花柄を摘んでおきます。
◎土入れ
 苗をビニールポットから取り出し、小さな花は根元の位置が鉢の縁から2cmほど下になるように
 葉ボタンは茎を深く埋めます。苗が整ったら鉢を回しながら真ん中から土を入れます。
 土が平均になるように鉢を外側から軽く叩き、株と株の間の土は割り箸で詰めます。
 その土の上にチップ材を入れます。
◎水やり
 葉の上からでなく、水差しで根元からたっぷり水を入れます。鉢底から水が流れる位です。
 1週間に1回与えると良いそうです。

            《置き場所》
風が強くなく日当たりの良い場所が良いので軒下で育てます。
ときどき鉢の向きを変えると日光が平均に当たり、よく成長して美しい姿になるそうです。

            《楽しみ方》
季節によってレイアウトを楽しめる寄せ植えは面白いと思いました。
今回はお正月風に庭にある千両の実を差しました。
クリスマスにはサンタークロースの小さな人形を差し込んだらとっても可愛くみえました。
今年は葉ボタンを中心に春にきれいに咲く小さな花を添えましたが、華やかにするには
シクラメンを入れるといいでしょう。
今年の冬は霜に負けないように花が美しく咲く姿を楽しみに春を待ちます。

玄関の花

白菊と松
 秋に咲いた残りの菊
 松は三年前、夫が山から持ち帰り植木鉢で育っています。盆栽にする心算でしょう?
 幹を伸ばすため筒に入れて整えていますが、枝もそのうち剪定などして整えることでしょう。


パプアニューギニアの風景

2011-11-25 17:59:49 | Weblog
10月初旬、夫がパプアニューギニアに行ってきました。行先はポートモレスビー、ウエワク、ボイキン・ブーツです
(ポートモレスビー空港は成田航空から直行便で所要時間は6時間半です。)

本人が撮影した写真、ご一緒した知人からも多数送ってきました。その中から私が好きな風景を中心に選んだ写真です。
広い青空に白い雲が様々の形で浮かんでいる景色が一番目に付きました。

 
入道雲と裸足の少年                          椰子の木にいわし雲
紺碧の空に入道雲のコントラスが良く原住民の裸足の子供の配置も趣があります。
(現地の人は裸足の人は少なく、ゴムぞうりを履いている人が多いそうです。)
これから椰子の実が落ちる時期になりますが、頭上に注意して歩かなくてはいけないそうです。



川面に映った木々と積雲


海に浮かぶ島とうっすら広がった雲
パプアニューギニアには島が多くありますので丘の上から見る景色も良いと思います。



雨がパラパラ降った後の空、浜辺には漁用のボート
熱帯地方なので雨量は多いと思いますがスコールには遭わなかったそうです。浜辺には漁用のボートが自然に置かれていて郷愁を誘います。



ホテルからの景色
一人での外出は危ないそうで窓から写したようです。
               
                   ロービーに飾ってあった熱帯の花



椰子皮を使用して造った現地人の住宅
マダンなどは美しいリゾート地でホテルや商店、観光施設も整っているところもあるそうですが、山南地区でしょうか?



フリーマーケット

     

山南地区には戦争の痕跡(砲火砲の残骸)
東部ニューギニアは第二次世界大戦で米国を中心とする連合軍と戦った激戦地区です。日本戦没者は11万5千人位亡くなりました。
故郷に帰ることなく亡くなった人々の気持ちを想うと心が痛み、戦争のない世界になって欲しいです。



ウエワク地区にある日本戦没者碑の側にある睡蓮池
戦没者公園の池に咲いた睡蓮です。この写真を見たとき、クロード・モネの睡蓮を思い出しました。
(印象派を代表するフランス画家〔1840年~1926年〕。時間や季節と共に移り行く変化を追及して『睡蓮』の連作など多数作品があります。
東京都上野にある国立西洋美術館のコレクションに晩年の作品の「睡蓮」があって、鑑賞したことがあります。
池の水面の神秘的な美しさと色彩が心に残っているのでしょう。)



空港の外(木彫彫刻)
空港を出たところに木彫りの彫刻がありました。現地の民芸品は先住民の姿など独特な作品が多いようです。



国会議事堂
国会議事堂は太古から伝わる「精霊の家」をかたどった建物です。
1984年に完成しました。
正面には生活を表現した女性と富みを表す豚、情報をイメージしたヘリコプターなどが彫刻されています。
議事堂内も見学できる日もあり、観光客には人気があるそうです。



教会
宗教は95%がキリスト教徒です。建物の壁画が先住民の顔のようで珍しい教会の建物です。





植物園
ポートモレスビー大学に隣接する植物園にはさまざまな蘭を栽培している蘭園やゴクラクチョウや
ダチョウの仲間のカソワリなどの動物も見ることができます。
ゴクラクチョウはパプアニューギニアの国旗に描かれてあるアカカザリフウチョウで、オスは鮮やかなイエローと
グリーンの頭部に美しい赤茶色の長い尾をなびかせているそうです。
独特な鳴き声は聞いたそうですが、写真に撮ることが出来ず残念でした。


