トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

上司多数に部下一人?

2009-12-12 23:26:58 | 変形×2

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ごきげんようでござる!

何処の世界でも下っ端という者は扱使われる存在でござるが、下っ端がいないと社会が成り立たないにも関わらず・・・

下っ端は使い捨ての消耗品なのでござるよな。

まあ、自己意識のない存在であれば使い捨てでも問題はないのでござるが、世の中の下っ端には自己意識が有る個人なのでござるよな。

なまじ考える事のできる下っ端の苦労は消耗品以上に扱使われるでござる。

ちゅー事で今宵は、「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」版デストロン航空兵、ラムジェット(D-04、ラムジェット、2100円)の紹介でござる!

Photo_2 本品は2008年に「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」商品として販売されたでござるが、海外版「TRANS FORMERS CLASSIC」版ラムジェット(日本未販売)は2007年に販売されており、日本販売版ラムジェットは塗装パターンの変更とメッキ処理の追加により、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」版ラムジェット(D-56、ラムジェット、1980円)の玩具イメージで販売されたでござる。

商品は、旧玩具をリスペクトしており、本品も変形×2版スタースクリーム(D-02、スタースクリーム、2100円)の金型流用で、翼やミサイルに加えて頭部(機首)を変更した商品でござる。

旧玩具では機首は共通だっただけに、本品は全くの別商品に見えるでござるよな。

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予めコンパチボディを計算して設計したのか、後から追加した要素なのか分からないでござるが、旧玩具を参考にしつつ新たにリメイクされたデザインには文句を付けるどころか、「コレだ!」と納得してしまう傑作商品でござる。

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ヴィークルモードは三角翼のジェット機で旧商品を上手くアレンジしたものだと感心するでござる。

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旧玩具では米国安全基準の為にミサイル発射ギミックは搭載されていないでござるが、本品のミサイルランチャーは共通でござるからミサイルは発射可能でござる。

なお、ミサイルパーツはラムジェット専用で翼と同じ成型色の上に塗装をほどこされているでござる。

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ミサイルパーツは一体成型である為に、肉ヌキ穴が設けられておりデザイン上のアクセントに成っているでござるよな。

一応武器設定ではレーザーライフルでござるが、ミサイルとして発射すればクラスター爆弾なのでござろうな?

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無論、初代ラムジェットの設定を引き継いでいるので、ジェット機にもかかわらず耐久力の強度を誇るボディで体当たり攻撃を得意とするようでござる。

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ロボットモードのデザインも旧玩具ではなくアニメ版作画デザインを再現しており、ラムジェット以下新ジェットロンのトンガリ頭をバランス良く再現しているのでござるよな。

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旧玩具でもトンガリ頭は再現できていたでござるが、やはりバランス的には悪かったので本品の商品化は実に嬉しいものでござるよな。

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そう! 本シリーズこそ「トランスフォーマー」全般を全年齢対応で販売できそうな商品でござるのに日本販売は劇場版商品と高年齢層向き商品にシフトしてしまった為に中途半端なシリーズなのでござるよな。

本シリーズこそTVアニメを制作してタイアップしていれば、更にヒットしていたはずだろうに残念でござる・・・ ちゅーか、タカラトミーの商売の下手さが丸分かりのシリーズ展開だったでござる。

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そう、日本販売では成型色変更品は売れないというレッテルを貼られてしまった為に同型・準同型のジェットロンが通常販売されず、サンダークラッカー(限定版、サンダークラッカー、3000円)、スカイワープ(限定版、スカイワープ、3000円)、ダージ(限定版、ダージ、3500円)、スラスト(限定版、スラスト、3500円)は通販扱いでござるから、デストロン軍団を構成するジェットロン航空兵で通常販売されたのがラムジェットたった一人なのでござるよ。

おかげでコミカライズ等では一人でヤラレ役を引き受けているのでござるよ。

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う~む・・・ 部下は上司を選べないとは言え、多数の上司の下で一人働く部下ほど辛い物はないでござるよな・・・ 「デストロン軍団に勤めているんだが、俺はもう限界かもしれない」状態でござろうな。 (笑)

まあ、成型色変更品が売れないのはキャラクター性に乏しい事が原因でござるから、TVアニメ等で活躍させていれば人気も出るはずでござるから・・・ あきらかに従来のファンを頼り切ったタカラトミーのピーアール不足で知名度が上がらないのでござるよな。

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ラムジェットにかぎらず、他のジェットロンも個性豊かな存在なので物語の作り方によっては魅力有る悪役でござるし、トランスフォーマーの本筋である善と悪の戦いを再現するには下っ端の皆さんが頑張ってヤラレ役に徹さなきゃ意味がないのでござるよな。

見えない敵と戦う正義陣営よりも、ヤラレ役が在ってこそ主役側が引き立つものでござる。

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まあ、コミックブンブンの休刊に伴い、コミック版「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」も一応の完結(?)を迎えたようでござるが・・・ 単行本第2巻の販売も未定になり、来年度の玩具展開も分からない状況でござるが、来年度の新展開には期待したいでござる。

しかしまあ・・・ 本シリーズは売れる要素が有りながら売ろうとしない販売姿勢に一番問題があるのでござるよな。 (残念)