*東急不子会社、タイムズスクエア社が持ち主?検索するが出来ず、
元々はJRの山手貨物線(現在は埼京線・湘南新宿ラインの一部として旅客営業を行っている)沿いにあった新宿貨物駅(→貨物駅)の跡地を国鉄清算事業団の子会社(後述)が再開発して竣工した。現代的なデザインの建物が2棟並ぶ。ちなみに1970年代に上越新幹線の東京側のターミナル候補地として新宿駅の名前が浮上し、この建物の地下に現在もそのためのスペースが残っている。
数ある線路を超えた対岸には新宿サザンテラス(JR東日本本社ビル・小田急サザンタワーなどと遊歩道で構成)があり、連絡橋(イーストデッキ)と新宿駅南口沿いの甲州街道で繋がっている。新宿通り直下にある丸ノ内線・都営新宿線の新宿三丁目駅とは離れているが、2008年(平成20年)6月14日に開通した東京メトロ副都心線の同駅は、タイムズスクエアにほど近い明治通り(東京都道305号)直下に建設されたため、150m程の地下通路が設けられて高島屋の地下1階食料品売場と接続している。
1964年(昭和39年)に完成した国鉄新宿駅ビル(現:ルミネエスト新宿)への進出を果せなかった高島屋にとって、新宿への進出は長年の悲願であった。バブル期に競合他社を超える条件を提示し出店を果した。他に、競争入札に参加したのは、伊勢丹、そごう、西武百貨店、丸井の4社である。競争入札を担当した都職員は「バランスを考慮して高島屋に決まった」と発言している。
初年度の目標であった年商800億はほぼ達成したもののその後売り上げが伸び悩み、東口の伊勢丹や西口の小田急百貨店・京王百貨店など、新宿区に所在する百貨店に押され大幅な赤字が続いている(※当初の年商見込みは年商2000億円弱であった)。
タカシマヤタイムズスクエアの土地は、特殊法人国鉄清算事業団(1998年解散、日本鉄道建設公団→独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が保有していた経緯から、効果的な土地処分(売却)を目的に「レールシティ東開発株式会社(特殊法人の子会社)[3][4]」を設立し、同社の建設・保有物件とし、タイムズスクエアビル竣工後の1996年(平成8年)9月より年間賃料120億円で高島屋へ賃借していた。この賃料に関して、賃貸借契約に3年ごとに12%を目標に増額するとの規定があったことから、レールシティ東開発が当初の契約に従った12%の賃料増額を求めたが、高島屋は逆に事情変更を理由にした16%の賃料減額を求めて、両社は対立。高島屋が、2003年(平成15年)に調停を申し立てたものの不調(決裂)に終わり、訴訟になった。2006年(平成18年)3月24日に、東京地裁は、借地借家法32条1項の賃料減額請求権が認められるとして、約4200万円の減額を認めた。その後、東急不動産が匿名組合で「合同会社タイムズスクエア」を設立し、2007年(平成19年)3月に同社が土地の一部と建物の所有権を取得している[5]。
レールシティ東開発は主幹事業となるこの不動産を三菱UFJ信託銀行に売却後、大幅に事業を縮小し、2009年(平成21年)3月(平成20年度末)を以て解散した。