テレビで「パプアニューギニア 極楽鳥の秘密の舞い」を夫婦で観ました。(BSプレミアム 11月21日(月) 午後08:00~08:58)
密林に潜む極楽鳥、オスは美しい飾り羽を持ち、多彩なダンスでメスを誘います。白く長い尾をはためかせるオジロオナガフウチョウと
青い体に不思議な目玉模様を浮かび上がらせるアオフウチョウの美しい羽を広げて踊る求愛ダンスを動物写真家・嶋田忠氏が撮影。見事でした。



小学校
小学校を訪問して日本の遊びの縄跳び、折り紙を教えてあげました。無邪気で笑顔が素敵な子供たちだったようです。
縄跳びをしている写真ですが笑いが絶えず、折り紙の飛行機を教えたときはとても喜んでくれたそうです。



パプアニューギニアについて
ニューギニア島の東半分をはじめとする600の島々からなり、19州と1都です。
国土面積は46,2万平方km(日本の約1,25倍)
気候は熱帯性気候のため、高温多湿で雨季と乾季があります。
人口688万8千人 パプアニューギニアの部族は800以上と言われパプア人とメラネシア人の子孫が主流です。
首都はポートモレスビー 
言語は英語(公用語)ピジン英語、モツ語(共通語)他に約800の言語があります。
独立は1975年
主要産業は鉱山業(金、原油、銅)農業(パーム油、コーヒー)林業(木材)
(お土産のコーヒーはとってもまろやかでストレートで飲みました。)
通貨単位はギナ、トヤで1キナ=100トヤ。為替レートは、通貨1キナ≒40円です

秋に咲いた桜

2011-11-08 21:40:57 | Weblog
文化の日、母を連れて三瓶山にドライブに行ってきました。
北の原から周回道路を廻り、鮮やかに色づき始めた紅葉を楽しみました。
今、一番見頃の紅葉は観光リフト終点付近の室の内の斜面です。草原周辺は11月中旬頃まで楽しめるそうです。
途中、久しぶりに“三瓶そば”屋に入りましたら、玄関のそばに桜が咲いていて珍しいので写真を撮っていると
通りがかりの人が説明して下さいました。
今年は台風などの影響で葉が落ちた桜の木がぽかぽか陽気に誘われ、春が来たと勘違いして咲いたそうです。
各地でも「狂い咲き」の報道がされています。
ツクシも出雲市西代町の河川敷に生えたと新聞に書いてありました。
しかし、秋に咲く桜もあるそうで、コブクザクラ、ジュウガツザクラは10月から11月にかけて咲きます。

  

むかごと自然薯(じねんじょ)

2011-10-11 15:09:24 | Weblog
  
         むかご                               自然薯

秋が深まるにつれ、木の実を見つけるようになりましたが、先日、裏庭の柿の木に蔓が巻つき、その蔓の葉の付け根に
1cm位の楕円形の芋が多数ついていました。その芋は自然薯の茎につくむかごです。
畑にも5年前友人から頂いたむかごが植えてあるので、畑の自然薯を掘ることにしました。
地下深く伸びる作物ですので掘るのも大変で途中で折れてしまいましたが、随分横に広がっていました。
自然薯は良質の澱粉に加え、アミラーゼなど酵素が多く含まれていて、消化吸収する作用があります。
また、カルシウム、鉄分、リン等のミネラルやビタミン類が豊富で新陳代謝や細胞の増殖機能を促進します。
店頭販売している自然薯は長いもより高価です。

お料理
むかご
●おつまみ
 茹でむかご(茹でたむかごに塩を振ります。)
 バター炒め(茹でたむかごをバターで炒めます。)
 てんぷら。(てんぷらの衣につけて揚げます。)
●むかご御飯 
 お米とムカゴを皮ごと入れ、塩を加えて普通にそのまま炊く。あっさりしています。
●炊き込みご飯
 むかご、干し椎茸(水に戻す)、シメジ(醤油少々で醤油洗いすると柔らかくなります)人参、ごぼう、
 鶏肉(1,5cmくらいに切り、醤油お酒少々を10分位ふりかけていると臭みがなくお肉に味がつきます)
 (お肉の嫌いな方は油揚げを湯通し刻み、出し昆布10cm位をお米の上にのせて炊きます)
  調味料は塩、醤油、砂糖、お酒、だしの素

