ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

夏は百合漫画の季節(コミケお疲れ様でした)

2018-08-10 23:49:59 | かみさと
お久しぶりです。かみさとです。
更新が滞って本当すみません。


まずはコミックマーケット94、一日目お疲れ様でした。
我らがシュビドゥヴァーズも新譜旧譜を引っさげてサークル参加し、おかげさまで大盛況だったようですね。
お越し下さった皆様ありがとうございます。
まあ僕は行けてないんですけど。

今回の新譜は「最強○×計画」ということですが、久々に僕もTopパートで歌わせていただきました。
お手にとっていただけた皆様に、直球の熱情が届いていれば幸いです。

次にシュビが参加するイベントは副次的文化系合唱祭です。
私はシュビ内でのお手伝いになるのですが、メンバーみな本番に向けて練習を重ねております。
来週の演奏をどうぞご期待ください!



さて、台風やら台風やらの天災に悩まされながらも酷暑の続く今日このごろ、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
暑さと湿気で何もやる気が起きなくなったり、夏バテでダウンしたり、夏を相手に苦戦している方も多いと思います。
なので、今日は皆さんに夏を快適に過ごす方法をお教えしたいと思います。

といっても、難しいことをする必要はありません。
必要なのは以下の3つです。

1:まとまった余暇
2:クーラーの効いた部屋
3:任意の百合作品

これで今年の夏は乗り切れること間違いなし!
皆さんも"避暑百合"、初めてみませんか?



はい。
最近は百合漫画を買い漁ることに邁進しています。


そもそものきっかけは以下の通りです。

飲みの席で百合談義が大いに盛り上がった勢いで『百合について語る飲み』企画が生まれました。
が、自分が今まで触れてきた百合は既存のコンテンツの二次創作によるものがほとんどだったので、

「これでは百合について語るどころか自分への布教で大事な飲みが終わってしまう! どうせなら美味しいお酒を飲みながら対等に語彙を溶かしあいたい! ていうか普通に興味もあったし!

という思考回路から書店に駆け込み、これは百合だあれは百合だこの棚は百合姫だと漁りまくってティンときたものを計20冊ほど買い込みました。
百合飲みは台風の影響で延期になりましたが、せっかくなので家に引きこもって戦利品を読みました。
すっごくよかった。


せっかくなので、その時購入した百合漫画を一本ご紹介します。

たとえとどかぬ糸だとしても - tMnR(百合姫コミックス)
https://comic.pixiv.net/works/4163

普通の女子高生である鳴瀬ウタが恋をしたのは、実の兄——の嫁、薫瑠さんです。
薫瑠さんが家族としての距離感で接してくる、ある意味当然のことが時に嬉しくもありながら、決して実ることのない想いは苦しいもの。
彼女たちが互いに向ける矢印は、すれ違うのが必然なのです。


いやも〜〜〜〜1ページ1ページ呻きながらめくりました。
薫瑠さんからウタちゃんにも割とでっかい矢印が向いてるのですが、これはあくまで"親愛""家族愛"の類で、ウタが抱くそれとは決定的に異なるもので、そしてウタはそれを痛いほどよく理解しているのです。
だからこそ苦しく、それでもなお自分に向いた矢印は嬉しく思ってしまう。
ままならねーな感情は〜〜〜〜!!!って感じです。

上記のリンクから3話まで試し読みできます。
普通に漫画としての演出などもめちゃめちゃ良いので、もし読んでみて興味が出てきたというかたは是非コミックスを買ってみてください。現在3巻まで発売してます。
3巻の終盤を読んで僕は30分くらい悶え苦しみました。



そんなわけで、向こう数週間は百合の話に終始するかもしれませんが、どうかご容赦ください。

『ニンジャバットマン』はトッピング全部乗せラーメン(たぶんネタバレ無)

2018-06-29 23:24:13 | かみさと
こんばんは。かみさとです。
昨日、『ニンジャバットマン』を観てきました。


ラーメンのトッピングに悩むことはありますか?
僕はほぼ必ず玉子のトッピングを頼むのですが、玉子がメニューにないとなると、さて何を乗せたものか、はたまた何も乗せずにプレーンで味わおうかと考え込んでしまいます。
焼豚を足そうかメンマを加えようか、どちらも捨てがたい、そういう時に浮かび上がるのが、『トッピング全部乗せ』の選択肢です。
この選択肢を取る勇気と、頼んでしまったときの(主に財布と胃袋に対する)背徳感と快感。
そして実食時の、ヤケクソじみた暴力的な盛り付けと大雑把な味。

