tonto's blog

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アスピリン

2010-12-22 | weblog

タイトルとまったく関係ないけど、昨日、なるほどと思ったひと言です。

 「よく、人に優しく自分に厳しくって言う人がいますが、そういう人に残念ながら一度も会ったことがありません。自分に厳しい人は、人には倍ぐらい厳しいものです」

そのとおり

 

 健康診断などでおなじみの大腸癌検査(便潜血反応)ですが、その実力はこの程度。

  便潜血反応で陽性となるのは
    進行大腸癌の患者さんの 90%
    早期大腸癌の患者さんの 50%

  逆に便潜血反応陽性の人が癌である確率は3%

 つまり、他の原因(痔が圧倒的に多い)で陽性となっていることがほとんど。逆にこれが陰性だからと言って、大腸癌ではないと言えないわけです。

 ここで興味のある研究結果がドイツで発表されました。心臓・脳血管の病気で血栓再発の予防のために低容量のアスピリンを飲んでいる人。私たちの周りにも多くいますが、その人たちの方が、便潜血反応による大腸癌の検出率が高くなったという結果です。アスピリンは副作用で消化管出血(特に上部の)をおこすことがあり、それと紛らわしいので便潜血反応検査前には、数日間服薬を休止する必要があるとも言われていました。乱暴ですけど、その副作用が幸い(?)して、陰性となりやすい早期癌からの出血を促した(?)結果という考え方です。昨日思ったもうひとつのなるほどです。

 これとは違いますが、アスピリンは大腸癌の発生を予防する作用があると従来から言われています。でもこの便潜血反応のレポートではアスピリンを内服しているグループの方が多かったけど。。。

まあ研究って、都合のいい結果をだけを出すこともできますから。


 

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