自然薯
●とろろそば
 自然薯はすり鉢ですると粘りが良く、すった白い自然薯をお蕎麦の上に海苔と一緒にのせます。
●とろろ御飯
 すったとろろを出し汁で割ってごはんにかけます。
●お好み焼き
 小麦粉にとろろを入れて混ぜて焼くとふんわりと出来ます。
●てんぷら
 すったとろろをスプーンですくい、海苔をまいて油で揚げます。


芹沢介展

2011-09-03 23:15:57 | Weblog
型絵染の人間国宝・芹沢介(せりざわ・けいすけ)展が7月29日から島根県立美術館で開催されていましたが、9月5日で閉幕します。
「模様に遊び 色に遊ぶ」をキャッフレーズに掲げていましたが、和を基調とした斬新なデザインと色鮮やかで温かな色彩の数々を楽しみました。
展示作品は芹沢作品収集家として知られている染織家である宗廣洋介(むねひろ・ようすけ)コレクションから、のれん、屏風、額縁、着物、帯
染絵を140点一堂に展示されていました。
他に民芸箪笥、常滑焼大壺、アフリカ大壺、タイ国螺鈿箱など10点が落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
芹沢介(1895年-1984年)は民芸運動を主導した日本を代表する染色家です。
沖縄に伝わる紅型に魅せられ独創的な型絵染を考案、パリのグラン・バレで展覧会を開くなど国際的にも高く評価されています。

ミュージアムショップ
芹沢介展図録と芹沢グッズ(ハンカチ、絵葉書、一筆便箋)を購入しました。
◆ハンカチ
「春夏秋冬文」

糊や蝋でそのまま文字を書いて防染したような、やわらかな輪郭の文様ですが、型絵染です。
額に飾って鑑賞するのも良いのではないかと考えています。裏に芯を張って?

「いろは文字文」

芹沢のデザインを代表する文字文模様です。文字ごとに色が使い分けてあり、茶、緑、紺、赤の濃淡が美しい。

蔬果文
  
                              ハンカチの一部を拡大
台形に白く染め抜いた中に様々の野菜や果物を型絵染で表した愛らしい作品です。
身近にあるモティーフが見事に図案化されています。

◆はがき
「出雲屏風」

紬に茶と黒で出雲地方の景色を染め出しています。
「松江城と武家屋敷、宍道湖の嫁が島、布志名焼の窓の窯場」、「八雲岩坂の出雲民紙の安部栄四郎工房」
「八雲の紺屋と八雲本陣」、「出雲大社、大津素焼窯、築地松、出西窯」が描かれています。

「四文字づくし屏風」

各扇に茶系色をベースに黒色を交えて型絵染された模様が、一定の約束のもとに2列に12図ずつ規則正しく配置されています。
動物、工芸品、丸紋、角紋などバラエティー富み、洗練され魅力的ですので、着物の紋帖と対比してみたくなりました。

◆一筆便箋
「紅型いろは文屏風」

ひらがなのいろは文字をバランスよく配し、その近くに「い」はい笠、「ろ」はロクロ、「は」は芭蕉葉と各文字にちなむ造形物や動植物が置かれ絵解きを楽しむように構成されています。毛筆体と各絵柄を鮮やかな色彩とするのが特徴です。

◆暖簾は購入しませんでしたが好きな作品は「御滝図文のれん」
深い藍で表現された森の奥、静けさの中滝が白く浮かびあがっています。
モティーフは那智の滝ですが、簡潔に滝の新鮮さを象徴的に表現されていて目を引きます。

イベント
型絵染の技法体験が8月12日、13日、14日、15日ありましたが、主婦ですので一番忙しいとき残念ながら参加できませんでした。
8月28日のロビーコンサートはオカリナ演奏。~夏の風に吹かれて~を聴きました。
懐かしい曲ばかりで、沖縄にちなんで「芭蕉布」の歌もあり、最近自然に口ずさんでいます。

白茄子

2011-08-27 20:13:46 | Weblog

お隣の畑に白茄子が植えてあり、私が珍しいそうに見ていると下さいました。
料理法はインターネットで調べ、白茄子のステーキのレシピが良さそうなので参考にして調理しました。
白茄子は表面が白く、形は水なす(卵型なす)に似ていますが直形は7cm位の大きさです。
形は焼き崩れず白い皮が薄黄緑になり輪郭がきれいで果肉はとろりとしてやわらかく甘さもあります。
ソテーしたお茄子にステーキソースの代わりに暖かいみそ味のたれを作り、茄子の上にかけましたら香りも良くて大好評でした。


調理法
●茄子は2cmの厚さに切り、両面に塩、コショウをします。
●フライパンにサラダ油を入れて、材料を並べ両面を中火で3分程度焼きます。最後に少々焼きめがつくようにします。
●たれは鰹と昆布だしを少々、お味噌、酒、砂糖、みりん、刻みしょうがを少々入れて熱いたれを別の容器に入れて出します。