『ニンジャバットマン』は概ねそんな感じの映画です。


麺:バットマン
言わずと知れた、DCコミックス出身の大人気ダークヒーロー。メディアミックスも多彩で、映画だけでも『バットマンの映画作品』というWikipedia記事が個別に作られるほどの量。
ヒーローでありながら、例えばMARVELの『スパイダーマン』や『キャプテン・アメリカ』のようなスーパーパワーを持たず、持ち前の頭脳と肉体、そして多くのガジェットを用いて活躍する姿が印象的です。


スープ:戦国時代
こっからもうおかしい。
あらすじとしては、

ゴリラ・グロットの発明した時空間移動装置によって戦国時代へ飛ばされてしまったバットマンとヴィラン達。
天下統一を目論む"第六天魔王"ジョーカーによる歴史改変を阻止すべく、バットマンは戦乱の日本を奔走する。

みたいな話なんですが、どっから突っ込めばいいんでしょうか。
きっと考えたら負けなタイプのやつなんだと思います。


トッピング①:変形ガジェット
実を言うと僕はバットマン原作に詳しくないんですが、バットモービルって変形するんですか?
まあ仮に本来のバットモービルが変形するものだとしても、『ニンジャバットマン』のバットモービル最終形態が常軌を逸してるのはほぼ確実なので大丈夫です。
僕は見てて「そうなんのかよお前!!!!」って叫びそうになりました。


トッピング②:巨大ロボット
なんで戦国時代に変形ロボットがあるの??
だいたい上映開始から15分くらいでこれが出てくるので、この辺で「あっこれヒーロー映画というより特撮だな」と察します。


トッピング③:異様に日本に馴染むヴィランたち
先述のジョーカーやゴリラ・グロットに加え、ポイズン・アイビー、ペンギン、トゥーフェイス、デスストロークらが登場しますが、ほぼ全員が鎧武者の風貌です。
バットマンがタイムスリップしてきたのは彼らよりも僅かに後の年代ですが、一体バットマンがいない間に何があったのでしょうか。


トッピング④:ものすごく気合の入ったCG
これもこの映画の"特撮感"をマシマシにしている要素です。
先述の巨大ロボットとか、バットマンの持つさまざまなアイテムとか、ネタバレになるから詳しく言えないけどサルとかコウモリとか……。


トッピング⑤:合体
その目で確かめてください。


トッピング⑥:キャストが豪華すぎる
バットマン役の山寺宏一さん、ジョーカー役の高木渉さんをはじめ、大御所や有力中堅声優が目白押しです。個人的にツボに入ったキャストを紹介します。

ハーレイ・クイン:釘宮理恵
ジョーカーの相棒であり恋人のハーレイ・クインですが、某アプリゲーの第六天魔王(CV:釘宮理恵)を思い出します。ここんとこずっとイベント出演してるし是非もないよネ。

デスストローク:諏訪部順一
上映前の予告映像で跡部様(CV:諏訪部順一)を見ていたため脳が混乱しました。

アルフレッド・ペニーワース:大塚芳忠
好き。

ゴリラ・グロット:子安武人
某ーストウォーズの誰ンボイを彷彿とさせるキャスティングです。というかワザとなのでは?


トッピング⑦:カラテ
ラストの戦闘は紛れもなくニンジャのイクサでした。誰がなんと言おうとバットマンが刀を折るシーンはニンジャスレイヤー第3部最終章のパロディです。



ネタバレになるのでこれ以上は挙げられませんが、他にもいっぱいトッピング(≒属性の悪魔合体)があります。
見るだけでお腹いっぱいになるのでポップコーンは必要ないですが、冷静になって観る映画ではないので売店でビールを買いましょう。

類まれな技術を持ったアメコミ大好き人間と特撮大好き人間が手を組んだような映画『ニンジャバットマン』は、全国の松竹系列をはじめとする映画館で公開中です。
シネマシティでは爆音上映が、新宿ピカデリーでは7/3に発声可能上映があります。この機会にぜひ。

映画は映画館で見たい

2018-06-15 21:24:37 | かみさと
こんばんは。かみさとです。
二日後の今頃は北海道にいます。


リズと青い鳥以降、スキマ時間を見つけては映画を見るのが趣味のようになってきました。
たとえば『レディ・プレイヤー1』をIMAXで鑑賞したのですが、あれは最高のエンタメ映画ですね。
VR技術が実用化・一般化され、VRChatや多くのVRゲームが人々の間に普及しつつある今だからこそヒットした作品だと思います。
『技術の孕む危険性に警鐘を鳴らす』みたいな説教臭さは無く、むしろ数多くの可能性を感じさせる希望に満ちた作品です。
超面白いです。

