さらです。
何度か申し上げている通り、私は普段エンジニアとして働いています。
「自動化」みたいな仕事をよくやっています。
つまり、人間がやっている仕事をコンピュータに置き換えるみたいな、そういう感じの仕事ですね。
この手の話になるとよく登場するキャラクターに「AI」という概念があります。
エンジニアじゃない人々も、メディアも偉い人もこぞってAIがどうのと言っています。
そして大変失礼ながら、AIなるものの開発をやっていないと思われる方ほどよく
「AIの発達によってこういった仕事は人間のものではなくなるので~」
みたいなことを言う傾向があると勝手に思っています。
これではまるで、今までその仕事を人間が行っていたのは、AI技術が追い付いていなかったからだと言わんばかりですが、
そもそも現代で行われている単純作業は、そんな最先端の機械学習なんてなくても自動化できてしまうレベルのものが極めて多いです。
こういった作業が自動化されずにこれまで人間の仕事として残っているのには、ものによって色々な理由があるとは思いますが、AIが無かったからという理由は比較的少数なんじゃないでしょうか。
切ない理由の例として思い浮かぶのは、金をかけて自動化するよりも人間にやらせた方が安いと判断されているケース。
私も家事をするのが嫌いなのでメイドロボ欲しいみたいなことをたまに言うのですが、まぁ仮にメイドロボが開発されても人間のメイドを雇う方が安くついてしまうのだろうと思っています。
AI開発はめちゃめちゃお金がかかるので、こういう場合の解決策として働いてくれる望みは薄そうな気がします。
とはいえそれだけお金のかかるAI開発を各社やっているわけですから、
当然大きな効果が得られる技術ではあるわけです。
AI以前の問題な単純作業の話は一旦さておき、
AIの進歩によって、単純作業ではないような作業までいい感じにやってくれる時代が既に来ているのだと、そういう主張もあるのかもしれません。
しかしこれはおかしい。
本当にAIがどんどん進歩しているなら、ソフトが自動で付けてくれた楽譜の臨時記号を人力で直す作業とかを未だに私がやっているのはおかしい。
今日はファ♭をミ♮に変える作業で何十分失ったか分かりません。
ファ♭くらいならまだいいんですが、ラ♭♭とか、なんでこんなに♭♭が好きなんだこいつは。
こんな機械にあなたの仕事を置き換えますとか言われても、とても安心して任せられませんよ。
それはさておき明日は録音です。なんだか久しぶりな気がしますね。
なんだか最近は僅かな時間を見つけて録音に参加するみたいな状態になってしまっており、何というか録音もAIとかでいい感じに自動生成してほしいですね。
ではでは。
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