我が家は長茄子が今最盛期です。長さは30cm位あり、水分も多く焼きなすが一番美味しいです。
夫は焼き茄子を冷たくして食しますが、私は熱い焼き茄子が好きです。
母は油を使わないで煮干を使って煮物にすると喜び食べ過ぎお腹を壊さないかと心配しますが、消化が良いので大丈夫です。

昔はお店で東北の「茄子のリンゴ酢漬け」を時々買っていましたが、田舎で作ってみましたが、中々上手に出来ませんでした。
長茄子は皮が硬いので漬物には向かないことが分りました。来年はなすの種類を増やすことを考えましょう。

松岡映丘展

2011-07-15 20:56:33 | Weblog
会期6月10日(金)~7月18日(月/祝日)
久しぶりに島根県立美術館「生誕130年 松岡映丘展」に行ってきました。
松岡映丘は明治14年(1881年~1938年)兵庫県に生まれ、8人兄弟の末っ子。
兄は国文学者の井上通泰、言語学者の松岡静雄、民族学者の柳田國男です。
業績は大正から昭和初期にかけて、文展・帝展を中心に活躍しましました。
日本のやまと絵の伝統を近代によみがえらせ「新興大和絵」と呼ばれる新しい表現を確立したそうです。
さらに大和絵の伝統を踏まえた新しい日本画の確立を目指して「国画院」を結成しました。
昭和12年国画院第一回展に武者絵の大作「矢表」と黒線主体の白描画を追及した「後鳥羽院と神崎の遊女たち」を
出品しています。
また東京美術学校(現・東京藝術大学)の教授として文化勲章受章者を育てた優秀な教育者です。
その中には山口蓬春、山本丘人、橋本明治、杉山寧、高山辰夫がいます。
作品はきらびやかな色と繊細な筆使いで、「源氏物語」「平家物語」など日本古典文学に登場する
王朝貴族、武者など、優雅でロマンチックに描き上げています。
また「風景画」の鮮やかな青や緑の発色が素晴らしく特に「さつきまつ浜村」は空、海のぼかし、
繊細な波、鳥、松、家、船など全景をじっくり鑑賞すると良いです。

島根県立美術館入口  
 

写真の作品
「千草の丘」
古典文学のモチーフから離れた現代風俗を表現した作品。
モデルは21歳の女優水谷八重子(初代)です。人物に風景描写を独立した純風景として表現することに意を注ぎ、
1本1本丁寧に可憐な野の花の数々、松の幹枝に照りかえる日光や細密に描かれた松葉、色の濃淡やぼかしの
テクニックを駆使した遠近感の表現など映丘が目指した大和絵の本質的なものを示しているそうです。

「宇治の宮の姫君」
『源氏物語』第45帖、「宇治十帖」の一帖「橋姫」の場面に由来する。
源氏の異母弟で今は零落してしまった八の宮と懇意にしている薫は、二人の姫君と暮らす宇治の屋敷に足しげく通い続ける。
秋のある夜、八の宮不在の宇治の屋敷を訪れると、有明の月のもと、琵琶と筝を合奏する姫君たちを垣間見る。
その気品高く、優雅な姿に薫はひかれるという場面が描かれている。
左隻はそれとは別の「須磨」の物語から、有明の月を眺める源氏とこれを見送る中納言の君を描いた場面との指摘がある。
(画題解説より)
第6回文展に右隻が初入選。人物描写をベースに流麗な線描を駆使して濃彩ながら落ちついた雰囲気にまとめています。
伝統的な俯瞰構図を踏まえつつ自然な視覚から姫君たちのやり取りをとらえ、この物語のエッセンスとなる情感を
集約するのに成功しているそうです。

松岡映丘の作品は山種美術館で「春光春衣」、「山科の宿」と芸大美術館所蔵名品展開館記念に
「伊香保の沼」を観ていますが、今回約60点あまりの作品を鑑賞して作者の偉大さが分り、
弟子に「古典の教養に立脚(りっきゃく)して時代に生きよ」とわれた意味が理解できました。

関連展示
「橋本明治 ―師・松岡映丘の薫陶(くんとう)を受けて―」

会期6月16日(木)~7月31日(日)当館のコレクション約50点を特集展示。

年表
橋本明治は島根県浜田市出身1904年(明治37年)~1991年(平成3年)
浜田中学(現浜田高校)を卒業後、東京美術学校日本画学科に学び松岡映丘に師事、画業の基礎を学びました。
1928年 妹をモデルに制作した≪ガラシャ夫人像≫が島根県展に入選。
1929年 帝国美術院第10回美術展覧会に 「花野」が入選。
1940年~1950年 法隆寺金堂壁画を模写する
1952年 芸能選奨文部大臣賞「赤い椅子」
1955年 日本芸術院賞を受賞。「まり千代像」
1967年から翌年にかけて、焼失した法隆寺金堂壁画再現模写に主任として参加
1974年 文化勲章を授与されました。
皇居新宮殿の壁画「桜」を制作されています。