また、この映画は『シャイニング』『機動戦士ガンダム』などの大々的なパロディから、一瞬画面に映るだけの小ネタまで、"イースターエッグ"が随所に散りばめられています。
バッドばつ丸と春麗が同じ映画で共演するとは思わなかった。


実際にシアターで映画を鑑賞すると身にしみてわかることですが、
"大きなスクリーンとハイレベルな音響で、目の前の作品に没入できる"
という体験は極めて貴重で、かつ良質なインプットになります。
いくらホームシアターの環境を整えようとしても、映画館のような、作品以外の余分な情報を極限までシャットアウトした空間を作ることは困難です。
そう考えると、映画の鑑賞料金の半分くらいは、その環境を買っているようなものかもしれません。
居酒屋のチャージ料と同じようなものですね。

日本の映画料金はかなり高めに設定されていますが、その分ファーストデーやレディースデーなどの割引料金も幅広く用意されています。
あまり映画は見ないという方も、よければ一度スクリーンでの上映を体験してみてはいかがでしょうか。



ちなみに、「映画館は音が大きいから苦手」という方にもオススメな映画が一つあります。
リズと青い鳥です。
新宿ピカデリーならまだまだ上映中ですので、この機会に是非。

是非。

梅雨は遠征をせよ

2018-06-01 23:45:22 | かみさと
こんばんは。かみさとです。
1dayコンタクトが便利すぎて眼鏡をかけながら泣いています。


早いものでもう6月ですね。
梅雨の時候で空模様がうまくないことに加え、海の日まで祝日が一切存在しないという、一年の中でも有数の憂鬱シーズンです、
しかし、僕はそんな暗い気分を無効化する手段を見つけました。
推しのイベントに行くことです


というわけで、6/17~19の3日間、ちょっくら北海道旅行に行ってきます。
イベント自体は17日のみなんですが、せっかく遠くまで足を運ぶなら観光してから帰りたいので一泊は確定。
そしてどうせ二日目も酒を飲むだろうし、酔った状態での飛行機の搭乗手続きに不安が残るため二泊目が確定。
寝過ごすリスクをさらに考慮し、三日目の午後にようやく関東へ帰ってきます。
安い便がその辺の時間しかなかったとも言う。

思えば、自発的な一人旅はこれが初めてかもしれません。
去年に行った福岡はアイマスのライブだったので現地に見知った顔がいっぱいあったし、観光する間も無く関東へとんぼ返りしたので、『旅』という感覚が全くないんですよね。
『遠征』とか『出張』とかのほうがしっくり来る。
オタクあるあるだと思います。

ところで、一人旅というと「寂しくない?」とか「一人より複数人のほうが楽しいよ」と善意のお声がけをいただくことがたまにあるんですが、僕は一人でも全く寂しくないので問題ありません。
アニメなどを楽しむオタクは、どれほどオタク同士で群れようとも究極的には『自分』と『コンテンツ』の一対一になるので、一人で楽しむことにかけては誰より慣れているんですね。
コスプレやサブカル合宿のようなジャンルでは少し話が変わってくると思いますが。


そういうわけで、来る6月への不安要素といえば『東北で飲みすぎて倒れたりしないか』ということ程度です。
みなさんの"推し"が地方でイベントを開催するときは、ぜひ遠征計画を立ててみてください。晴れやかな気分になれますよ。
あと、僕が北海道から無事に帰ってくることを祈っていてください。

死ぬほど上手い人

2018-05-11 23:01:33 | かみさと
(すごく)お久しぶりです。かみさとです。

今週からブログの担当曜日が変わったのは、だいたい僕が月曜日に時間を取れなくなったせいです。
ちょっとリアルが立て込んでまして、このところは練習にもあまり顔を出せていません。
金曜なら比較的マシでは?という判断で新ローテーションにしていただいた次第です。
今後はがんばって更新します。がんばります。



リズと青い鳥
ご覧になっていただけたでしょうか。

僕のTLでは、観て堕ちる人が公開の翌週あたりから立て続けに出てきたような印象です。
宣伝に力を入れているタイプの作品ではないので、口コミによるものでしょうか。
百合オタクとか楽器経験者とか音響フェチとか、いろんなフィールドの人間が一様に崖から転がり落ちてくるさまは、見ていて爽快でした。
誰よりも早く転がり落ちた甲斐があるというものです。


さて。
本編について語楼と思えばいくらでも語れますが、そうするとおそらく今日中の更新ができないので、リズと青い鳥から連想したけど本編とは大して関係のない話をします。


