ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

ネオテニー(幼形成熟)について

2018-01-12 21:50:05 | エス
 こんばんは。エスです。
 今日はネオテニー(幼形成熟)について書きたいと思います。

 ネオテニーとは成体が幼生期の特徴を残したまま成熟する現象のことを指します。
 身近なところで言うとウーパールーパーが分かりやすいかと思います。
 通常、サンショウウオの仲間はカエルと同じように幼生→手足が生える→陸に上がる、といった変移を遂げて成体になります。
 ですが、ウーパールーパー、メキシコサラマンダーは手足が生えた段階でそのまま成体になります。


・幼生のすがた



・成体のすがた



・ポケモンのすがた



 ちなみに上記の幼生の個体は品種改良されているもので、通常は成体と似たような色をしています。今回は分かりやすさ重視でアルビノ個体の画像にしていますが。

 ネオテニーは他にもミノムシのメスなどに見られます(幼虫の姿のまま生殖可能になる)。ミノムッチ♂がガーメイル、♀がミノマダムに進化するアレです。



 それから、広義の意味でのネオテニーとして、ヒトはチンパンジーのネオテニーではないかという説があります。
 顔が扁平で体毛が少なく、生殖可能になるまで十数年必要ということで、それなりに可能性のある説なのではないでしょうか。
 ネオテニーを行うことの利点としては、ウーパールーパーの場合は水中に適応した状態のまま繁殖ができる、ヒトの場合は脳の進化を促すことができる(?)などが挙げられます。

 そして、哺乳類の場合ネオテニーを行うもう一つの利点があります。
 哺乳類は共通して目と鼻の距離が近く、頭の比率が大きいものに対して愛着を持ちやすいということです。
 これは子育てや群れでの繁殖などで培われた特徴なのだろうと推察できますが、ここで重要なのは「他の生物に対しても赤子は可愛いという認識を持ちやすい」というところにあります。
 狼に育てられた子供、群れからはぐれた他種の赤子を育てる動物などの話を聞いたことがある方も多いと思います。

 前回のブログ記事で、私は「犬と猫では猫の方がネット上で繁栄している」と書きましたが、こういった理由もあるのではないでしょうか。
 犬は成体になるにつれ目と鼻は離れ、体つきも顔も精悍なものになっていきます。
 対して猫は成体になっても目と鼻が近く、頭の比率もそこまで変わりません。つまり、分かりやすく本能に訴えるのです。
 犬はパートナーとしての側面が強く(実際に仕事に就くのは犬の方が圧倒的に多い)、猫は愛玩動物としての需要が高い(サーバルちゃんも猫の仲間だ)ということが分かりますね。

 ちなみに私は爬虫類派ですが、犬猫どちらかを選ぶとしたら犬です。ひた向きなところが良い。

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