展示されている作品
「花野」は初めて観る作品ですが、恩師の映丘作品「千草の丘」に共通しているところがあると感じました。
学芸員による作品解説では『「花野」は同校の4年学内コンクールで第1席の作品です。
主任教授の映丘はこの作品が気に入らず、「学校で1席をとろうということを考えて絵を描いちゃだめだ。
もっと難しい絵を描きなさい」と忠告されて、その後、少女2人の構図に変え、倍の大きさで描き改めた作品が
10回帝展で入選しました。』
後期の作品は、「鶴」と「舞妓」をおもなモチーフとしながら、強い描写よる明快な形体と鮮やかな色彩を融合させた
独特の作風を生み出し、現代日本画壇に新しい方向性を示しました。
県立美術館に行くと必ずコレクション室で橋本明治の作品を観ますが、「関取」は貴ノ花が早く横綱になって欲しいとの
思いから意識的に10キロ太らせた体格で筋肉をたくましく描いているそうです。
明治が首席で卒業した年に画いた「普賢菩薩像」は白像頭部の描写においては、明暗のコントラストを強めて巧みに
立体感を表現しているそうです。
私の好きな作品の「鶴と遊ぶ」は、舞妓と鶴を同画面に盛り込んだ華やかな作品です。

ギャラリートーク
担当学芸員による作品解説は7月17日(日)14:00に行われます。
松岡映丘の展覧会「東京展」
会期10月9日(日)~11月23日(水) 会場:練馬区立美術館

 

橋本明治画伯の銅像が浜田市世界こども美術館の庭にあります。一度浜田市世界こども美術館行かれるのも良いですよ

                           

紫陽花

2011-07-06 10:07:25 | Weblog
梅雨と言えば紫陽花を楽しむ人々が多く見られますが、我が家は今年初めて紫陽花が咲きました。
なぜか母は紫陽花が嫌いで植えてありませんでした。昨年二人の方から植木鉢の紫陽花をプレゼントしていただき、
咲き終わってから庭に移植しましたら今年は花が咲き嬉しくなりました。
毎日眺め色の変化を楽しんでいます。花は小鉢の花は茎が30cmぐらいに伸び青紫が2輪咲き、
大鉢の花はピンクから赤紫の大きな花になりガクアジサイでした。
花数も多く茎は90cm位伸び下の方は大分枯れかかっていますが、てっぺんの2輪はまだ黄緑、これからまた変化が楽しみです。
両花とも色は昨年より濃い目ですが、土壌のpH濃度、アルミニウムイオンの量などによって様々に変わるそうです。

◆自宅の紫陽花
 

   

◆近所の紫陽花
  

 

最近は珍しい品種が多くでていますが、何種類あるのでしょうか
子供の頃は雨上がりに水滴が太陽に照らされ、光り輝いている紫陽花の姿が好きでした

◆5月から1ヶ月1回フラワーアレンジメントのお稽古に通い始めました。今回は紫陽花を使った作品です。
材料は、ほとんど先生の庭先にあるお花です。
仕上がってから皆さんと歓談しますが、話題が豊富でお花の名前をよくご存知です。
私は手帳に知らないお花の名前をメモして、水切りは前日に
水やりはお花を活け終わってから後ろから指を入れて静かに与えることを記しました。
日本古来の生け花と違った楽しさもあり、お花の種類を覚えることも喜びの一つです。


材料
紫陽花、カシワバアジサイ、カラー、ナルコユリ、ホワイトレースフラワー、あさぎり草、蔓梅もどき

◆月照寺の紫陽花
松江市にある月照寺は「あじさい寺」と言われ約1万坪の静寂な境内に約3万本の紫陽花が植えてあります。
山内を石づたいに歩くと大小の日本紫陽花、ガクアジサイなどの七変化を楽しむことが出来ます。
今年は例年より1週間以上遅れて開花したそうで、これから満開になります。
特に初代藩主直正公廟が一番美しく見物客が「素晴らしいね!」と感嘆していました。

 

 
 
 


 

月照寺について
月照寺は九代にわたる松江藩主の廟があり、それぞれに個性的な特色を現しています。
各廟門の扉には彫刻があり、墓塔は五輪塔と五輪塔型変形の2種があって、灯篭も多数ありますので、廟所を時間かけて探訪するのもいいと思います。
特に有名なのは6代の宗衍公廟の大亀伝説の寿蔵碑です。(小泉八雲の随筆「月照寺の大亀」)
また、松江で一番有名なお殿様7代の不昧公の廟門は、西の左甚五郎と言われた小林如泥の作です。葡萄のすかし模様が見事です。
他に書院(高真殿)では不昧公愛用の名水でお抹茶が頂けます。
江戸時代の名力士雷電の碑は参道の入口付近です。