飛び抜けて高い実力を持った人間が近くにいると、多くの人は惹きつけられるか、あるいはその才を妬みます。
『才能』は、持つ人によっては自身もその引力・斥力に振り回される、カリスマのようなものです。
自分の周りでも、何度かそういうことがありました。

そういうことについて、最近なんとなく思うのは、『相手も人間だと忘れないのって大事だなあ』ということです。
比類なき才能を持っている人も、押すに押されぬ才能を持っている人もあくまで人間です。
金メダルのアスリートはおばけが苦手かもしれないし、世界ランク1位のゲーマーはニンジンが食べられないかもしれない。
才能や実力の影には、ちゃんと等身大の人間が隠れているはずです。


という感じのことを、希美とみぞれのすれ違いを見ながら(主に希美の心境に対して)考えてました。
いや実際上手い人って死ぬほど上手いから困るんですよね。
でも死ぬほど上手い人を、「死ぬほど上手い人」で完結させちゃうとそれはそれでこっちがしんどい。
だから親しみやすい面を探しておくと楽だよ、という話でした。


久々なので何を書いていいのかわからなくなってますね。
来週以降もちゃんと更新していけるよう頑張ります。

アニメ映画を観に行こう。

2018-04-09 21:42:27 | かみさと
こんばんは。かみさとです。
先月末発売のエロゲをクリアしました。やっぱりゆずソフトは安定してますね。


さまざまなアニソンを取り上げてきたシュビドゥヴァーズですが、"アニメ映画の主題歌"まで絞ってみるとその数は激減します。
公式ページの編曲譜リストから確認できるのは、『風といっしょに』『愛・おぼえていますか』の2曲のみです。
さらさん辺り『ノーポイッ!』とか編曲してそうだったので意外ですね。

オリジナル映画作品にしろTVシリーズ等の映画化作品にしろ、アニメ映画作品の数はここ10年近くで急激に増加しています。
ソースはWikipediaですが、2017年のアニメ映画作品数は87本。
『魔法使いの嫁 星待つひと』のようなイベント上映されたOVA作品も含んだ数ではあるものの、これは2007年のおよそ倍、1997年からは3倍の数です。
作品数以外に目を向けると、『君の名は。』は興行収入250億を叩き出し、ひとつの社会現象となりました。
"ガルパンはいいぞ"の合言葉とともに『ガールズ&パンツァー 劇場版』が局所的大ブームを引き起こしたのも記憶に新しいです。


空前のアニメ映画ブームである今、シュビドゥヴァーズも映画の主題歌にもっと目を向けてもよいのでは? と思います。
そして皆様におかれましては、ぜひお近くの劇場へ足を運び、アニメ映画作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。


具体的には、4/21ロードショーの、リズと青い鳥なんかを。


はい。
そうです。
種﨑敦美主演です。

この作品は、TVおよび劇場版シリーズ『響け!ユーフォニアム』の続編です。
3年生の先輩たちは卒業し、久美子ら1年生・2年生は学年が上がり、新たに後輩が入ってきた、新生・北宇治高校吹奏楽部。
原作小説で言うところの『北宇治高校吹奏楽部、波乱の第2楽章』における、みぞれと希美の物語です。

先日の完成披露上映会にて、一足先に『リズと青い鳥』を鑑賞させていただいたのですが、なんというか、スゴかったです。
映像においては髪の毛先から指先まで、音響においては演奏から靴音一つに至るまで、丁寧に丁寧に作られています。
ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、偏執的なまでのこだわりを感じました。
上映会の前のトークショーで種﨑さんが、「私たちがお芝居をする前から、映像がお芝居をしている」と仰っていたのですが、それも納得の作品です。

劇的な展開や、目を見張る大迫力の演奏がある訳ではありません。
ストーリーの焦点は常にみぞれと希美に絞られ、歯車が噛み合うまで二人はすれ違い続ける。
起承転結も比較的薄い、いろんな意味で"静か"な作品です。
それでも見入ってしまうのは、極限まで練り上げられた青春の美しさ、儚さが、作品全体を通して感じられるからでしょう。

もうこれに関しては種﨑さんの芝居が凄いとかそういう話じゃありません。
いえ、種﨑さんの芝居も凄いんですけど、作品を構成するほかのパーツも劣らず凄いのです。
アニメを見に行ったつもりが、ひとつの映像芸術作品を見たような気持ちになります。


