*多分書いてくれる人がいるだろうと思っていたら以下のブログのように見付かった、この解説者の方よりは、吉田氏の原書の方がハルカニ、分かりやすく読みやすい、
*もっとも日銀を作れと助言したのは、フランスの第三共和国のレオン.セイ蔵相、ソノ助言を受け入れて日銀を開設したのは、松方正義大蔵卿、訪仏して教えを受けた、セイはロスチャイルド家の要人、ロンドン、ロスチャルドへの紹介もむろんのことしたが、日本銀行のお手本はベルギーの中央銀行が先進的でいいだろう、と進め、松方はその通りに実行して日銀を立ち上げた、ロスチャイルドの要請の通りに日銀を作り、その総裁となった松方は、英仏米の金融業界らは、日本国王として待遇された、
*明治維新そのもが、ロスチャイルド家の資本と戦略と兵器を供与、買わされた長州,薩摩の階層による下克上の革命であった、それはロシア革命と殆ど同じスキームであった、その延長上に日銀が生まれた、それについては吉田氏は触れていない、
*1933年のルーズベルト政権はそれまでのモルガン支配が衰退、ロックフェラーに交代する変革であった、以降、ディビッド.ロックフェラーが日本を支配する金融財閥となった、
*08年のリーマンショックは90才の半ばとなった,J.D.ロックフェラーの権力の失墜、ロンドンロスチャイルドの復活ののろしと認識すべきだ、というのがボクの駆け足のこの本の概要である、
*吉田茂が訪米の際に、ロック3世のNY郊外の自宅に招待されてその広大さにブッタマゲタ、邸内に牧場があり乳牛も肉牛も飼われている、あの傲慢な吉田茂がこの屋敷の牛になりたい、といったところ、ロック3世が、なんなら地下室に行きましょう、牛が何頭もぶら下がっていますよ、いや、ソレはヤッパリ止めときましょう、と答えたという、ハナシを紹介している、まさかとは思うけどね?
*この本の欠陥はいささか単純化しすぎたこと?赤い糸のユクヘに絞った?
吉田祐二著「日銀円の王権」(学研)より
1.”人的要素”を見逃した経済論争は無意味。現実の経済に影響を与える者を批判しなければならない。日銀プリンスに代表される真の支配階級とアメリカに媚びへつらう高級官僚と大企業の経営者。彼らが意図する政策を暴いて批判することが大事。
2.貨幣発行自由化論は現実離れした考えではない。アメリカに中央銀行制度が1913年に出来るまではそれぞれの銀行が銀行券を発行していた時代が長く続いた。アメリカは中央銀行制度がないまま20世紀初頭には世界一の経済大国へと成長した。
3.銀行制度について卓越な思想を残したのが経済学者フリードリッヒ・フォン・ハイエク。彼の貨幣発行自由化論は民間の銀行が貨幣を自由に発行すること。このシステムの特徴は貨幣の価値が競争することで銀行の勝手な信用創造が抑制されること。
4.中央銀行は必要だろうか。筆者の考えは明らかだ。中央銀行は権力の集中化を引き起こす反民衆的な組織だから打倒すべきである。
5.アメリカの赤字を融通する役割を持たされている日本にも当然のように波及する。遠いアメリカのしかも庶民とは関係ない支配層のために日本から米国債の購入などによって損失を補填する役割をすることになるのである。
6.大銀行が潰れることはなく不況はただ長引くだけである。その損失を補填するのは税金であり税金を支払うのは一般国民である。このことはアメリカの赤字を融通する役割を持たされている日本にも当然のように波及する。
7.”勝ち組”はモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・スタンレイのロスチャイルド系金融機関。”負け組”はバンク・オブ・アメリカやシティグループのロックフェラー系。ロックフェラー家の影響力は次第に衰えてきている。
*勝ち組のモルガンスタンレイが司法省にとつかまって、131億$の和解金を支払うハメに陥った、
8.”金融サービス近代化法”が可決された1999年はクリントン政権の末期。その時のFRB議長がアラン・グリーンスパンであり財務長官がロバート・ルービン。ルービンの若い弟子がローレンス・サマーズ。彼らこそがアメリカのバブルを演出者だ。
9.2008年大不況は”サブプライム”が原因ではなく1999年に発効した”金融サービス近代化法”で銀行と証券会社が一体化され金融界が投機屋へと化けていったから。それまでは”グラス・スティ‐ガル法”で銀行と証券会社は分離されていた。
10.各銀行は日銀に申し渡されたノルマをこなすために無茶な貸し出しを行った。日銀の信用創造の拡大によって、バブルが人為的に引き起こされたのだ。創造された信用は戦後復興のように生産的な投資ではなく土地や投機に向かった。
11.1985年9月に有名な”プラザ合意”が発表される。これにより250円前後であった対ドッルレートは2年後には120円と一気に半分になった。このプラザ合意以後に日本経済はバブルへと突き進むのである。
12.長引く不況の原因は日銀の意図的な”失策”である。だがそれは慎重に隠されており誰も気づかない。日本の経済システムに原因があったから不可避にバブルが発生したと思わされている。大衆がそう考えるように誘導され洗脳されるのは必然的だった。