仙ノ山(世界遺産 石見銀山)

2011-06-26 15:58:10 | Weblog
平成21年4月から公開された石見銀山の仙の山遊歩道にハイキングに行ってきました。
新緑の美しい5月中旬を望んでいましたので想像していた通りの素晴らしい景色でした。
仙ノ山は大森の町並みの南、銀山地区の東にそびえる標高537mの山です。
遊歩道は全長520m、高低差140mです。
世界遺産センターで「仙の山コース」の地図を頂き、歩き始めるとすぐ眼下にセンター周辺が一望できます。
赤瓦の世界遺産センターの屋根に周辺の木々の新緑が映え、遠方には私の大好きな三瓶山の山並みの
シルエットも見え感激しました。
中腹にある東屋から幼稚園生が降りて来るところでしたが、元気が良くて走って降りる子もいましたが、
礼儀正しく会う度に子供たちが山男のように「こんにちは!」と挨拶してとても感じがよくて、山登りに自信のない
私も登れるとパワーをいただきました。

  
           赤瓦の世界遺産センター                      三瓶山


  
          木立                                クサイチゴ


  
           サルトリイバラ                          クマササ
サルトリイバラ、クマササの葉はあんこを米の粉で包みその上に葉っぱを巻き蒸してお団子ができます。
山中の植物、鉱石はなど持ち帰ってはいけません。

東屋から展望台
  
           檜並木                              カシノ木

仙ノ山展望台
檜(ひのき)林を抜けた遊歩道の終点に展望台があります。
展望台からは山吹城跡と大森の町並み、標高1126mの「国立公園三瓶山」「日本海」「山吹城跡」「大森の町並み」など一望できます。
山吹城跡
戦国時代、銀山争奪の拠点として何度も戦いが繰り広げた舞台です。1562年(天文2年)大内氏が要害山(標高414m)の頂上に築いたのが始まりです。
小笠原氏、尼子氏、毛利氏が争奪戦を繰り広げ毛利氏が陥落させるまで戦いが約30年間続きました。
主郭の跡や大きな空堀などが残っています。
大森の町並み
大森の街道に沿って銀の産出がなされた頃の武家屋敷や街家、社寺が並び栄華をしのばせ情緒ある町です。
歩道の下に3コースの案内板があります
仙ノ山線(せんのやま)があり、1,5km上がると石銀(いしがね)集落跡を見ることができます。
石銀集落から本谷(ほんだに)遊歩道へ入ると露頭堀り跡(ろとうぼり)、本間歩(ほんまぶ)、釜屋間歩(かまやまぶ)など見ることが出来ます。
今回は仙ノ山線を2km下り、山の草花を見ながら銀山公園に出ました。
途中には清水谷地区へ向かう遊歩道もあり、かつての選鉱場跡や蔵ノ丞坑(くらのじょうこう)を見ることができます。
この次は石銀集落跡をゆっくりと見学したいと思っています。

  
           仙ノ山展望台                            案内板

  
           大森の町並み                            山吹城跡               

市道仙ノ山舗装道路
  
舗装された遊歩道銀山公園方面                萌黄色と薄いピンク、緑の木々が調和して美しい

舗道の近くで見つけた花々
  
            ウツギ

   
            キランソウ                            あざみ

  
            たんぽぽ                             シャガ
シャガの花を見ると家族で東京の高尾山に登って、自然道に群集していたシャガを懐かしく思い出します。

   
ぎぼし(左)           
細長い茎で形は写真で見たコンニャクイモの花のように見えますが初めて見た花です。花の形は唇形ですが名前不明(中央)
秋篠宮様のお印栂(つが)の木です。(右)

  
コンクリートの間から出た竹の子                  山中の竹の子(竹の子の種類はハチク)

老人のお話
昔から銀山竹の子、大森茶漬けと言い伝えがあるそうですが、それだけ竹の子がよく生えるということですが、茶漬けはどういう意味か分りません。


石見銀山世界遺産登録4周年記念イベント 7月2日(土)、3日(日)
2日
●野外講座”世界遺産を歩く速さで考える”
  世界遺産センターに集合、仙ノ山展望台、石銀地区を巡る。専門家による発掘調査の話など聞ける。
●「銀をさがせ」
  水の中から砂に混じった銀粒を探し出す。
●無料施設
  世界遺産センター展示室開放、重文の熊谷住宅、武家屋敷旧河島家、龍源寺間歩
●ゆるキャラクター大集合(テンピー、雲太くん、出雲ちゃん)

3日
●「クリーン銀山」
  石見銀山の清掃活動(集合銀山公園)
●土江子供神楽の上演
●世界遺産センター展示室無料開放
  
     おめでとう! 2011年世界遺産登録決定

小笠原諸島(東京都小笠原村)
6月24日決定日
「独自の進化を遂げた島の生態系が世界遺産基準に達している」と認定
登録対象は聟島列島、父島・母島列島、北硫黄島、南硫黄島など
陸地6360ヘクタールとその周辺海域1580ヘクタール