そんな訳で『リズと青い鳥』オススメです。
繰り返しになりますが、ロードショーは4/21。
もし興味がおありでしたら、ぜひご覧になってみてください。
僕は最低でもあと3回観ると思います。
吹奏楽じゃ結局合唱できないじゃねーか、という話はナシで。

『魔法使いの嫁』における種﨑敦美の演技

2018-03-19 23:59:54 | かみさと
こんばんは。かみさとです。
最近このブログを借りて好きなものを紹介してしかいない気がしますが改める気はありません。


10月頭の記事で紹介した17年秋アニメのひとつ『魔法使いの嫁』も、ついに今週末の24(土)が最終話です。
その最終話の最速先行上映会が、23(金)18:00〜から新宿ピカデリーにて開催されます。
席がまだ空いています。
主演キャスト2名(もちろん種﨑敦美さんも)登壇します。
行きませんか。


というのは3割くらい冗談ですが、実際『まほよめ』はここ数年でも指折りのオススメ作品です。
人×人外がイケるカップリング厨ならまず間違いなく琴線に触れるでしょう。
というか、以前カップリング厨の記事を書いたのも少なからず『まほよめ』の影響があります。

しかし、何を隠そう僕はプレゼンテーションがド下手なので、この記事を読んだ全員に『まほよめ』を見てもらうのは土台無理な話です。
なので、ここはもう開き直って、

『まほよめ』各話における種﨑敦美の名演技

を、ネタバレにならない範囲でご紹介しようと思います。
言い換えればブログの私的利用です。
今に始まったことでもないのでセーフですね。


ちなみに『魔法使いの嫁』は、Netfilx、バンダイチャンネル、GYAO!、Amazon Primeビデオ等で配信しております。
有料会員なら見放題です!!
もし興味がおありでしたら下記のシーン一覧を見ながらぜひどうぞ!!!!



1話:April showers bring May flowers.
「……ない……! 良かったことなんて、一度もない!!」
チセの特異体質をエリアスが「運がいい」と評したことで、チセの脳裏に過去の記憶がフラッシュバックします。
大人しいキャラクターが声を荒げるシーンは"そのキャラクターらしさ"を保つのが難しいのですが、このシーンの種﨑さんは見事です。

3話:The balance distinguishes not between gold and lead.
「とても……綺麗でした」
老いた竜、ネヴィンの助けを借りて"空"を飛び、彼との別れを経験したチセ。
感動的な印象を受ける言葉と裏腹に、その声は掠れ、呆然とした様子です。

5話:Love conquers all.
「あなたの言ったことが嘘でも本当でもどっちでもいい。あの人は誰よりも先に私を買った。
 だから、エリアスが私の手を離すまでは……私はあの人のものです」

「解放されたくないのか」と問うレンフレッドへ、チセが投げかける言葉。
愛というよりも依存、チセの内面の病的な部分が浮き彫りになっているセリフです。
このセリフは放映前のPVにも採用されており、意味ではチセとエリアスの関係性を象徴するセリフと言えるでしょう。

6話:The Faerie Queene.
「そんなに怖がらなくてもいいんです。
 (——貴方が要らないと言うまで)私は、あなたの……そばに……」

魔力を消耗したチセが、まどろむ中でエリアスを見る。
「表情は変わらないのに、目の光だけが子供みたいに見える」と、チセはこの時点でエリアスの持つ"幼さ"、"不安定さ"を見抜いています。
5話のセリフとは真逆に、これから発展していく二人の関係の起点となるセリフです。

8話:Let sleeping dogs lie.
「エリアス……エリアス……!
 ごめんなさい、ごめんなさい……言いつけを、ごめんなさい……!」

一時は怒りに身を任せエリアスの言付けを無視したチセ。
魔力の過剰な行使にチセ自身の体も悲鳴を上げていますが、それよりも約束を破りかけたことを必死に謝ります。
それは今のチセにとってエリアスが唯一の"家族"であり、チセ自身がそこに自分の居場所を見出しているからです。
ちなみにこのシーンのチセは前後で激しく息を切らしていますが、聞いてるこっちが苦しくなるくらい迫真の息の演技です。

9話:None so deaf as those who will not hear.
「おかえり、ルツ」
新たに家族となったルツ。彼を出迎えるチセは、まるで年の近い弟と姉のよう。
もしかしたら、ここが一番"明るい"チセの演技なんじゃないでしょうか。
「だからって! いくら私が自分勝手でも……何も知られずにいられるほど、
 私はあなたに興味ないわけじゃない!」

危険に晒されたことよりも、事情を話してくれないことが嬉しくないチセ。
6話からさらに歩み寄り、チセはエリアスのことを深く信頼し、だからこそもどかしさを感じていることが伺えます。

