*今回の人事を見る限り、太子党の圧倒的な勝利?李副主席就任は張徳江全人代委員長とのバランス?
*新華社通信によると、習氏は14日午後、国家主席就任への祝意を伝えるため電話してきたロシアのプーチン大統領に対し、「祝いの電話をくれたのはあなたが最初だ。大統領が中露関係を重視している表れだ」と述べたという。習氏は就任後初の外遊先として、ロシアを公式訪問する予定だ。
習主席に安倍首相が祝電
安倍晋三首相は14日、中国の習近平国家主席に祝電を送った。菅義偉官房長官が 午後の記者会見で明らかにした。
菅長官は「新指導部と戦略的互恵関係を築く用意がある。対話のドアは常にオープン だ」と述べた。
習主席主任の報道は、日経が詳細を極めた、
*李克強・副首相はあす15日に、温家宝首相の後任に選出される見通し。
【北京=桑原健】中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は14日、共産党の習近平総書記(59)を胡錦濤氏(70)に代わる新しい国家主席に、李源潮・党政治局員(62)を副主席に選出した。習氏は最高指導者の3ポストすべてに就任。15日に首相昇格が決まる李克強副首相(57)との「習―李体制」は、経済成長の持続や所得格差の是正など山積する課題に取り組む。
全人代は14日に北京市で開いた全体会議で、国家元首である国家主席などを選んだ。全人代の呉邦国氏(71)に代わる新委員長(日本の国会議長に相当)には、序列3位の張徳江・党政治局常務委員(66)を選んだ。任期はいずれも1期5年。
投票では習国家主席への反対、棄権を合わせた批判票は有効投票の0.1%。李源潮氏への批判票は4.0%、張氏は0.3%だった。
*昨年11月の党大会を控え、江氏や李鵬元首相ら長老は「共産主義青年団(共青団)幹部時代に1989年の天安門事件につながった民主化運動に断固たる対応を取らなかった」(共産党筋)などとして、李源潮氏の常務委員昇格に反対し、李氏は政治局員止まりとなった。長老は今回も副主席就任に難色を示したが、習氏は、李氏を推す胡氏の意向を尊重した。
*4%の反対票の背景?
習氏は昨年12/11月の党大会を経て、党トップの総書記と軍の事実上のトップである党中央軍事委員会主席に就任済み。胡氏は2002年の総書記就任後、軍事委主席に就くまで2年かかったが、習氏はほぼ同時に全権を握った。
*李克強 2012年11月15日、第18期1中全会で政治局常務委員に再選し、党内序列第2位となる[4]。同月21日、李は北京の中南海で開催された改革開放に関する座談会を主宰し、「人民がさらに良い生活を送れるようにするためには、改革開放が必要だ」と述べ、多くの改革を進めれば既得権益層の打破などにつながると主張して、習李体制の10年間で改革を進める姿勢を示した[5]。
国家副主席に選ばれた李源潮氏は胡氏と同じ党青年組織、共産主義青年団(共青団)出身。12年11月の人事では胡氏の影響力が増すことを懸念する党長老の反対で常務委員に昇格できなかったとされるが、習氏との関係もよく、常務委員に近い地位を得た。常務委員ではない副主席は15年ぶりで、17年の常務委員昇格も取りざたされる。
習近平氏(Xi Jinping=シー・ジンピン) 陝西省出身。79年清華大化工学部卒。00年福建省長、02年浙江省共産党委員会書記、07年上海市党委書記などを経て、07年から党政治局常務委員、12年から党総書記。習仲勲元副首相を父親に持つ党老幹部の子弟ら「太子党」の有力者。59歳。
李源潮氏(Li Yuanchao=リー・ユアンチャオ) 江蘇省出身。82年復旦大数学学部卒。83年共産主義青年団(共青団)書記、01年江蘇省南京市共産党委員会書記、02年江蘇省党委書記などを経て、07年から党政治局員。共青団出身ながら、元上海市副市長を父に持つ党老幹部の子弟ら「太子党」の一人でもある。62歳。
張徳江(Zhang Dejiang=ジャン・ドゥージアン)全人代新委員長就任
遼寧省出身。北朝鮮・金日成総合大に留学し、95年吉林省共産党委員会書記。浙江、広東省書記などを経て、12年3月に更迭された薄熙来・重慶市書記の後任として着任。同年11月から党政治局常務委員。元国家主席の江沢民氏に近い。66歳。