小笠原諸島は東京湾から約1,000キロ南にある大小30の島々。
オガサワラオオコウモリなど希少な固有種数多く生息しています。


平泉の文化遺産(岩手県平泉町)
6月26日決定
「世界遺産にふさわしい顕著で普遍的な価値がある」と認定
「平泉―仏国土(浄土)をあらわす建築・庭園及び関連する考古学的遺産群」
中尊寺、毛越寺(もうつうじ)、金鶏山、無量光院跡、観自在王院跡

大震災を経験なさった東北の皆様がお幸せに!              

山道

2011-05-31 11:10:39 | Weblog
4月の終わり、隣町にある我が家の山に義弟と3人で竹の子掘りに出かけました。
義弟は、山登りは半世紀ぶりとか?夫は3年前に測量に立ち会っていますが、竹の子掘りは子供のとき以来
私は山の場所も知らないので興味津々、でもちょっと不安もありました。
母が登り口は2ヶ所あり、遠方のほうからだと傾斜地ではないので大丈夫と言われ、出かけたものの結果は
我が家の山には到達出来ませんでした。
国道9号線から奥に入っていくと猪の足跡があり、竹の子は無理だと思いましたが、ひんやりした空気と小川のせせらぎを聞いて、
枯葉を踏みしめ樹木や草花を見つけるのもとても楽しいものです。
しかし、1時間も経たないうちに道がなくなり、夫が山の急傾斜地を登り様子を見ましたが、まだまだ先のようで諦めて、蕗を摘んで帰ることになりました。
私は山に入っただけで満足で植物の写真を撮っていましたら、二人にはぐれてしまいました。
来たときと違った大きな竹林と杉の木があったのでおかしいと思い夫に携帯電話をしましたら、小川の水の流れに沿って降りてくるように言われました。
電話をしながら進んでいる場所を伝え迎えに来てもらいましたが、途中小川に赤いつばきの花びらが落ちているのを覚えていたのでもう大丈夫と一安心しました。
夫は出逢った瞬間「山ノ神さんが誘ったのでもう上げようかと思った。」と冗談を言っていましたが、役立った携帯電話ありがとう


麓に咲いていた花木
 
ハナカイドウ                                ユキヤナギ

山中
 
木に赤いテープ(着目点に番号があり)              小川(2つに別れていたため道に迷った)

 
倒木に苔と細長い葉っぱが生えて目に付いた           樫の木(木の芽が燭台のようで印象的)


山菜
 
ふき                                      ゼンマイ(シダになる) 


小さな花たち 
  
イカリソウ                               きんぽうげ

 
クサイチゴ                               花名 不明

しまね花の郷

2011-05-07 17:41:34 | Weblog
四季折々に多彩の表情を見せる花と緑の公園 しまね花の郷の「ボタン祭り」に苗木を求めるため29日に行きました。
屋外では青空に多数のこいのぼりが泳ぎ、「花の丘」にポピーがさわやかな風に愛らしくゆらゆらと揺れていました。
木々の若葉は輝き、「花の小径」の花壇の花々は名前を確認しながら散策を楽しみました。
 

目的のボタンは野外にある花は、今年は春先の日照不足や低温続きで開花が遅れ花はあまり咲いていませんでしたが
「ガラス室」では大輪のボタンが色艶やかに満開に咲いていました。
装飾展もあってきれいに飾ってあり、お茶席では静かに抹茶とお菓子を堪能しました。
 

帰りに「エントランス広場」で、ボタンの苗木を3本、夫がオキナグサ(翁草)の苗を見つけて購入しました。
オキナグサは環境省や県が絶滅危惧2類としている山野草で写真を見るだけでしたので本物のオキナグサを見てびっくり、
最近は販売しているみたいです。
オキナグサの花は暗赤紫色の花を花茎の先端に一個ついています。開花の頃はうつむいて咲きますが、後に上向きに
変化するそうです。花弁にみえるのは萼片で6枚あり、外側は白い毛で覆われています。
葉や花茎など全体に白い長い毛におおわれています。
三瓶山には自生地があり、春に観察会があったようですが一度自然に生えているオキナグサを見たいものです。
オキナグサは全体が有毒植物ですから、草汁で皮膚に炎症や食すると腹痛や嘔吐などのため注意が必要だそうです。
  

また、初めて見る果物ドラゴンフルーツも購入しました。ピタヤとも言ってサボテン科、ヒモサボテン属のサンカクサボテンの果実です。
東南アジア、台湾、中国南部、イスラエルで栽培されているそうです。
果肉は白く果汁を含んでいて一面にゴマ粒のような黒い種子があり、キウイフルーツのような食感で夏に冷やして食べると良いでしょう。
家でも園芸用に苗木を1本植えているみたいですが成長しますかどうでしょう?
         