11話:Lovers ever run before the clock.
「だから私も、あなたに言えなかったこと……話します。
 杖ができたらすぐ帰りますね」

水鏡を通じて言葉を交わす二人。
ここはですね〜〜演技っていうか作画も音楽も演出も全部ひっくるめて作中屈指の名シーンなんですよね。
カップリング厨は必見の回です。悶え苦しむので絶対見て。

13話:East, west, home's best.
「い…嫌です!
 大事なヒトの、ことなので……いらなく、ないです」

チセの持つ"いらない記憶"を消そうとするエリアスを、チセはがむしゃらに止めます。
ここまでくるとチセはエリアスに対して明確に好意を持っていますね。
溢れるような『嫌です』、必死になって付け加える『大事なヒトのことなので』、絞り出すような『いらなくないです』。短いセリフのなかで揺れ動く感情を精緻に描き出した名演です。

14話:Looks breed love.
「先生になれなくて、ごめんなさい」
チセ自身にも説明しきれない感情が胸の内に渦巻く。
その体質から何度も別れを経験してきたはずのチセがこのシーンで泣くのは、それだけ彼女が今いる世界が、彼女にとって特別だからでしょう。

17話:Look before you leap.
「君は何を支払ってくれる?
 僕らはヒトを助けるとき、見合った対価をもらう。
 君は僕たちに何をしてくれる?」

(おそらく)ステラを警戒させないよう、チセを通じて語りかけるエリアス。
竹内良太さん演じるエリアスの喋り方の"クセ"を完璧にトレースする種﨑さんのこのセリフは、見事と言うほかありません。

18話:Forgive and forget.
「今夜は……一緒に寝ましょうか。ほら、帰りましょう」
「…………うん」

ひどく取り乱した様子のエリアスをなんとか落ち着かせたチセ。
最初は父と娘のようだった二人の関係は、いつしか母と子のようにもなっていました。
ちなみにこのエリアスの『うん』は、種﨑さんイチオシの演技だそうです。「かわいい」とのこと。
わかる。

20話:Necessity has no law.
「私は一緒に……一緒に考えさせてほしかった!」
「結局……あなたも……!」
「私は、今のあなたのそばにはいられない」

チセの命を救おうと独断で行動したエリアスを、チセは激しく糾弾します。
エリアスに対してチセがここまで激しい感情を露わにするのは、9話か1話かぶり、あるいは初めてのことかもしれません。
それまでチセが積み重ねてきて、そしてエリアスが裏切った信頼は、それほどまでに深いものだったのです。

21話:As you sow, so shall you reap.
「許さないよ」
「ありがとう。あの時、あの手を離してくれて。
 許さないけど……私はまだ、あなたを忘れないけど。
 あなたを置いて、前に進むよ」

自身の記憶のなかで、チセは一つの過去に整理をつけます。
チセが前に進むために、己と向き合うために。



困ったことに種﨑さんの演技は(チセのような大人しいキャラだと特に)、『すごい!名演技!』と喝采を浴びるようなわかりやすいものではないんですよ。
役作り・感情の動きに一切の瑕疵がなく、ともすればそのまま気にも留めず受け流されてしまいそうなほど、あまりにも自然な演技が、種﨑さんの真骨頂だと思っています。
上に挙げた名演技の半分くらいも、どちらかと言えば"名シーン"と呼ぶべきかもしれません。

逆に言えば、知れば知るほど深みにはまっていくのが種﨑さんの演技です。
『まほよめ』をご覧になっている方は、よければほかの種﨑さん出演作品に手を出してみてください。
ご覧になっていない方は、まず『まほよめ』から始めてみてはいかがでしょうか。
「こういうテイストの作品が好きなんだけど、種﨑さん出てるのある?」みたいなのがあったらお申し付けください。



そんなわけで、過去に類を見ない熱量で種﨑さんについて語った記事でした。
立派な声優オタクですね。もう戻れないと思います。

シュレーディンガーの花粉症

2018-03-12 21:28:46 | かみさと
こんばんは。かみさとです。


あれだけ寒かった冬もいつの間にか過ぎ去り、すっかり春の陽気に頭をやられる季節になりましたね。
頭だけでなく、この季節は何かと体に変調を起こしやすい時期です。
急激な気候の変化や、進学・就職など大きな環境の変化に身体がついてこれず、体調を崩してしまう方も多いでしょう。
そして、何より毎年この時期に付きまとう、大きな災害があります。
花粉症です。

