*トヨタ、15年、燃料自動車販売開始、水素ステーション不足解決の為、
豊田通商、水素スタンド参入 仏社と燃料電池車向け
2013/9/23 2:00日本経済新聞 電子版
豊田通商は燃料電池車(FCV)向けに燃料を供給する「水素ステーション」事業に参入する。産業用ガス大手の仏エア・リキードと近く提携し2014年度中に愛知県内2カ所に商用ステーションを設置する方針だ。FCVはトヨタ自動車などが15年から市販する計画だが、燃料充填施設の不足が課題だった。
10月に合弁で水素ステーションの運営会社を設立する。エア・リキードは欧州を中心に約60カ所に水素ステーションを設置…
*日本エア・リキード株式会社は、東京都港区に本社を置く産業ガスの製造販売メーカーである。国内シェア第3位。親会社の仏エア・リキード社は、世界シェア第2位。
*エア・リキードは、他の「水素自動車」構想のパートナーとともに、ドイツ全地域の水素ステーションネットワーク構築のための主要行動計画実施規定に同意し署名しました。 2023年までに、現在のドイツの水素ステーションネットワーク15カ所を拡大し、400カ所にすることで全国を網羅することになります。全パートナーによる総投資額は、およそ3億5000万ユーロです。
これは、将来、燃料電池自動車の普及が進んだ際の水素需要を満たすものとなります。第一段階としては、今後4年でドイツ国内に100カ所の水素ステーションを開設していきます。
エア・リキードは、2010年から「水素自動車」構想のパートナーであり、燃料電池自動車の量産を支援するために、ドイツの水素インフラの開発について評価し、寄与することを目的としています。2012年には、デュッセルドルフで、一般向けの最初の水素ステーションを開設しました。
エア・リキード グループは、日本をはじめ、イギリス、フランス、オランダ、デンマーク、スウェーデン、スイスにおいても同様のイニシアティブに参画しています。
エア・リキードは、水素の生産から貯蔵、配送そして、最終的に消費者による使用に至るまで、全てのサプライチェーンを習熟しています。 過去10年の間に、当グループは世界中に60以上の水素ステーションを建設しています。 当社の水素ステーションは、車両に水素ガスを5分未満で充填します。*現在は従来のガソリン充填時間とかわらない、
自動車産業に並行して、エア・リキードは、フランス、カナダおよびアメリカにおいて、市営バスや物流倉庫内のフォークリフト向けに水素を供給しています。
フランソワ・ダルシのコメント:「この合意は、ドイツそしてさらにヨーロッパにおける水素充填インフラの建設の大きな前進を意味します。 水素は、持続可能なモビリティの挑戦に貢献します。都市部における地球温暖化ガスおよび大気汚染を削減し、最終的には環境保全につながるものです。このプロジェクトは、世界中で『水素エネルギー』インフラを配備するために、革新的テクノロジーを発展させ促進するという、当グループの意気込みを表しています。」