島根県の県花は牡丹ですが、中海に浮かぶ大根島は牡丹の生産日本一です。
そのうち県内外から観光客が多く訪れる由志園では「牡丹園遊会」が8日まで開催されます。
牡丹は250種2万本あり、8日が一番満開になる予定だそうです。
高さ2mある国内最大級の大株「太陽」や珍しい品種などが多くお食事喫茶、お店も整っており、
池泉(ちせん)回遊式庭園で優雅な一日をお過ごし下さい。
これから芍薬、菖蒲が咲き始めます。
「花菖蒲祭り」は6月1日~30日まで開催。松江駅からバスで25分の場所です。


しまね花の郷は家族連れ向きです。「芝生広場」では飲食の持ち込み、立ち入り自由です。
「子ども広場」は遊具や休憩スペースがあり、「花の水辺」では小川や池があって、ちょっとした水遊びができます。
これからはショウブ・アヤメも咲き始めます。
「ハーブ園」は日常生活の中で利用される様々な種類のハーブが植えてあり主婦など良く見かけます。
「春の山野草展」が5月13日~15日開催。
「体験教室」では花に関する講座が色々あり、参加すると良いでしょう。
JR西出雲駅から約10分の場所です。

福光石 石きり場見学

2011-04-20 11:38:34 | Weblog

「ハルノヤキモノ祭り」のイベントに参加して温泉津やきもの館から車で10分の所にある“福光石きり場見学ツアー”に行きました。
新芽の出始めた木々を眺めながら山道を抜けるとすぐ岩山が聳えていました。
入口でヘルメット被り、靴も濡れないようにカバーをしてから、ガイドさんの説明を聞きながら採石場に入っていくと
幻想的な地下空間がありました。説明は分りやすく石の種類、生成、特徴、福光石の歴史を話して下さいました。
●石の種類
凝灰岩(火山灰など、火山噴出物が主成分の堆積岩)
● 生成
1500~1600万年前、日本列島が大陸から分かれ始めた頃、海底火山から噴出された火山灰などが海底に堆積し、
年月をかけて凝灰岩といわれる岩石になりました。
● 福光石の歴史
室町時代から現代まで約400年間採掘・加工を続け、石像・鳥居・狛犬・灯蘢・墓石から石臼・流し台などの生活用品、
そして建物の地伏石、石畳・道標などを生産、石見の国を中心に福光製品が広がり、出雲の来待石と共に
明治時代まで山陰地方の石製品の一大産地として栄えました。
特に歴史の中でひときわ光を放っているのは江戸時代の名工坪内平七を中心に制作された(1744年~1766年)
「石見銀山五百羅漢像」です。石像501体は損傷もなく現存しています。
現在は、福光石のソフトで淡青色がもつ雰囲気や感触が好まれ、湿度調整・吸音効果、滑りにくい材質等の特性を生かして、
建物の壁・床材・浴場の床材や造園用材に、サインやモニュメントの素材として、島根県を中心に、
東北から九州までの各地で使用されています。「しまね海洋館アクアス」の建物にも使用されているそうです。
最近は吸湿性や吸臭性に優れている石粉を商品開発され「においとり」として販売されています。

           写真をクリックすると大きくなります。
     
1.エメラルドグリーンの池と石が調和して素晴らしく、カメラマンのお気に入りの場所です。
2.入口付近
3.4.昔採掘していた場所はノミで削った跡が美しい。地上から地下に向かって掘るため階段のようになっていました。

   
5.ふいご(火力を強めるために用いる送風装置。箱の中のピストンを動かして風を送る精錬や加工に使用)
  ノミの手入れに使っていたそうです。
6.7.採掘した石
8.地下の広場で石見神楽の公演が行われた事がありました。


9.現在の採石場
10.ワイヤーソーチェーンソで切り出すそうです。水が貯まっていたところもありましたが、
   空気中の水分が結露して水滴になって溜まったものです。
11.作品の灯籠が飾ってありました。


12.採掘場の外に石屑が置かれていました。この石が「においとり」の製品になります。
13.石を粉にする機械です。
14.以前、採掘していた所を出た景色。遠くに見える左側の山は高山です。
  4月10日過ぎは山桜が点在してきれいだったそうです。


「福光石切り場の見学」
年中無休(年末年始を除く)時間9:00~17:00 所要時間40分~60分 受付 要予約・ガイド付き
     ご予約は大田市温泉津町「やきもの館」

「ゆのつやきもの祭」
毎年春と秋に「やきもの祭り」がやきものの里で開催されます。15段の登り窯から窯出した商品が販売されます。
イベントも多く県外からも買物に見えます。秋の祭りには窯元めぐり、創作体験はいかがですか