さて、かくいう僕もここ二〜三年、春先はず〜〜〜〜っと鼻水が止まらず、ティッシュの消費量がいつもの数倍になります。
最初は風邪をひいたかと思いましたが、熱もなく身体のだるさもないのに鼻水だけが出続けるのでどうやら違うらしい。
ではハウスダストか? と思ったものの、部屋をいくら片付けても治らないくせに梅雨に差し掛かる手前でパタっと止まったので、これも違うっぽい。
となると、もはやこの鼻水の原因は、もはや花粉をおいて他に考えられない……! となりました。

しかし、すんなり花粉症と認めるのもなんとなく抵抗がありました。
母や姉がいつも花粉から地獄の責め苦を受けていたので、認めてしまったら自分もあの苦しみを味わうことになると思ったのです。
既に味わってるはずなんですけどね。

そこで僕が見出したのは「シュレーディンガーの猫」でした。

ざっくり説明すると「箱の中の猫が毒ガスによって死んでいるかどうかは観測するまでわからない」みたいな理論です。
検証のしようがない思考実験ですが、いろんな作品で引き合いに出されるのでご存知の方も多いと思います。
今回、僕はこれを自身の花粉症に当て嵌めました。

つまり、
僕が花粉症かどうかは医師の診断を受けるまでわからない
ということです。

花粉症になりたくない一心で編み出した、驚天動地の理論です。
たとえ症状が限りなく花粉症に近くても、花粉症だと証明されていない以上、これは『めちゃくちゃ長く続いてある日パタっと治る季節性の鼻風邪』なのかもしれません。
我ながら妙案だと思います。
この理論を振りかざすことによって、僕は今まで花粉症にならずに生きてこれたのです。



来週あたりに耳鼻科行こうと思います。

After20は仕事・グルメ(・百合)マンガ

2018-03-05 21:15:47 | かみさと
こんばんは。かみさとです。
今日もアイマスの記事を書きます。許して。


多種多様なメディア展開を続けるアイドルマスター。
中でも、最近のシンデレラガールズはコミカライズが非常に活発です。
向井拓海をヒロインに、ギャル系やロックなアイドル達が活躍する「Wild Wind Girl」。
身長149cm未満の幼いアイドルたちがトップアイドルにあこがれる「U149」。

そして、大人アイドルたちが仕事を私生活を頑張りながらお酒を飲む「After20」。

元アナウンサーの川島瑞樹さんと元モデルの高垣楓さんを中心に繰り広げられるこのコミカライズは、職業マンガのようであり、グルメマンガのようであり、見ようと思えば百合マンガとして読めないこともなかったり……。
感覚でいえば、よしながふみ先生がモーニングで連載している「きのう何食べた?」に近いような気がします。
更新のたびに百合豚の僕やエスさんがTwitterで身悶えているのもむべなるかな。

さてこのマンガ、百合豚かつ酒飲みかつ三船美優担当Pとしては、もはやこれ以上は何も望まないレベルの最高傑作です。
具体的にどこが凄いかをかいつまんでご紹介します。



1.毎回お酒が登場する
グルメマンガ的要素を内包するので当然と言えば当然ですが。
第1話から第4話までは日本酒が、第5話と第6話はワインが紹介されています。
これは各話の登場人物に合わせたチョイスで、4話までが全部日本酒なのは話の中心にいる楓さんが日本酒好きだからです。
参考までに今まで紹介されたお酒をピックアップすると、

1話:雪の茅舎 山廃純米 (齋彌酒造店)
2話:赤武 純米 (赤武酒造)
3話:白麹純米酒 海風土 (今田酒造本店)
4話:雨後の月 スパークリングアジア 微紅 (相原酒造)
5話:La Selvatica (Caudrina di Romano Dogliotti)
6話:グレイス茅ヶ岳 (GRACE WINE)

良い。
完全に僕個人の話になりますが、こういったマンガで過去に飲んだことのあるお酒が出てくると嬉しいですね。赤武おいしかったです。
ワインには明るくないですが、6話のワインが地元の山梨産というのも嬉しい。


2.アイドルが受ける仕事に個性がある
元アナの川島さんはグルメレポーターやCMなどでのテレビ出演が多く、一方で楓さんはステージで歌を歌っているシーンが多めです。
美優さんはOL経験に裏打ちされた『オトナの女性』を押し出す広告塔で、志乃さんや早苗さんはドラマ出演など女優業をこなしている様子が伺えます。

これらは大人組のアイドルたちに確立された個性があり、それぞれのプロデューサーたちがその個性を見極め、それに合った仕事を取ってきていることを意味します。
いくら居酒屋で席を囲んでいるシーンがマンガのメインでも、彼女たちはアイドル。
このようにアイドルとして活躍しているシーンが描かれるのは、Pとして嬉しいものです。


3.三船美優の性格がめっちゃ初期
重要。
最近の三船美優さんは、周囲のアイドルたちと打ち解けてきたり、特にボイスを獲得して楓さんや心さんとの絡みが増えてきたこともあって、非常に柔らかで暖かい側面をよく目にします。
しかし初期(モバゲー版登場直後)の彼女の暗さ、自信のなさ、自己評価の低さはアイマス全土を見渡しても指折りで、ビジュアルの色気や年齢も相まって「未亡人のようだ」と言われるレベルでした。

After20における三船美優さんは、同じサイコミに連載しているU149における彼女と比較しても明らかに初期寄りの性格をしており、我が担当ながらよくこの性格で社会人やってけるなといった様相です。
この自己肯定感の無さ。アイマスにおける『蒼』とはまた別種の面倒くささ。これが三船美優。
全く芯があるように見えない彼女が、いずれはU149の彼女のように、『頼れる大人の女性』に成長する。これがアイマスなのです。



そんな感じで、After20、全身全霊を持ってオススメします。
キャラクターが分からなくても面白いマンガなので、「アイマスなんて男声合唱団川島瑞樹しか知らない!」という方も大丈夫。
ぜひこの機会にアイマスに、またはお酒に触れてみてはいかがでしょうか。


ちなみに通はAfter20の4話とU149の24話を交互に読んで三船美優の成長に涙します。しました。

イメージカラーはワインレッド?

2018-02-19 22:31:35 | かみさと
こんばんは。かみさとです。
くものフレンズの冒頭でポッポー言ってる奴です。


一番最近買った服は、LIVERTINE AGEさんのコラボパーカーです。
こちらのワインレッドを購入しました。なお完全受注生産で、現在は生産終了しています。

部屋着のつもりで買ったものの意外と着心地がいいので、これを着て出かけてみたところ、ある人に
「ワインレッド似合うね」
と言われたのですが、これがもう天地がひっくり返るレベルの衝撃なのでした。

昔からインドア派の自分にとって『赤』とは活発・元気・情熱の象徴みたいな色であり、この色が似合う人はきっと一生太陽の光を浴びて生きているような人なんだろうなあという偏見を抱いて生きてきました。
そのくせ自分でも何着か赤系・暖色系の服は持っていますが、別に似合うつもりで着ているわけでもありません。『ファッション』『着こなし』みたいな単語と無縁の人生。
なもんで、まさか自分という存在が暖色系の服と好相性……などという評価を受けて、その真偽はともかく大層びっくりしたのです。


二次元キャラクターには往々にして、イメージカラーというものがあります。
公式が設定した、そのキャラクターの雰囲気を表す色、とでも言えばいいのでしょうか。
キャラクターが身につけている服やアクセサリーなどにイメージカラーが反映されていることも多いですね。

しかし、我々のような三次元の現実を生きる人間には、公式から定められたイメージカラーが存在しません。
そもそも現実における公式ってなんだ。神様かな。
神様に76億通りのイメージカラーを考えさせるのも酷なので許してあげますが、そうなると僕はいったい何を指標に『自分に合う色』を見出せば良いのでしょうか。

体つき、趣味、性格、立ち振る舞い。
『自分に合う色』は、おそらく自分を構成するあらゆる要素によって設定されるものだと思います。
それを自分で見つけるのは、自分を限りなく客観視するのとほぼ同じことなのではないでしょうか。
無理ゲーだと思うんですけど。


しかし逆に考えれば、『着る服の色』だって自分を構成する要素の一つです。
似合わないと言われた色でも頑として譲らず継続して着ていれば、いつの間にか似合うようになっているかもしれません。
あるいは着た服の色に引きずられて、性格もある程度変わっていったのかも。
ワインレッドが似合うと言われた理由もこの辺にある気がしています。


と、こんな風にファッションは考えれば考えるほどキリがなくなっていくなあ、ということに最近気づきました。
気づいたからといってこれからはオシャレする!という訳でもありませんが。
それでも、服のおかげかまた別の何かのおかげかはわからないものの、ここ数年で「ワインレッドが似合う」と言われる程度に自分の性格が変わったことは、悪くないことだと思っています。



ちなみに冒頭で紹介したLIVERTINE AGEさんは、声優とのコラボパーカーをいくつも発表しています。
既に受付終了したものも多いですが、推し声優がいる!という方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。